塩基性岩(読み)エンキセイガン(英語表記)basic rock

デジタル大辞泉 「塩基性岩」の意味・読み・例文・類語

えんきせい‐がん【塩基性岩】

火成岩のうち、鉄・マグネシウムカルシウムなどに富み、珪酸けいさんの含有量が比較的少なく45~52パーセントである岩石。色は黒っぽい。斑糲岩はんれいがん玄武岩など。基性岩。→酸性岩

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精選版 日本国語大辞典 「塩基性岩」の意味・読み・例文・類語

えんきせい‐がん【塩基性岩】

  1. 〘 名詞 〙 珪酸分の比較的少ない火成岩。珪酸の含有量が五〇パーセント程度で、鉄、マグネシウム、カルシウムを多く含み、一般に黒色で比重が大きい。玄武岩、輝緑岩、斑糲(はんれい)岩など。基性岩。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩基性岩」の意味・わかりやすい解説

塩基性岩
えんきせいがん
basic rock


SiO2504080526666504552()Al2O3Na2OK2OFeOFe2O3MgO()

 2015217

超塩基性岩ultrabasic rock


45()clinopyroxeneorthopyroxene()ultramafic rock()nephelinite3570

 peridotitedunitepyroxenitehornblenditeharzburgite40lherzolitewehrlitekimberlite

 3.23.53.0komatiite()()()()()()()

 2015217

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改訂新版 世界大百科事典 「塩基性岩」の意味・わかりやすい解説

塩基性岩 (えんきせいがん)
basic rock


SiO24552%SiO266%pH使MgMgFeSiO2MgFeSiO2︿Ca

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩基性岩」の意味・わかりやすい解説

塩基性岩
えんきせいがん
basic rock

産状,鉱物組成,組織などの要素を考慮せず,二酸化ケイ素成分の含量だけに基づいて行う火成岩分類の一つ。二酸化ケイ素含量の高いものから順に,酸性岩中性岩,塩基性岩,超塩基性岩と区分される。塩基性岩は一般に重量百分率で,二酸化ケイ素含量が 42~52%の間の岩石をいう。火山岩としては玄武岩,貫入岩としては斑糲岩などが代表的岩石。玄武岩質岩と同義に用いられる。火成岩が変成作用を受けると,一般に原岩の識別が困難になる。そのようなとき化学組成のみに基づいて,塩基性変成岩などと呼ぶことがある。

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化学辞典 第2版 「塩基性岩」の解説

塩基性岩
エンキセイガン
basic rock


SiO250 ± 3 

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百科事典マイペディア 「塩基性岩」の意味・わかりやすい解説

塩基性岩【えんきせいがん】

苦鉄質岩

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