寄宿舎(読み)キシュクシャ

デジタル大辞泉 「寄宿舎」の意味・読み・例文・類語

きしゅく‐しゃ【寄宿舎】

学生・会社員などが、共同生活をする宿舎。寮。
[類語]宿舎社宅飯場学寮下宿官邸官舎公邸公舎

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精選版 日本国語大辞典 「寄宿舎」の意味・読み・例文・類語

きしゅく‐しゃ【寄宿舎】

 

(一)   宿宿宿
(一)[]宿()(1896)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「寄宿舎」の意味・わかりやすい解説

寄宿舎 (きしゅくしゃ)


便宿宿

宿宿boarding schoolInternatpensionnat

 宿︿︿宿宿沿宿宿宿宿西宿

宿宿H.LietzLanderziehungsheim

 宿︿宿︿宿1886宿1890︿使宿

 宿︿2宿調

宿姿宿1960宿


宿綿1880宿宿12宿12191115︿29︿2宿宿宿

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「寄宿舎」の意味・わかりやすい解説

寄宿舎
きしゅくしゃ
Dormitory

一般に、学校が、遠隔地からの通学の便を図るため、あるいは教育的意図をもって設ける学生のための共同生活の施設。工場、商店、僧院、軍隊などの寄宿舎もある。古くは古代ギリシアのスパルタや中世の修道院が寄宿舎を設けていた。12、13世紀には、パリ、オックスフォード、ケンブリッジ大学にみられるように、学生が寮舎としてのカレッジで、研究や教育のため自治的、集団的生活をするようになった。15世紀ごろからは、イギリスで、ラグビー、イートン、ハローなど、ブルジョア階級の子弟の中等教育を施すパブリック・スクールが出現し、寄宿舎教育を行い、現在も受け継がれている。また、フランスのリセやドイツの田園家塾も代表的なものである。なお、旧ソ連では、1957年より生徒の全面的教育を目的として寄宿制の学校が創設され、中華人民共和国でも、1949年以降、大学は寄宿制をとっている。日本においては、奈良・平安時代の大学寮や氏族の貧しい子弟の学業補助を目的に設けられた大学別曹(べっそう)に、寄宿舎の起源を求めることができる。中世の寺院、近世の昌平坂(しょうへいざか)学問所、藩校、私塾にも寄宿舎が設けられた。また、地域の庶民の若者が共同で宿泊した若者宿、若衆宿、娘宿も寄宿舎の淵源(えんげん)にあげられる。明治以後は、旧制高等学校、師範学校、軍関係の学校が代表的で、生徒全員を寄宿舎に入れる全寮制をとった。

 現在では、教育的意図から寄宿舎を設ける学校は少なくなり、一部の私立学校、盲・聾(ろう)・養護学校や、また、積雪などで通学困難な生徒のためにある期間だけ設けるという季節制の寄宿舎がある。専門学校や大学の寄宿舎は、下宿生活による経済的負担の軽減がおもな目的となりつつある。教育的意図から生徒全員を寄宿舎に収容する学校を、とくに寄宿学校boarding schoolと称する。これは、寄宿舎を人間形成の場と考え、教師の監督の下に24時間教育を行うものである。その教育効果は、集団生活を通して自主性、共同性などが養われることである。しかし、自己の時間が少なくなったり、個性が欠如したり、上級生から悪弊を被ることもある。

[藤原敬子・神山正弘]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寄宿舎」の意味・わかりやすい解説

寄宿舎
きしゅくしゃ
dormitory

 
宿宿2宿宿使宿 (94963)   

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世界大百科事典(旧版)内の寄宿舎の言及

【強制労働】より

…朝鮮から〈官斡旋〉の手段で朝鮮人を強制連行したのはこの一例といえる。また戦前は,土建業や炭鉱のいわゆる〈監獄部屋〉や〈たこ部屋〉,紡績業における〈寄宿舎〉などでは強制労働がかなり行われていた。一貫した強制労働政策の例としては,ナチス・ドイツやスターリン体制下の収容所が挙げられる。…

※「寄宿舎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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