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琵琶塚古墳︵びわづかこふん︶は、栃木県小山市飯塚にある古墳。形状は前方後円墳。国の史跡に指定されている。
栃木県では第2位の規模の古墳で[1]、6世紀初頭︵古墳時代後期︶の築造とされる。
栃木県南部、思川・姿川に挟まれた台地上に築造された古墳である。古墳は前方部を南南西に向ける。墳丘の築造では、自然の土ぶくれを利用して設けられた基壇の上に、2段で土盛りがなされている[2]。築造時期については、古墳の形状や出土埴輪から6世紀初頭とされる[1]。
本古墳の南方には同じく大規模古墳である摩利支天塚古墳があり、ともに下毛野地域を代表する首長墓とされる[3]。両古墳築造後も、思川・姿川間の台地の北方では﹁下野型古墳﹂と呼ばれる独特の前方後円墳群が営まれていった[3]。
古墳域は1926年︵大正15年︶2月24日に国の史跡に指定されている[4]。2013年度︵平成25年度︶からは発掘調査が実施されており、墳丘1段目・2段目で円筒埴輪列が確認されている[5][6][7]。