The Document Foundation
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創立者 | OpenOffice.org コミュニティメンバー |
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団体種類 | コミュニティ |
設立 | 2010年9月28日 |
所在地 | ドイツ連邦共和国・ベルリン |
主要人物 | ソーステン・ベーレンス(理事会議長),マイケル・ミークス,フローリアン・エッフェンベルガー |
製品 | LibreOffice |
活動内容 | ソフトウェア開発 |
ウェブサイト |
www |
The Document Foundation︵ザ ドキュメント ファンデーション、ドキュメント財団︶はオープンソースソフトウェアの開発を行う団体である。略称としてTDFが用いられる。
TDFはOpenOffice.orgコミュニティのメンバーによってLibreOfficeというフォークを開発するために設立された。このフォークは、オラクルがOpenOffice.orgプロジェクトのスポンサーであったサン・マイクロシステムズから権利を買い取った後、OpenSolarisと同じくOpenOffice.orgプロジェクトの中止が懸念されたために作成された[1][2][3]。
理念[編集]
TDFは創設時に掲げた公約[4][5]の中で、自らの立場として、 (一)全ての人が無料でオフィススイートを利用できるようにすることで、パソコンを使える人と使えない人の間に生まれる情報格差をなくしていくこと (二)全ての人が母国語でオフィススイートを使用できるようにすることで、母国語の普及と保護を支援していくこと (三)ベンダロックインを避けるために、オープン標準の規格︵オープンフォーマット︶を支持すること[6] (四)実力主義的かつ開かれたソフトウェア開発のあり方を是とすること の4つを掲げている。また、TDFは開発の際に著作権の譲渡要件を必要とせず、かつてのように特定の企業には依存しないという方針を掲げており[7]、これは開発者が著作権をサンもしくはオラクルに帰属させる必要があったOpenOffice.orgとは対照的である。 ソフトウェアのライセンスに関しては、営利目的に利用しやすく、かつコピーレフトであることがプロジェクトへの建設的な参加を促す最善の道であるとしている[8]。歴史[編集]
設立[編集]
TDFは2010年9月28日、運営委員会によって設立が発表され、ノベル[9]、レッドハット、カノニカルおよびGoogleなどの企業からも支持を受けた[10]。また、同時に次のバージョンであったOpenOffice 3.3をベースにしたフォークを新たなブランドとして利用可能にしている。オラクルに対してはTDFのメンバーとなるように要請してOpenOffice.orgのブランドを寄贈するように求め、フォークには暫定的にLibreOfficeという名称がつけられた[7]。TDF側の要求に対して、オラクルはOpenOffice.orgコミュニティ協議会において、利害が衝突するとしてTDFメンバーの協議会からの脱退を求めた[11]。 プロジェクトが発表された時、TDFはまだ法的な実体としては存在していなかったので、運営委員会はドイツで正式な財団として設立する方針を立てた[12]。2011年2月16日には、ドイツで設立するために必要な50,000ユーロを確保するための募金が開始され[13]、開始からわずか8日で達成された[14]。 その後、TDFは理事会や各種委員会のメンバーを選出し[15]、組織としての形を整えた。そして、2012年2月にドイツ・ベルリン州で財団として法的に設立された[16]。活動[編集]
TDFは設立以来、多くのイベントに参加している[17]。また、LibreOfficeに関する会議﹁LibreOffice Conference﹂を毎年主催している[18]。Document Liberationプロジェクト[編集]
TDFは、仕様が非公開の文書フォーマットを解析しオープンなフォーマット︵OpenDocument︶に変換するために﹁Document Liberation﹂というプロジェクトを立ち上げた[19]。参考文献[編集]
(一)^ Collins, Barry. “OpenOffice group breaks away from Oracle”. PC Pro. 2010年9月29日閲覧。
(二)^ Clarke, Gavin. “OpenOffice files Oracle divorce papers”. The Register. 2010年9月29日閲覧。
(三)^ Paul, Ryan. “Document Foundation forks OpenOffice.org, liberates it from Oracle”. ars technica. 2010年9月29日閲覧。
(四)^ “TDFマニフェスト 日本語参考訳”. 2012年1月30日閲覧。
(五)^ “Next Decade Manifesto (PDF)”. The Document Foundation. 2012年1月30日閲覧。
(六)^ ただし、OpenDocument陣営に属するTDFは、マイクロソフトが提案したオープンフォーマットOffice Open XMLの使用を推奨してはいない。LibreOffice OOXMLを参照のこと。
(七)^ abThe Document Foundation (2010年9月28日). “OpenOffice.org Community announces The Document Foundation”. documentfoundation.org. 2012年1月30日閲覧。
(八)^ “OpenOffice.org の資産を the Apache Foundation に寄付する Oracle の動きについての声明” (2011年6月3日). 2012年1月30日閲覧。
(九)^ Kerry Adorno (2010年9月28日). “Viva la LibreOffice!”. Novell News (Novell) 2011年2月1日閲覧。
(十)^ Jeremy Kirk (2010年9月28日). “Update: OpenOffice.org developers move to break ties with Oracle”. Computerworld (Computerworld Inc) 2011年2月1日閲覧。
(11)^ Ryan Paul (2010年10月18日). “Oracle wants LibreOffice members to leave OOo council”. ars technica. 2010年10月20日閲覧。
(12)^ LibreOffice 50,000 Euro Challenge The Document Foundation accessed 2011-02-20
(13)^ LibreOffice Community starts 50,000 Euro challenge for setting-up its foundation
(14)^ Thousands of donors contribute €50,000 in just eight days to The Document Foundation
(15)^ “The Document Foundation Wiki - Organization of TDF”. 2012年1月30日閲覧。
(16)^ “The Document Foundation が公式にドイツのベルリンで法人となりました”. The Document Foundation (2012年2月22日). 2012年2月23日閲覧。
(17)^ “The Document Foundation Wiki - Events”. 2012年1月30日閲覧。
(18)^ “LibreOffice Conference”. The Document Foundation. 2015年2月28日閲覧。
(19)^ “Document Liberation Project”. The Document Foundation. 2015年2月27日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- Official Web site(英語)
- The Document Foundation Wiki
- The Document Foundation (documentfoundation) - Facebook(英語)
- The Document Foundation (@tdforg) - X(旧Twitter)(英語)