デジタル大辞泉 「御宅」の意味・読み・例文・類語 お‐たく【▽御宅】 ﹇名﹈ 1 相手または第三者を敬って、その家・住居をいう語。﹁先生のお宅にうかがう﹂ 2 相手または第三者の家庭を敬っていう語。﹁お宅は人数が多いからにぎやかでしょうね﹂ 3 相手の夫を敬っていう語。﹁お宅はどちらへお勤めですの﹂ 4 相手の属している会社・団体などの敬称。﹁お宅の景気はどうですか﹂ 5 ある事に過度に熱中し、詳しい知識をもっていること。また、そのような人。﹁アニメお宅﹂ [補説]5は1980年代半ばから使われ始めた言葉で、当初はやや軽視する言い方だった。仲間内で相手に対して﹁おたく﹂と呼びかけたところからという。多く﹁オタク﹂と書き、また近年は﹁ヲタク﹂と書くこともある。 ﹇代﹈同等の、あまり親しくない相手を、軽い敬意を込めていう語。﹁私よりお宅のほうが適任でしょう﹂ [類語]︵1︶︵2︶家・家庭・所(しょ)帯(たい)・世(せた)帯(い)・一家・家族・家内・うち・我が家・ホーム・マイホーム・スイートホーム・ファミリー・おうち・お家(いえ)・貴(き)家(か)・家屋・屋(おく)舎(しゃ)・住宅・住(じゅ)家(うか)・住居・家宅・私宅・居宅・自宅・居(きょ)・宅・住まい・住みか・ねぐら・宿(やど)・ハウス・家(や)︵尊敬︶尊宅・尊堂・高堂・貴宅︵謙譲︶拙宅・弊宅・陋(ろう)宅(たく)・陋居・陋(ろう)屋(おく)・寓(ぐう)居(きょ)/︵5︶物好き・酔狂・好(こう)事(ず)家(か)・虫・狂・狂い・気違い・ディレッタント・マニア・マニアック・病的・クレージー・いかれる・神経質・凝り性・モノマニア・モノマニアック・偏執狂・執念深い・アブノーマル・異常・異様・狂的・通(つう)・こだわり・こだわる・道楽・痴(し)れ者・凝り屋・執(しつ)拗(よう)・しつこい・サブカルチャー/︵︶あなた・汝・貴方様・あんた・君・おまえ・貴様・てめえ・おのれ・我・うぬ・そなた・お主・其方・そっち 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「御宅」の意味・読み・例文・類語 お‐たく【御宅】 (一)( ﹁お﹂は接頭語 ) (二)[1] 〘 名詞 〙 (一)① 相手または第三者を敬って、その家、住居をいう語。おうち。 (一)[初出の実例]﹁昨日は御宅に参りましたれば﹂(出典‥隣語大方︵18C後︶三) (二)② 相手、または第三者の家庭を敬っていう語。 (一)[初出の実例]﹁それに御宅は御人数も多いんだから﹂(出典‥竹の木戸︵1908︶︿国木田独歩﹀上) (三)③ 相手の夫を敬っていう語。 (四)④ ある趣味などに凝っていて、他の物事に無関心な若者をいう俗語。相手に対して﹁おたく﹂と呼びかけるところからという。﹁アニメおたく﹂ (一)[初出の実例]﹁マニアだとか熱狂的ファンだとか、せーぜーがネクラ族だとかなんとか呼んでるわけだけど、どうもしっくりこない。︿略﹀それでまぁチョイわけあって我々は彼らを﹃おたく﹄と命名し、以後そう呼び伝えることにしたのだ﹂(出典‥漫画ブリッコ‐昭和五八年︵1983︶六月号・﹃おたく﹄の研究・一︿中森明夫﹀) (三)[2] 〘 代名詞詞 〙 対称。ほぼ同等の、それほど親しくない相手に対し、軽い敬意をこめて使う。 (一)[初出の実例]﹁おれたちみんな一人ずつ嫌味を言われたんだから。おたくだけなんだからな、言われてないのは﹂(出典‥いつか汽笛を鳴らして︵1972︶︿畑山博﹀三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例