澤田知子
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澤田 知子 | |
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誕生日 | 1977年4月25日 |
出生地 | 兵庫県神戸市 |
国籍 | 日本 |
芸術分野 | 写真(セルフ・ポートレート) |
受賞 | 木村伊兵衛写真賞(2004) |
ウェブサイト |
www |
澤田 知子 ︵さわだ ともこ、1977年4月25日 - ︶は、兵庫県神戸市出身の写真家。成安造形大学客員教授。セルフ・ポートレートの手法を用いた写真表現を行う。
来歴[編集]
1977年︵昭和52年︶、兵庫県神戸市長田区に生まれる[1]。1990年︵平成2年︶には中高一貫の女子高である松蔭中学校に入学し、中学3年の頃に美術教師の椿昇の影響で美術に興味を抱いた[1]。1996年︵平成8年︶に松蔭高等学校を卒業すると美術短大に入学し、その後成安造形大学写真コースの3年に編入、畑祥雄の指導を受けた[1]。 2000年︵平成12年︶には成安造形大学 写真クラス卒業、写真新世紀優秀賞受賞2003年︵平成15年︶には成安造形大学の非常勤講師となる。2004年︵平成16年︶4月、26歳の時に第29回木村伊兵衛写真賞を受賞した[1]。この際に審査員を務めた篠山紀信は澤田の受賞を強く推している[1]。 2004年5月には国際写真センター(ICP)の﹁インフィニティー賞﹂ 若手写真家部門を受賞。2008年︵平成20年︶には文化庁在外派遣研修員としてニューヨークに留学した。﹃ID 400﹄は計5,000部を売り上げ、うち700部は日本国外で売れた[1]。2015年︵平成27年︶には写真新世紀の審査員を務めた。評価[編集]
東京都現代美術館学芸員の笠原美智子は澤田について、﹁作品は奇抜に見えても、自分を客体にして従来の女性像を見直す正統派の女性写真家﹂と評している[1]。 キュレーターの福のり子は澤田知子の﹃ID400﹄に対しコメントを寄せている。この作品をはじめて見たとき、福のり子は、澤田知子が﹃ID400﹄を見て、自らのコンプレックスをさらけ出し、勝負を挑んでいると感じ、﹁関西人ではないか﹂というように疑ったという。実際に澤田知子は兵庫県神戸市生まれである。[2]特徴[編集]
澤田知子はセルフレポートについて﹁内面と外面の関係﹂についてどういうものか考えるために制作していると述べている。実際に﹃ID400﹄では﹁Relation between inside and outside﹂という文章がある。[2] ﹃OMIAI﹄については、まさに見合い写真として実際に写真館で撮影している。様々な女性の写真が写っているように見える作品。しかし実際は全て同一人物、澤田知子である。キュレーターの竹久侑はそれによって見合い写真︵外面︶から人柄︵内面︶を読み取ろうとする私たちの行為を逆手にとっていると考える。[2] 創作のテーマは内面と外見との関係性であるが、これは制服に憧れて神戸の中、高校に進んだにもかかわらずいじめにあい、モテなかったという容姿のコンプレックス体験に根ざしている。2000年度キャノン写真新世紀特別賞を受賞した卒業制作﹁ID400﹂は化粧や髪形、服装、体形を変えて、400人の人物に変身し、街の証明写真機で自らを撮った作品であるが、同一人物だと気づいた人はほとんどいなかったというエピソードがある。[3]発言[編集]
澤田知子は以下の2つの言葉を残している。 撮る事を仕事にしたいと思った事は一度もない。効率が悪いから自分でシャッターを押さない — 澤田知子[4] 小学校低学年の頃、逆上がりができなくて毎日練習を繰り返し、やっと出来る様になった。そのとき、﹁努力した報われる﹂ — 澤田知子[4]著作[編集]
- 『ID 400』(2004、青幻舎)ISBN 4861520126
- 『OMIAI』(2006、青幻舎)ISBN 4861520312
- 『School Days』(2006、青幻舎)ISBN 4861520614
- 『MASQUERADE』(2006、赤々舎)ISBN 4903545024