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鳴弦の儀︵めいげんのぎ︶は、弓を使用した日本の儀礼のひとつ。弦打の儀︵つるうちのぎ︶とも呼ばれる。
弓に矢をつがえずに弦を引き、音を鳴らすことにより気を祓う魔除けの儀礼。魔気・邪気を祓うことを目的とする。後世には高い音の出る鏑矢を用いて射る儀礼に発展した。鏑矢を用いた儀礼は蟇目の儀︵ひきめのぎ︶と呼ばれる。
鳴弦の儀が始まったのは平安時代と言われる。元々は誕生儀礼として始まり、次第に夜間の警鐘及び滝口武者の名対面の時、天皇の日常の入浴時︵蔵人が担当する︶、主の病気祓い、不吉な出来事が起こった際など幅広く行われるようになった。