出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
赤木 由子︵あかぎ よしこ、本名‥富樫 菊、1927年11月1日 - 1988年9月13日︶は、日本の児童文学作家。
1927年11月1日、山形県西田川郡豊浦村三瀬︵現鶴岡市︶に生まれる。幼少期に両親を亡くし、満州に渡り現地で戦争を体験。鞍山常盤高等女学校卒業後、上京して雑誌・新聞記者となる。その後は創作活動に専念。
主な著書に処女作﹃柳わたとぶ国﹄をはじめ、﹃はだかの天使﹄、﹃ひまわり愛の花﹄、﹃二つの国の物語﹄三部作、﹃草の根こぞうの仙吉﹄︵野間児童文芸推奨作品賞受賞作品︶、﹃ぼくら三人にせ金づくり﹄、﹃生きるんだ!名犬パール﹄など多数。中でも理論社大長編シリーズとして1980年に刊行された三部作﹃二つの国の物語﹄は代表作の一つであり、1995年に同社より全一冊シリーズとして新たに刊行された。
1988年9月13日、心筋梗塞のため三鷹市の自宅で60年の生涯を閉じた。
出版物[編集]
●﹁柳のわたとぶ国﹂1966年、理論社
●﹁はだかの天使﹂1969年、新日本出版社
●﹁夏草と銃声﹂1972年、偕成社
●﹁コロッケ少年団﹂1974年、国土社
●﹁ぼくもぱーるもぐんぐんぐん﹂1974年、銀河社
●﹁あの雲の下で﹂1975年、金の星社
●﹁美しいぼくらの手﹂1975年、ポプラ社
●﹁もう泣かないでおかあさん﹂1975年、偕成社
●﹁ハンノキのくり舟﹂1976年、新日本出版社
●﹁花と海の星座﹂1977年、童心社
●﹁ひまわり愛の花﹂1977年、金の星社 のちフォア文庫
●﹁おねしょとひげとおかあさん﹂1977年7月、ポプラ社
●﹁赤毛のブン屋の仲間たち﹂1978年、新日本出版社
●﹁やくそくの赤いビー玉﹂1978年12月、金の星社
●﹁ヨッチとケム子とゴリラ先生﹂1979年7月、新日本出版社
●﹁草の根こぞう仙吉﹂1978年4月、そしえて ほるぷ出版
●﹁5年3組の番長たち﹂1978年11月、ポプラ社
●﹁二つの国の物語 第1部﹂1980年12月、理論社
●﹁二つの国の物語 第2部﹂1980年12月、理論社
●﹁二つの国の物語 第3部﹂1981年3月、理論社
●﹁北国の子どもたち﹂1980年、講談社
●﹁大ちゃんの門出﹂1981年1月、新日本出版社
●﹁ぼくらゆきんこ﹂1981年4月、草炎社
●﹁5年2組はどろんこクラス﹂1982年5月、ポプラ社
●﹁ぼくはどうせオオカミの子﹂1982年、小峰書店
●﹁ふたりぼっちの朝﹂1982年4月、金の星社
●﹁鬼がクスクスわらってる﹂1983年、小峰書店
●﹁とうちゃんだっこして﹂1983年1月、新日本出版社
●﹁ぼくら三人にせ金づくり﹂1984年2月、小峰書店 のちてのり文庫
●﹁子育ては親育ち﹂1984年2月、白石書店
●﹁花まるクラスは大さわぎ﹂1984年4月、草炎社
●﹁おねえちゃんの子もり歌﹂1984年7月、学校図書
●﹁黒い瞳のウルフたち﹂1984年8月、白石書店
●﹁生きるんだ!名犬パール﹂1985年12月、ポプラ社
●﹁2年2くみのがんばりゆかちゃん﹂1985年7月、金の星社
●﹁おっと 部活はやめられない﹂1986年1月、新日本出版社
●﹁ぼくら三人天才だまし﹂1986年2月、小峰書店
●﹁ドン・ノミ太のでぶでぶ王子﹂1986年3月、くもん出版
●﹁きのうのわたしにさようなら﹂1987年4月、ポプラ社
●﹁3年3組いやな子ふたり﹂1987年5月、学習研究社
●﹁ぼくら三人原始ゴリラ﹂1987年6月、小峰書店
●﹁6年3組おしゃべりクラス﹂1987年8月、ポプラ社
●﹁先生にもらつたプレゼント﹂1987年6月、小峰書店
●﹁つくしだれの子天使の子﹂1988年、新日本出版社
●﹁夕やけなんかだいきらい﹂1988年、童心社
●﹁おにいちゃんのヒミツは一日300えん﹂1988年1月、ポプラ社
●﹁3年1組げんきクラス﹂1988年1月、金の星社
●﹁焚刑﹂1990年、草炎社
●﹁生きること書くこと育てること﹂1990年11月、草炎社
●﹁ひかる草の実﹂