笹寿司
笹寿司︵ささずし︶とは、寿司飯と寿司種をクマザサの葉でくるんだ寿司の一種である。
石川県白山麓地域の笹寿司は、2枚のクマザサの葉でくるみ、箱に詰めて圧をかけて仕上げる押し寿司の一種。白山市や能登地方では祭りに欠かせない料理である。
長野県、新潟県で作られている﹁笹寿司﹂は、笹の葉の上に寿司飯を盛り、具材や薬味を乗せた郷土料理である。この料理については笹寿司 (長野・新潟)を参照のこと。本項では石川県のものを扱う。
ネタには、鮭・鱒・シイラ・鯛などの魚類のほか、油揚げを使うこともある。薬味として、サンショウの葉・ショウガ・レモンの薄切り・サクラエビ・ゴマ・紺のり︵テングサを青く着色したもの︶などがあしらわれる。
石川県の寿司弁当メーカー・芝寿しの代表商品に﹁笹寿し﹂があるが、﹁笹餅︵餅を2枚のクマザサの葉でくるんだもの。石川県でよく見られる和菓子︶﹂をヒントに考案されたものとされる︵北國新聞長期連載﹃ふるさとから挑戦﹄2009年7月24日付朝刊第34面より︶。