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Hamachi

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
LogMeIn Hamachi
開発元 LogMeIn, Inc.
対応OS Windows, macOS, Linux(beta)
種別 ピア・ツー・ピアVPN
ライセンス プロプライエタリ(5台/ネットワーク、64ネットワークまで無料)
公式サイト www.hamachi.cc
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LogMeIn Hamachi(ハマチ)は、P2P技術を使用してVPN(仮想プライベートネットワーク)を実現するソフトウェアである。カナダのLogMeIn社が開発し、クライアント数限定版が無料で公開されている。エンドユーザのPCにインストールされるクライアントソフトウェアと、ベンダーであるLogMeIn社によって管理されるサーバクラスタとからなる中央管理型のVPNシステムである。

このソフトは、NAT機器を利用するホスト同士の間においてもVPN接続を行えることが特徴である。Applied Networking社の仲介サーバでNAT機器のグローバルIPアドレスを交換することで、P2PによるVPN接続を行い、P2P接続が行えない場合は仲介サーバを経由してデータの送受信を行う。

公式サイトで「ゼロコンフィギュレーション(設定不要)」を謳っているとおり、インストールと僅かな設定のみでVPN接続を行うことができる。

Hamachiは 5ピア/ネットワーク、最大64ネットワークまで無料で使用できる。ただしHamachiを無人モードのサービスとして実行する場合は、有料の利用期間パッケージを購入しなければならない[1]

概要

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動作の仕組み

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Hamachiをインストールすると、仮想ネットワークインターフェイスが生成される。そのインターフェイスに送信されたIPおよびIPXパケットは、実ネットワークのUDPプロトコルを使用して相手ホストに転送される。これにより、既存のTCP/IPルーティングテーブルを用いてルーティングを行うことができる。

Hamachiを起動すると、まず、クライアントはサーバへの制御用接続を確立し維持する。クライアントとサーバとの間で認証が行われ、その後、他のメンバーとの間でネットワークの状態の同期が行われる。ネットワークのメンバーの参加状態が変化した時、サーバはそのメンバーに対して他のメンバーがトンネルを形成、或いは解除するよう指示する。メンバー間でトンネルを形成する時、サーバの補助を受けて、クライアントはNAT通過技術を使用する。このNAT通過技術の詳細は公表されていないが、「全体の約95%のケースでうまくP2P接続を成立させる」とベンダーは主張する。このプロセスはNAT機器の特定の組合せでは働かず、NAPT通過が行えない場合、仲介サーバーによってトラフィックを中継する。

仮想インターフェース

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HamachiPCIP

201211195.0.0.0/8使2010RIPE NCCHamachi25.0.0.0/8[2]

25.0.0.0/8IP使

NATの内側(LAN側)にある2つのホストの接続

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LANWANNATWANIP:LANIP:IPWANLAN2NATLAN

HamachiNAT

NATLANWANUDPWANHamachiWAN2UDPKeep Alive

NATWAN1NATHamachi

セキュリティ

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HamachiVPNVPNNATVPNLAN

Hamachi5.0.0.0/8 IPIP

Hamachi使Hamachi

Security Now!podcastSteve GibsonHamachi!VPN

Randal Schwartz
HamachiOpenVPNHamachiAlex PankratovVPNIPSecWindows使Bill

脚注

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  1. ^ LogMeIn Hamachi の購入LogMeIn、2014年2月26日閲覧
  2. ^ Changes to Hamachi on November 19th、LogMeIn、2014年2月26日閲覧

関連項目

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外部リンク

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