ヘーゲル学派(読み)ヘーゲルガクハ(英語表記)Hegelianer[ドイツ]

デジタル大辞泉 「ヘーゲル学派」の意味・読み・例文・類語

ヘーゲル‐がくは【ヘーゲル学派】

 
1818  

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精選版 日本国語大辞典 「ヘーゲル学派」の意味・読み・例文・類語

ヘーゲル‐がくは【ヘーゲル学派】

  1. 〘 名詞 〙 ヘーゲルの哲学を中心として形成された人々の思想集団。特にヘーゲルの存命中から死後の一時期にかけて現われた右派、中央派、左派の三派をさしていう。
    1. [初出の実例]「Hegelism 歇傑爾学派」(出典:哲学字彙(1881))

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改訂新版 世界大百科事典 「ヘーゲル学派」の意味・わかりやすい解説

ヘーゲル学派 (ヘーゲルがくは)
Hegelianer[ドイツ]


調1831D.F.1835-36J.K.F.R.RosenkranzK.F.GöschelG.A.Gabler︿︿︿︿B.P.K.Marheineke2︿︿退︿︿︿︿

 B.E.T.EchtermeyerL.A.︿︿︿M.1848
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘーゲル学派」の意味・わかりやすい解説

ヘーゲル学派
へーげるがくは
Hegelian 英語
Hegelianer ドイツ語
hégélien フランス語


1827

 18311835D()使()調

 1837

 ()1838使

 184820



197419854 1986

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘーゲル学派」の意味・わかりやすい解説

ヘーゲル学派
ヘーゲルがくは
Hegelianism

1818年ヘーゲルのベルリン大学就任から 31年の死にいたるまで,プロシアを中心にヘーゲルを指導者として形成された学派のことで,27年には機関誌『学問的批判年報』が公刊され,ヘーゲル哲学は,全ドイツにおける哲学ばかりではなく隣接諸学をも支配した。しかし彼の死後,同学派は主として神学上,政治論上の見解の差異からいわゆる右派,中央派,左派の3派 (命名者は D.シュトラウス) に分派した。右派はヘーゲル哲学を墨守し,旧ヘーゲル派 Althegelianerともいわれ,ガブラー,ヘニング,シャラー,ダウプ,マルハイネケ,ミシュレ,ガンス,ローゼンクランツ,ホートーらに代表され,中央派はエルトマン,ツェラー,K.フィッシャー,ハイムらに代表され,すぐれた哲学史家を輩出した。左派はヘーゲル哲学を最も批判的に評価し,青年ヘーゲル派 Junghegelianerともいわれ,シュトラウス,ルーゲ,バウアーらに代表される。このほか分裂分派したものはきわめて多く,さらにドイツ以外の各国にも各派が輩出した。 (→新ヘーゲル学派 )

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百科事典マイペディア 「ヘーゲル学派」の意味・わかりやすい解説

ヘーゲル学派【ヘーゲルがくは】

 
Hegelianer︿︿︿D.F.B.L.A.︿1920︿
 

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヘーゲル学派」の解説

ヘーゲル学派(ヘーゲルがくは)
Hegelianer


(1835)3

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世界大百科事典(旧版)内のヘーゲル学派の言及

【シュティルナー】より

…政治的には,過激なアナーキズムの立場をとり,大きな影響を残した。ヘーゲル学派【加藤 尚武】。…

【シュトラウス】より

…シュトラウスはその著《イエスの生涯》2巻(1835‐36)において聖書の批判的研究を試み,福音書に記されているイエス・キリストの事績は歴史的事実ではなく,原始キリスト教団が〈無意識的〉に生み出した〈神話〉である旨を指摘しつつ,ヘーゲルの宗教哲学を継承する方向で独特のキリスト教論を展開した。彼は歴史的事実と信仰的真理とを区別し,その所説は信仰的真理をなんらそこなうものではないと主張したが,正統派の神学者たちからはもとより,ヘーゲル学派からも激烈な批判を浴びることになった。シュトラウスの問題提起を機縁にした内部論争ひいては対外論争を通じて,ヘーゲル学派はいわゆる左派・中央派・右派に分裂するに至る。…

【新ヘーゲル学派】より

…ヘーゲルの死後,ヘーゲル学派は左派,右派,中央派に分裂したが,それらの影響は1848年から70年にかけて,ほとんど失われた。しかし世紀末から再び生まれてきた〈精神〉を重視する立場が強くヘーゲルの影響を受けていたために〈新ヘーゲル学派〉と総称され,ファシズム期の終りまで影響を残した。…

【フォイエルバハ】より

…人間が〈類〉としては不死であるというヘーゲルの〈自然哲学〉の概念を拠り所にして,ヘーゲルの〈精神〉概念を批判するフォイエルバハは,身体をそなえ,感覚を持つ自然的人間の学を樹立する。ヘーゲル批判の論点それ自体がヘーゲルの概念に依存している点に,ヘーゲル学派としての特色を示す。この立場は,マルクス,エンゲルスをはじめ同時代人に強い影響を与え,宗教批判の方法を政治批判にまで徹底するという形で,彼らの思想的出発点を形づくった。…

【マルクス】より

…1830年にトリール市内の名門ギムナジウムに入学,35年にボン大学法学部に入学,翌36年にベルリン大学法学部に移る。当初は詩人になることを志していたが,ベルリン時代に神学講師B.バウアーらとの交友もあり,ヘーゲル左派(ヘーゲル学派)の一員として思想形成の途につく。41年にイェーナ大学で哲学の学位を取得。…

※「ヘーゲル学派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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