WebDAV
通信プロトコル | |
目的 | Webサーバ上のファイル管理 |
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開発者 | ジム・ホワイトヘッド、Internet Engineering Task Force(IETF) |
導入 | 1996年 |
派生元 | Hypertext Transfer Protocol(HTTP) |
派生先 | Delta-V、CalDAV、GroupDAV |
OSI階層 | アプリケーション層 |
ポート | 80, 443 |
RFC | RFC 2518, RFC 4918 |
WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning、ウェブダブ)はHypertext Transfer Protocolを拡張したもので、Webサーバ上のファイル管理を目的とした分散ファイルシステムを実現するプロトコルである。
概要
[編集]特徴
[編集]Webサーバ等でコンテンツのアップロードや更新を行う際に、FTPやscpのような別のサービス・プロトコルを使うことなく、HTTPだけで全てのコンテンツ管理を完結できる。また、HTTPの拡張のみによって実装されているため、ファイアウォールによって既存のファイル転送サービスが利用できない環境や、HTTPプロキシを経由した環境でも利用できる。
設計
[編集]実装
[編集]Webサーバ
[編集]クライアント
[編集]Windows
[編集]OS X
[編集]Finderは、WebDAVクライアント機能を内蔵している。Appleが運営するストレージサービスiDiskへのアクセスには、WebDAVを利用している[14]。
UNIX
[編集]GNOMEにおいてファイルアクセス抽象化機能を提供するGnomeVFSは、WebDAVクライアント機能を備えている。GNOMEのファイルなどファイルアクセスにGnomeVFSを用いているアプリケーションは、シームレスにWebDAVサーバ上のファイルにアクセスできる。
cadaver[15]は、キャラクタユーザインタフェースを持つWebDAVクライアントである。
その他
[編集]PerlにおけるHTTP::DAV[16]、PythonのPyDAV[17]などのように、各種スクリプト言語向けのクライアントライブラリが複数存在する。
Subversionやarchでは、リモートリポジトリへのアクセスプロトコルにWebDAVが利用できる。
WebDAVを使用した規格
[編集]その他
[編集]ハロウィーン文書内でのHTTP-DAV[18][19]とは、WebDAVのことを指している。
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- WebDAV日本語情報ページ
- WebDAV-jpメーリングリスト
- WebDAV Testing Server 接続テスト用に公開されているWebDAVサーバ。