写本(読み)シャホン

デジタル大辞泉 「写本」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ほん【写本】

 
 
[]稿  

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精選版 日本国語大辞典 「写本」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ほん【写本】

 

(一)   
(一)[](1477)
(二)[]
 

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改訂新版 世界大百科事典 「写本」の意味・わかりやすい解説

写本 (しゃほん)


︿︿︿︿illuminated manuscript︿︿稿︿

︿使

 ︿︿︿︿︿︿︿︿
 447077261674410311146865︿6296318西西7411721西︿︿3232

西34567︿︿2500︿1312︿15142︿︿120-150︿4︿︿︿︿︿88︿10︿1115J.姿
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「写本」の意味・わかりやすい解説

写本
しゃほん

印刷された書物すなわち刊本に対し、手で書き写された本のこと。

[金子和正]

日本


()()

 ()()()()()()()()()()()()159296()()()15961624

 ()46861()17063()6707()()729749()40150西

 15961615


西洋

マニュスクリプトmanuscript(略称MS, MSS)とはラテン語のmanu(手で)とscriptus(書かれた)から発生したことばで、「手で書かれた本」の意味である。

[高野 彰]

写字生

写本の書写をする人を写字生という。ギリシア・ローマ時代の書写作業は奴隷を使って大々的に行われたので、アレクサンドリア神殿の学寮には20万巻にも及ぶ巻子本(かんすぼん)が所蔵されていたといわれる。ところが中世になると写本作りはもっぱら僧院の書写室で細々と行われるようになり、書写は僧侶(そうりょ)の義務となった。しかし12世紀以降に大学が興隆してくると、写本作りが商売として成り立つようになり、パリのような大学町には書写を専業とする写字生が誕生したのであった。

[高野 彰]

書写材

使使使()

 
書体

当初は碑文に彫るための書体から転用したアンシャル書体や、これに少し円みをつけた半アンシャル書体が使われた。その後、時代とか地域の特徴を加味して、『ケルズ本』や『リンディスファーン福音書(ふくいんしょ)』の島嶼(インシュラー)半アンシャル書体、フランスのカール大帝の治世に考案されたカロリンガ小文字書体、ゴシック書体、さらには古典主義の復興期に生まれた人文主義書体などが写本用の書体として使用された。

[高野 彰]

奥書

標題紙は刊本時代のくふうなので、巻子本形式はもちろんのこと、冊子体形式でも写本には標題紙は見当たらない。そのかわりに写字生は文章をインキピットincipit(ラテン語の「ここから始まる」)で始め、エクスプリキットexplicit(「ここで終わる」)で文章を閉じ、そのあとに著者名、書写日、写字生の名前を記した「奥書(コロフォン)」colophonを用意したのであった。

[高野 彰]

『川瀬一馬著『日本書誌学概説』増訂版(1972・講談社)』『反町茂雄著『日本の古典籍』(1984・八木書店)』『高野彰「形態からみた本の歴史」(『論集・図書館学研究の歩み 第5集 図書館資料の保存とその対策』所収・1985・日外アソシエーツ)』『F・G・ケニオン著、高津春繁訳『古代の書物』(岩波新書)』

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図書館情報学用語辞典 第5版 「写本」の解説

写本

 
稿1735西

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百科事典マイペディア 「写本」の意味・わかりやすい解説

写本【しゃほん】

 
()manuscript西800
 

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普及版 字通 「写本」の読み・字形・画数・意味

【写本】しやほん

 
退()

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「写本」の意味・わかりやすい解説

写本
しゃほん
manuscript; written copy

 
 ()  ()  ()   

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世界大百科事典(旧版)内の写本の言及

【イラストレーション】より

…テキスト(本文)につけて,明るく照らし出すものという意味で,図示し,彩飾する役割を持っている。イルミネーションは中世の写本の頭文字の飾りなどを指し,古代から現代にいたる挿絵を全体として示すにはイラストレーションの語を使う。写本画 イラストレーションの歴史は,15世紀半ばのグーテンベルクによる印刷術の発明以前(写本の時代)とそれ以後(活版本の時代)に分けられる。…

【出版】より


(publisher)18(booksellerstationer)

※「写本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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