分一(読み)ブイチ

デジタル大辞泉 「分一」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐いち【分一】

江戸時代商業漁業山林などの生産高・売上高から何分の一かを税として徴収したもの。
江戸時代、海難で沈んだ荷物を引き上げた者に、荷主がその10分の1を報酬とした制度

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精選版 日本国語大辞典 「分一」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐いち【分一・歩一】

 

(一)   
(二) 
(一)[]使(1504)
(三) (  ) 
(一)[](1712)
(四) 
(一)[](1597)
(五) 
(一)[](1839)
 
 

 

(一)   
(一)[](1585)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「分一」の意味・わかりやすい解説

分一 (ぶいち)


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百科事典マイペディア 「分一」の意味・わかりやすい解説

分一【ぶいち】

江戸時代に課された雑税の一種。商業・漁業・山林業などに従事する者を対象とし,売上高・収穫高に応じてその何分の一かを徴収した。課税対象の品目はさまざまで,課税率も一定ではなかった。納入は原則として貨幣により行われた(分一金・分一銀)。主なものに市売分一・鰯分一・鯨分一・請山分一・魚分一・木地分一・楮分一などがある。またこれとは別に幕府が特定の河川の要所に番所(分一番所)を設置し,通過する船舶の積荷の品目に応じ,その価格の何分の一かにあたる金額を徴収した税も分一と称した。さらに難破船の救助にあたった報酬として,その積荷の何分の一かが荷主から渡されることも分一と称された。支払いは初め現物・金銭の双方で行われたが,18世紀後半以降は金銭に一本化された。

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世界大百科事典(旧版)内の分一の言及

【運上】より


   

※「分一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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