参入(読み)サンニュウ

デジタル大辞泉 「参入」の意味・読み・例文・類語

さん‐にゅう〔‐ニフ〕【参入】

[名](スル)
高貴な人の所を訪問すること。「宮中参入する」
市場などに新たに加わること。「大企業が参入する」
[類語]出席列席臨席顔出し参列参会出場出頭臨場親臨出御列座同席陪席相席同座お出まし加入加盟仲間入り参加参画参与入会飛び入り飛び込み出る加わる名を連ねる列する連なる末席を汚す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「参入」の意味・読み・例文・類語

さん‐にゅう‥ニフ【参入】

 

(一)  
(二) 
(一)[]︿(8)
(三) 
(一)[](187782︿)
 

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「参入」の意味・わかりやすい解説

参入
さんにゅう
entry

ある市場あるいは産業において、新たな企業が生産設備を建設し、その市場または産業に生産量の新規の拡大をもたらすこと。新企業が、既存の企業から生産設備を取得して操業する場合、つまり、現存する生産設備の所有権がただ変更される場合は参入とはよばない。参入の対語は退出exitである。

 正常利潤(経営者としての職能や危険の負担などに対する報酬として受け取る企業家の利潤)以上の利潤、つまり超過利潤をもたらすような価格が成立していると、その産業への新企業の参入がみられる。参入に対してまったく障壁がないケースを自由参入free entryといい、完全競争の世界でみられる。しかし、現実には参入障壁barriers to entryがなんらかの理由で存在するのが普通であり、寡占においてはとくにそうである。

[内島敏之]

参入障壁




1 

2 

3 調

4 


参入阻止価格理論




 (1)(2)(3)


日本の参入障壁

日本製造業では、1960年代なかばごろまでは、行政指導がもっとも大きな障壁要因となっており、一般的には参入障壁は高くなかったが、60年代後半以降の高度成長期には、製品差別、規模の経済性、必要資本量による障壁が高度化してきた。しかし、70年代以降の低成長期に入ると、参入活動そのものが停滞化している。

[内島敏之]

『P・シロス・ラビーニ著、安部一成訳『寡占と技術進歩』(1964・東洋経済新報社)』『J・S・ベイン著、宮沢健一監訳『産業組織論』(1970・丸善)』『植草益著『産業組織論』(1982・筑摩書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

タコノキ


12m7cm()...


コトバンク for iPhone

コトバンク for Android