入会(読み)ニュウカイ

デジタル大辞泉 「入会」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐かい〔ニフクワイ〕【入会】

[名](スル)会にはいること。新しく会員になること。「自然観察会に入会する」「入会金」「入会資格」⇔退会
[類語]出席列席臨席顔出し参列参会出場出頭臨場親臨出御列座同席陪席相席同座お出まし加入加盟仲間入り参加参入参画参与飛び入り飛び込み出る加わる名を連ねる列する連なる末席を汚す

いり‐あい〔‐あひ〕【入会/入合】

特定地域の住民が、慣習に基づいて、一定の山林原野または漁場を共同で利用し、草・薪炭材・魚介などを採取すること。

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精選版 日本国語大辞典 「入会」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐かいニフクヮイ【入会】

  1. 〘 名詞 〙 会にはいること。会員になること。
    1. [初出の実例]「身体虚弱なればとて、入会を拒絶するが如きは」(出典:生命保険論(1889)〈藤沢利喜太郎〉体格検査)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「入会」の意味・わかりやすい解説

入会
いりあい





入会の沿革

律令(りつりょう)以来の「山川藪沢(さんせんそうたく)之(の)利ハ公私之(これ)ヲ共ニ」するとの原則は、荘園(しょうえん)制の発展とともに崩れ、山野の私的独占が始まる。この過程で惣村(そうそん)による山野の共同利用(入会利用)がみられたが、太閤(たいこう)検地の実施に伴う村切り(村落境界の画定)は入会地の分割をも促し、近世的入会利用の基礎を築いた。しかしなんといっても入会慣行の実態を明確にうかがい知ることができるようになるのは、江戸時代以降のことである。

[飯岡正毅]

目的と呼称

()()()()()()()


形態

()()()()

 (1)(2)(3)(4)(5)(6)()(1)(2)(3)


規制

使()()()1()


変容

()退使()()

 ()退19596


入会権の法律的性質


263294()


入会権の効力・得喪



 


入会林野に関する法律

41126



19422192819671969

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改訂新版 世界大百科事典 「入会」の意味・わかりやすい解説

入会 (いりあい)


1沿

使使沿263294︿263294使

right of commonAllemenderechtdroit usage1966︿

1234使5使
   

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百科事典マイペディア 「入会」の意味・わかりやすい解説

入会【いりあい】

 
調2263294()
 

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「入会」の解説

入会
いりあい


()

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旺文社日本史事典 三訂版 「入会」の解説

入会
いりあい

 

 

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林業関連用語 「入会」の解説

入会

 

   

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普及版 字通 「入会」の読み・字形・画数・意味

【入会】にゆうかい

三年毎に官吏の成績を評定する。

字通「入」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の入会の言及

【御林】より


()()︿ ()

【官有地】より


8929011360(360ha) 

【共有林】より

…共同購入,共同相続などが原因となって生まれるほか,歴史的・沿革的理由によるものがほとんどである。旧村持入会地は村民の総持ちのまま明治期に引き継がれてきたが,この利用慣行に大きな影響を与えたのが,前年に公布され1889年に施行された市制,町村制であった。新たにつくられた市町村の所有に移ることを拒んだ旧村民は,それまでもってきた入会財産を,利用権をもつ権利者の共同所有に移したり,何人かの代表者の共同所有名義にしたりした。…

【近世社会】より


 

【地主】より



【総有】より


 ()

【農業】より


使調 使31015

【百姓】より



【牧】より

… このような幕府諸藩の官設牧場に対し,他方,民間には里牧,百姓牧などがあり,おおむね村の山林原野に共同で放牧採草したが,特に一定の地を画して〈牧〉を設けることはまれであった。村の共同利用地である山林原野への共同入会放牧で,この場合はその入会放牧地が牧となる。近世に盛んに行われていた上記の諸牧も明治維新後はほとんど廃牧となったが,のち民間の事業として経営される牧場となっているものもある。…

【村中入会】より


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※「入会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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