中央条約機構(読み)チュウオウジョウヤクキコウ(英語表記)Central Treaty Organization

デジタル大辞泉 「中央条約機構」の意味・読み・例文・類語

ちゅうおうじょうやく‐きこう〔チユウアウデウヤク‐〕【中央条約機構】

 
Central Treaty Organization195941979CENTO  

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精選版 日本国語大辞典 「中央条約機構」の意味・読み・例文・類語

ちゅうおうじょうやく‐きこうチュウアウデウヤク‥【中央条約機構】

 

(一)( Central Treaty Organization  ) 退西()
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「中央条約機構」の意味・わかりやすい解説

中央条約機構
ちゅうおうじょうやくきこう
Central Treaty Organization


CENTO()1955沿西NATO()西SEATO()METO()195551161956退19593退8CENTO退197910


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改訂新版 世界大百科事典 「中央条約機構」の意味・わかりやすい解説

中央条約機構 (ちゅうおうじょうやくきこう)
Central Treaty Organization

東西冷戦下での対ソ軍事戦略網の一つで,NATO(北大西洋条約機構),SEATO(東南アジア条約機構)の中間に位置する。略称CENTO。1959年にバグダード条約機構(中東条約機構。1955年2月締結のトルコ・イラク相互防衛条約に,11月イギリス,イランが加盟して成立)からイラクが脱退したのを機に発足。本部アンカラ。構成国はイラン,パキスタン,トルコ,イギリスで,アメリカをオブザーバーとする。79年1月のイラン革命に伴い,9月に解体した。
冷戦
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百科事典マイペディア 「中央条約機構」の意味・わかりやすい解説

中央条約機構【ちゅうおうじょうやくきこう】

Central Treaty Organizationの訳。略称(CENTO(セントー))。中東地区の防衛を目的とする反共的な地域的集団安全保障機構で,北大西洋条約機構(NATO)と東南アジア条約機構の中間に位置する。1955年英国,イラン,イラク,トルコ,パキスタンの5ヵ国が結成した中東条約機構(METO,バグダード条約機構ともいう)が前身。1959年イラクが革命の結果脱退したため改称。米国はオブザーバーとして参加,実質的な指導に当たっている。本部アンカラ。1979年のイラン革命に伴い,同年9月解体。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中央条約機構」の意味・わかりやすい解説

中央条約機構
ちゅうおうじょうやくきこう
Central Treaty Organization

略称 CENTO。イギリス,イラン,パキスタン,トルコの4ヵ国で構成した地域的防衛機構。 1955年2月にイラクとトルコが共同防衛条約を結び,これにイギリス,イラン,パキスタンが加わって同年 11月バグダード条約機構が成立した。しかし 58年にイラクで革命が起きて 59年に脱退したため CENTOと改称し,本部をバグダードからアンカラに移した。加盟国の閣僚で構成される理事会 (年1回) のほか軍事委員会などがあった。アメリカは 59年以来,トルコ,イラン,パキスタンと相互防衛協定を結び,同機構を支援していた。 79年,イランで革命が起き,イラン,トルコ,パキスタンは CENTOから脱退した。このためイギリスは CENTO解体を宣言し,アンカラの本部は閉鎖された。

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旺文社世界史事典 三訂版 「中央条約機構」の解説

中央条約機構
ちゅうおうじょうやくきこう
Central Treaty Organization

1959年8月に成立したイギリス・イラン・パキスタン・トルコの4か国からなる軍事同盟。略称CENTO (セントー)
1955年バグダード条約機構(METO)に加盟したイラク・トルコ・イギリス・パキスタン・イランの5か国で発足したが,1958年イラクは革命により脱退したので,翌年本部をバグダードからトルコの首都アンカラに移し,中央条約機構と改称。北大西洋条約機構(NATO)・東南アジア条約機構(SEATO)とともに対ソ包囲体制の一環をなしたが,1960年代後半からは重要性が減少し,イラン革命後の79年解体した。

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世界大百科事典(旧版)内の中央条約機構の言及

【RCD】より

…中東・南アジアの3国の地域開発協力機構Regional Co‐operation for Developmentの略称。1955年に締結された地域軍事ブロックのCENTO(中央条約機構)が東西冷戦緩和にともなって経済協力関係を発展させようと,65年RCDを結成した。イラン,パキスタン,トルコの3国が加盟し,本部はテヘランに置かれる。…

※「中央条約機構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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