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露木為一
露木 為一︵つゆき いいつ、生年不明 - 明治26年︿1893年﹀︶とは、明治時代の頃の浮世絵師。
葛飾北斎の門人。姓は久保田︵後に露木︶、名は孔彰。俗称は常次郎。小石川音羽四丁目に住んだという。作として明治期に北斎とその娘の葛飾応為ことお栄を描いた﹁北斎仮宅之図﹂︵紙本墨画、国立国会図書館所蔵︶が知られており、この図は飯島虚心に贈ったものと伝わる。﹁北斎仮宅之図﹂は北斎が83歳の時、榛馬場の辺りに40歳頃と思われるお栄と住んでいた時の様子を再現したもので、北斎がこたつ布団を背にかけながら絵を描き、それをお栄が見つめている様子が描かれ、また画面の上部には以下の説明が記されている。
﹁卍︵まんじ、北斎のこと︶常に人に語るに、我は枇杷葉湯に反し、九月下旬より四月上旬迄巨燵︵こたつ︶を放るゝこと無しと。如何なる人と面会なすといへとも放るゝことなし。画︵か︶くにも又かけ、倦︵あ︶く時は傍の枕を取りて眠る。覚れば又筆を取、夜着の袖は無益也とて不付候…﹂
参考文献[編集]
●井上和雄編 ﹃浮世絵師伝﹄ 渡辺版画店、1931年 ※近代デジタルライブラリーに本文あり。48コマ目。
●日本浮世絵協会編 ﹃原色浮世絵大百科事典﹄︵第2巻︶ 大修館書店、1982年
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