メーザー

デジタル大辞泉 「メーザー」の意味・読み・例文・類語

メーザー(maser)

 
microwave amplification by stimulated emission of radiation使1950  

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精選版 日本国語大辞典 「メーザー」の意味・読み・例文・類語

メーザー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] maser microwave amplification by stimulated emission of radiation の各語の頭文字をつないでつくった語 ) 誘導放射を利用した原子系または分子系の電磁波増幅器または発振器

メーザー

  1. ( Justus Möser ユストゥス━ ) ドイツ歴史家政治家オスナブリュック司教国の高級行政官として執務するかたわら「オスナブリュック史」を完成。ロマン主義歴史主義先駆者とみなされている。(一七二〇‐九四

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百科事典マイペディア 「メーザー」の意味・わかりやすい解説

メーザー

 
masermicrowave amplification by stimulated emission of radiation使4
 

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改訂新版 世界大百科事典 「メーザー」の意味・わかりやすい解説

メーザー
maser


microwave amplification by stimulated emission of radiationCharles Hard Townes1915- microwavemlightl

 191721954︿



メーザー
Justus Möser
生没年:1720-94

ドイツ北部の町オスナブリュックの文筆家,政治家。イェーナとゲッティンゲンの大学で学んだのち,1742年にオスナブリュックの騎士階層の団体の書記となり,そののち弁護士となる。47年にはオスナブリュックの内政・外政にわたる法律問題の全権をゆだねられた。68年以後は全ラントの統治をゆだねられ,有能な政治家として活躍した。1766年以後《オスナブリュッカー・インテリゲンツブラット》(週刊)を発行し,ほぼ同じころに《愛国的幻想》を編んだ(全4巻,1775-86)。また従来の歴史叙述が王侯・貴族のみを扱っていたのに対し,メーザーは農民や手工業者に注目して,経済史の叙述を試みた。《オスナブリュック史Osnabrückische Geschichte》(1,2巻,1768。3巻,1824)は一小都市を扱いながらも全ドイツ史を展望する社会・経済史叙述の試みであった。近代の社会構造史研究の先駆者ともいえる。農民の共同体のなかに自由人の真のあり方をみるメーザーの方法は,伝統を重んずる歴史主義の基礎を築き,政治的には保守主義に傾斜していった。フリードリヒ大王にささげられた《ドイツの言語と文学について》(1781)によってメーザーは言語学や文学においても独特な地位を占めている。
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化学辞典 第2版 「メーザー」の解説

メーザー
メーザー
maser


(MASER)microwave amplification by stimulated emission of radiationHCs(Cr3Fe3Cd3)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メーザー」の意味・わかりやすい解説

メーザー
maser

原子や分子の誘導放出を用いて電磁波の増幅発振を行う装置。 microwave amplification by stimulated emission of radiationの頭文字をつないで名づけられた。 1954年 C.H.タウンズが最初の発振に成功したアンモニア分子線を用いたメーザーや,水素の原子線による気体メーザーは周波数安定性がよく,周波数標準に用いられる。また,常磁性共鳴を利用したルビーなどの固体メーザーは低雑音増幅器として電波望遠鏡の初段増幅器に用いられる。反転分布の状態をつくるには気体メーザーの場合は,分子線や原子線に沿った集束電極または集束磁極を用いる。共振器としてはマイクロ波空洞共振器が使われる。のちにこれが発展して光を発振するものとなり,レーザーとなった。
 


Möser Justus

 
[]1720.12.14. 
[]1794.1.8. 
 Patriotische Phantasien (4177478)  Osnabrückische Geschichte (268)   

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「メーザー」の解説

メーザー
Justus Möser

1720~94

18世紀ドイツ,オスナブリュックの法律家,歴史思想家。『オスナブリュック史』(1768年)や『愛国の幻想』(1774年)を著し,現在の社会が過去から歴史的に形成されたものであることを説き,ドイツの歴史主義的思考に強い影響を与えた。

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世界大百科事典(旧版)内のメーザーの言及

【オスナブリュック】より


1718J.19Carl Bertram Stüve(17981872)

【レーザー】より


()()()lightmicrowave()maser

 ()()

※「メーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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