阿部嘉昭
阿部 嘉昭︵あべ かしょう、1958年8月2日 - ︶は、日本の映画・サブカルチャー評論家、詩人、北海道大学名誉教授︵北海道大学文学院の教授だったが、2024年3月末で定年退官︶。2024年4月より京都情報大学院大学教授。
経歴[編集]
東京都大田区堤方︵現中央8丁目︶に生まれる。 1971年、中学校入学。中学時代の詩作は﹁ボブ・ディラン崩れや鈴木翁二崩れのよう﹂だったと振り返っている[1]。 神奈川県立湘南高等学校卒業。 1977年4月、慶應義塾大学法学部法律学科入学。7月、町田市に引越し。1982年3月に慶應義塾大学法学部卒業。 オーディオ・ビデオ業界紙の編集者の後、1985年編集プロダクション﹁ジャックポット﹂入社。様々な媒体でビデオ紹介のページを担当する。 1986年、西友に入社し、映画の制作、企画、宣伝に携わる。 1990年キネマ旬報社入社。 1994年に退社後、フリーの映画評論家や大学の非常勤講師として活動。 1999年より立教大学にて講義を行う。 2002~2003年、日本大学芸術学部放送学科にて講義を行う。 2005~2006年、早稲田大学第二文学部で講義を行う。 2007年立教大学特任教授。同年5月、mixi上で日記を書き始める。 2012年北海道大学文学研究科准教授。専攻は映画・サブカルチャー研究、詩歌論。 2014年、詩集﹃ふる雪のむこう﹄で第48回北海道新聞文学賞受賞。 2015年、詩論集﹃換喩詩学﹄で第6回鮎川信夫賞を受賞。 2017年8月、杉中昌樹編集﹁ポスト戦後詩ノート7号﹂で、詩人、詩論家として全頁特集が組まれた。 2019年3月、北海道大学への博士論文﹁黒沢清、映画のアレゴリー﹂により博士︵文学︶の学位取得。 2019年4月より、北海道大学文学院教授。著書[編集]
●﹃北野武vsビートたけし﹄筑摩書房 リュミエール叢書 1994 ●﹃野島伸司というメディア﹄図書新聞 1996 ●﹃AV原論﹄関西学院大学出版会 1998 ●﹃松本人志ショー﹄河出書房新社 1999 ●﹃日本映画が存在する﹄青土社 2000 ●﹃精解サブカルチャー講義﹄河出書房新社 2001 ●﹃実戦サブカルチャー講義﹄河出書房新社 2002 ●﹃椎名林檎vsJポップ﹄河出書房新社 2004 ●﹃68年の女を探して 私説・日本映画の60年代﹄論創社 2004 ●﹃日本映画の21世紀がはじまる 2001-2005スーパーレビュー﹄キネマ旬報社 2005 ●﹃成瀬巳喜男 映画の女性性﹄河出書房新社 2005 ●﹃少女機械考﹄彩流社 2005 ●﹃僕はこんな日常や感情でできています サブカルチャー日記﹄晶文社 2007 ●﹃昨日知った、あらゆる声で﹄書肆山田 2008 ●﹃マンガは動く﹄泉書房 2008 ●﹃頬杖のつきかた﹄思潮社 2009 ●﹃日本映画オルタナティヴ﹄彩流社 2012 ●﹃みんなを、屋根に。﹄思潮社オンデマンド 2012 ●﹃映画監督大島渚﹄河出書房新社 2013 ●﹃ふる雪のむこう﹄思潮社オンデマンド 2013 ●﹃換喩詩学﹄思潮社 2014 ●﹃空気断章﹄思潮社オンデマンド 2014 ●﹃静思集﹄思潮社オンデマンド 2014 ●﹃陰であるみどり﹄思潮社オンデマンド 2014 ●﹃平成ボーダー文化論﹄水声社 2015 ●﹃束﹄思潮社オンデマンド 2015 ●﹃詩と減喩﹄思潮社 2016 ●﹃石のくずれ﹄ミッドナイト・プレス 2016 ●﹃橋が言う﹄ミッドナイト・プレス 2017 ●﹃詩の顔、詩のからだ﹄思潮社 2018 ●﹃日に数分だけ﹄響文社 2018 ●﹃黒沢清、映画のアレゴリー﹄幻戯書房 2019 ●﹃かけら世の﹄響文社 2021共著[編集]
●﹃成瀬巳喜男 透きとおるメロドラマの波光よ﹄田中眞澄、木全公彦、丹野達弥との共編 フィルムアート社、1995年1月 ●﹃映画作家黒木和雄の全貌﹄日向寺太郎共編 アテネ・フランセ文化センター 1997関連人物[編集]
●ハルカトミユキ - バンド。メンバーの一人、福島遥が教え子。 ●望月裕二郎 - 歌人。教え子。脚注[編集]
- ^ “阿部嘉昭ファンサイト: 詩大陸への接岸--阿部嘉昭インタビュー”. abecasio.s23.xrea.com. 2018年7月13日閲覧。