江口卯吉
江口 卯吉︵えぐち うきち、1884年︵明治17年︶ - ?︶は、日本陸軍の軍人。階級は陸軍歩兵中佐。武道の称号は大日本武徳会銃剣術教士、剣道教士、剣道範士[1]。
経歴[編集]
熊本県生まれ。幼少より新陰流の野田長三郎に師事する。1913年︵大正2年︶陸軍戸山学校に入学。1918年︵大正7年︶大日本武徳会より剣道精錬証を受ける。1925年︵大正14年︶銃剣術教士、1926年︵大正15年︶剣道教士に昇進。伊藤精司とともに陸軍剣道の双璧をなし、陸軍戸山学校、陸軍士官学校、学習院等で剣道を指導した。 1934年︵昭和9年︶皇太子殿下御誕生奉祝天覧武道大会指定選士の部に出場。予選リーグで橋本統陽、鶴田三雄、伊藤精司と戦い、伊藤に敗れ2勝1敗。同点となった橋本および伊藤との決勝戦に勝ち、トーナメント戦で山本忠次郎に敗れた。 1940年︵昭和15年︶紀元二千六百年奉祝天覧武道大会指定選士の部に出場。予選リーグで森田文十郎、高島永吉、堀切源一と戦い、高島に敗れ2勝1敗。同点となった堀切との決勝戦に勝ち、トーナメント戦で小野十生に敗れた。著書[編集]
- 『両手軍刀術・銃剣術応用動作ノ研究』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『剣術用具ノ研究』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『銃剣術』、国防武道協会
脚注[編集]
- ^ 『剣道事典 技術と文化の歴史』134頁。
参考文献[編集]
- 宮内省監修『皇太子殿下御誕生奉祝 昭和天覧試合 749頁』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 庄子宗光『剣道百年』、時事通信社
- 中村民雄『剣道事典 技術と文化の歴史』島津書房、1994年。