アクチン(読み)あくちん(英語表記)actin

翻訳|actin

デジタル大辞泉 「アクチン」の意味・読み・例文・類語

アクチン(actin)

筋肉を構成する主要たんぱく質の一。ミオシンとともに筋肉の収縮に直接関与する。筋線維以外の細胞にも、細胞骨格の成分として存在し、細胞の分裂・運動・形態の調節などに関与している。→アクチンフィラメント

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精選版 日本国語大辞典 「アクチン」の意味・読み・例文・類語

アクチン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] actin ) 主として筋肉細胞に含まれる分子量約四万のタンパク質。重合して線状タンパク質を形成し、筋肉運動に重要な働きをする。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクチン」の意味・わかりやすい解説

アクチン
あくちん
actin


()1942ATPB. F. Straub19141996ATPactivityG-4200055G-1ATP1G-()F-ATP1ADPG-ATPG-F-G-()11966G-F-調調



調1986198919891992James Darnell19931994B31995 1996西1999200020012002RK282011

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改訂新版 世界大百科事典 「アクチン」の意味・わかりやすい解説

アクチン
actin


41785GF1942Straub Ferenc Brunó1914-96FGIAFFGFG-F


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化学辞典 第2版 「アクチン」の解説

アクチン
アクチン
actin


(G)(F)F-G-Mg2 F-G-11ATPADPG-ATPATPMg2 ATPG-4.6×104 7ε-N-1[CAS 132579-20-5]

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百科事典マイペディア 「アクチン」の意味・わかりやすい解説

アクチン

筋肉を構成する分子量約4万の球状タンパク質。単体をGアクチンと呼ぶが,これが糸状に重合したものがFアクチンで,その二重らせん構造にトロポニンとトロポミオシンが結合したものが筋肉の細い繊維(Iフィラメント)の主成分。筋肉の収縮はミオシンが形成する太い繊維(Aフィラメント)との間の反応によって起こる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクチン」の意味・わかりやすい解説

アクチン
actin

筋肉繊維を構成する2種類の蛋白質主成分の一方で,球状のG-アクチンと糸状のF-アクチンとがある。純粋な状態では取出しにくい。F-アクチンがミオシンという繊維状蛋白質と結合すれば,アクトミオシンとなる。筋肉の収縮はアクチンとミオシンとの2種類の繊維の相互作用によるもので,アクトミオシンはこの2種類の蛋白質を抽出した際の人工的混合物である。

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栄養・生化学辞典 「アクチン」の解説

アクチン

 
 GG actinFF actinαβγαIβα41872  

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世界大百科事典(旧版)内のアクチンの言及

【ATPアーゼ】より


ATPATPATPATPATPATPCa2Ca2ATP

【筋収縮】より

…平滑筋の収縮は交感神経と副交感神経によって調節されており,一方が収縮を他方が弛緩をおこすが,そのしくみには不明な点が多い。
[脱分極と収縮との関係]
 筋収縮は,筋フィラメントを形成するタンパク質アクチンミオシン間の反応によるものであり,このエネルギー源はATPである(図2)。静止状態の筋肉では,アクチンとミオシン間の反応がトロポミオシンおよびトロポニンというタンパク質によって抑制されているので収縮はおこらない。…

※「アクチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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