精選版 日本国語大辞典 「アイシャドー」の意味・読み・例文・類語 アイ‐シャドー 〘 名詞 〙 ( [英語] eye shadow ) 目もとに陰影をつけるために、まぶたに塗る青色、灰色などの化粧料。[初出の実例]「鈴を振った様に涼しい眼を大きく見せる為に、アイシャドウをつけて見る」(出典:モダン化粧室(1931)〈ハリー牛山〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「アイシャドー」の意味・わかりやすい解説 アイシャドーeye shadow まぶたなど目のまわりに塗って陰影をつけ立体的に見せるために使われてきた化粧品。現代ではアイカラーとも呼ばれ,陰影だけでなくより色彩を強調するようになっている。目の化粧はすでに前3500年ころから古代エジプトやクレタ島で行われており,孔雀︵くじやく︶石を砕いた緑色の粉末や,硫化アンチモンなどから作った黒いコールで目の縁やまつ毛を彩った。これらは強い太陽光線や虫から目を保護し,眼病を予防したり,また魔よけなどの呪術的目的をもっていた。古代ギリシア,ローマにもこの風習はうけつがれた。しかし中世から近世にかけてはほとんどみられず,油脂に顔料を配合したアイシャドーが作られるようになったのは19世紀後半になってからのフランスで,主として舞台用であった。日本でも江戸時代中期ごろから歌舞伎役者がまぶたに紅をさしていたが,これが遊里から一般に流行していった。アイシャドーが日本に紹介されたのは第1次大戦前後,一般に知られるようになったのは1935年ころである。当時は主として夜の化粧用で,日常的に使用されるようになったのは第2次大戦後である。55年ころから種類,色ともに豊富になり,まつ毛に塗るマスカラ,目を大きくみせるために引くアイ・ライナーなどと併用されるようになった。 執筆者‥高橋 雅夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア 「アイシャドー」の意味・わかりやすい解説 アイシャドー 目に陰影をつけ美しくみせるための化粧料。まぶたや目じりなどに塗る。古代エジプトですでに使われていた。日本では1935年ころ一般に知られるようになったが,かつては夜のメーキャップや舞台用であった。現在は一般的な化粧の一つになっている。無害の色素を油脂,蝋(ろう),香料などと練り合わせたもので,固形,クリーム,棒状がある。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報