デジタル大辞泉 「モンテクリスト伯」の意味・読み・例文・類語 モンテクリストはく【モンテクリスト伯】 ︽原題、︿フランス﹀Le Comte de Monte-Cristo︾大デュマの長編小説。1844~1845年刊。無実の罪で投獄された青年エドモン=ダンテスが脱獄してモンテクリスト島の宝を手に入れ、モンテクリスト伯と名のり、復讐計画を次々に実行する。日本では黒(くろ)岩(いわ)涙(るい)香(こう)の翻案﹁巌窟王﹂でも知られる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「モンテクリスト伯」の意味・読み・例文・類語 モンテクリストはく【モンテクリスト伯】 (一)( 原題[フランス語] Le Comte de Monte-Cristo ) 長編小説。アレクサンドル=デュマ︵デュマ=ペール︶作。一八四四~四五年発表。陰謀のため投獄された青年エドモン=ダンテスが長い苦難ののち脱獄し、莫大な富を得てモンテ=クリスト伯を名乗り仇敵に復讐(ふくしゅう)し、恩人に報いる伝奇小説。日本でも黒岩涙香の翻案﹁巖窟王﹂の題名で早くから知られた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンテクリスト伯」の意味・わかりやすい解説 モンテ・クリスト伯もんてくりすとはくLe Comte de Monte-Cristo フランスの作家アレクサンドル・デュマ︵父︶の長編小説。1844~45年発表。長い航海を終えてマルセイユに帰港した、誠実で健康な若い船乗りエドモン・ダンテスには、船長への昇進、相思相愛の仲のメルセデスとの結婚の二つが控え、洋々たる人生が開けようとしていた。そこに、恋敵(こいがたき)フェルナン、昇進をねたむダングラール、野心家の検事ビルフォールの邪魔が入って、結婚式の当日、彼は逮捕され、身に覚えのない罪を着せられ、重大政治犯として、孤島イフの城塞(じょうさい)監獄に幽閉されてしまう。14年後、同じ境遇にあったファリア神父の死を利用して脱獄に成功。その後、神父が地中海の孤島モンテ・クリスト島に隠しておいた財宝を受け継ぎ、モンテ・クリスト伯爵と変名してパリ社交界に登場、かつて自分を陥れた人物たちに、次々と冷酷な復讐(ふくしゅう)を行っていく。日本でも、黒岩涙香(るいこう)翻案の﹃巌窟王(がんくつおう)﹄︵1901~02︶として、明治以来多くの人々に愛読されている。 ﹇宮原 信﹈ ﹃山内義雄訳﹃モンテ・クリスト伯﹄全七冊︵岩波文庫︶﹄▽﹃松下和則・松下彩子訳﹃モンテ・クリスト伯﹄全三巻︵﹃世界文学全集24~26﹄1980・集英社︶﹄ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「モンテクリスト伯」の意味・わかりやすい解説 モンテ・クリスト伯【モンテクリストはく】 デュマ︵父︶の小説。︽Comte de Monte-Cristo︾。1846年。青年エドモン・ダンテスは無実の罪で14年間孤島の獄につながれるが,そこを脱獄。モンテクリスト島の秘宝を手に入れ自分をおとしいれて出世を遂げた人びとに次々と復讐(ふくしゅう)する。波瀾(はらん)に富んだ膨大な物語。日本では黒岩涙香の翻案以来︽巌窟王︾の名で知られている。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
デジタル大辞泉プラス 「モンテクリスト伯」の解説 モンテクリスト伯〔ミュージカル〕 2009年初演のミュージカル。原題︽The Count of Monte Cristo︾。作詞・脚本‥ジャック・マーフィー、作曲‥フランク・ワイルドホーン。アレクサンドル・デュマ︵大デュマ︶の同名の長編小説を題材とする。日本では2013年に東宝により初演。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報