火事息子
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火事息子︵かじむすこ︶は、江戸落語の演目の一つ。勘当はされても子は親を、親は子を思い続ける複雑な心情を描いた人情噺。江戸落語の中でも大ネタの一つとされる。
あらすじ[編集]
江戸の町。神田にある質屋の大店﹁伊勢屋﹂の若旦那は、子供の頃から、どういうわけか火事が大好きだった。しかし、それが高じて、実家を勘当された挙句、臥煙(定火消し)になってしまう。 ある風の強い冬の日、﹁伊勢屋﹂の近所で火事があった。番頭や店のものは、蔵の目塗りなど不慣れな対応で大わらわ。そこへ体中に入れ墨をした火消しの若者が颯爽と現れて、番頭を手助けしてくれた。その若者が若旦那だった。幸い、火は大事にならずに消える。番頭のはからいで若旦那と両親は数年ぶりに、気まずくも嬉しい対面をすることになる。演出[編集]
若旦那の名[編集]
演者によって異なる。以下はその一例。 ●﹁藤三郎﹂︵初代三遊亭圓右、六代目三遊亭圓生︶ ●﹁徳三郎﹂︵五代目古今亭志ん生、林家彦六︶ ●﹁徳之助﹂︵三代目桂三木助︶冒頭[編集]
三代目桂三木助は夢で若旦那が母親に会い涙を流して目を覚ますという場面を冒頭に入れていたが、これは四代目古今亭志ん生︵鶴本の志ん生︶が演じていた型だという。この型は七代目立川談志や三代目三木助の弟子である九代目入船亭扇橋、談志や扇橋の一部の門弟らが踏襲している。主な演者[編集]
物故者[編集]
●四代目古今亭志ん生 ●林家彦六 ●六代目三遊亭圓生 ●三代目桂三木助 ●七代目立川談志 ●九代目入船亭扇橋現役[編集]
●柳家さん喬 ●五街道雲助 ●むかし家今松 ●柳家一琴 ●三代目桂やまと情報資源[編集]
録音資料[編集]
8代目林家正蔵 ●ユーキャン﹃ザ・ベリー・ベスト・オブ落語 第12巻﹄(1964年3月31日録音・東宝演芸場︶︵2004年︶[1] ●ユニバーサルミュージック﹃なごやか寄席 八代目林家正蔵 火事息子・鰍沢﹄︵2009年12月︶[2] 3代目桂三木助 ●コロムビアミュージックエンタテインメント﹃席亭 立川談志のゆめの寄席﹄︵1999年6月︶[3]映像資料[編集]
6代目三遊亭圓生
●NHKソフトウェア﹃火事息子 (古典落語名作選 ; 12)﹄︵1995年︶[4]
●NHKソフトウェア﹃古典落語名作選 其の5﹄︵2002年9月︶[5]
●TBS﹃落語研究会六代目三遊亭圓生全集 上﹄︵注‥DISC6に収録︶︵2009年9月︶[6]