デジタル大辞泉 「未だ」の意味・読み・例文・類語 まだ【▽未だ】 ﹇形動﹈﹇文﹈﹇ナリ﹈ 1 その時点までに実現していないさま。﹁食事の未だな人は早く済ませなさい﹂ 2 ましなさま。 ﹁磊落に母親に物をいったりするは―な事﹂︿二葉亭・浮雲﹀ 3 いまだに未熟であるさま。また、物わかりの悪いさま。 ﹁ほんに年に似合はぬ―な事をいはしゃるわいの﹂︿浄・嫩軍記﹀ ﹇副﹈︽﹁いまだ﹂の音変化︾ 1 ︵打消しの語を伴って︶ある事柄がその時点までに実現していないさま。﹁未だ帰らない﹂﹁未だできていない﹂ 2 期待されるべき状態になっていないさま。﹁独立には未だ早過ぎる﹂﹁今は未だ五月だ﹂ 3 前からの状態がその時まで続いているさま。﹁未だ雨が降っている﹂﹁未だ寝ている﹂ 4 残りがあるさま。また、余地のあるさま。さらに。﹁未だ言いたいことがある﹂﹁期日まで未だ日数がある﹂ 5 時間・日数が少ししかたっていないさま。たった。﹁父が死んで未だ一年だ﹂ 6 十分ではないが、他にくらべればよいほうだという気持ちを表す。どちらかといえば。まだしも。﹁寒いのは未だ我慢できる﹂﹁退くよりは進むほうが未だましだ﹂ [類語]︵1︶︵2︶︵3︶いまだ・いまだに・今もって・今なお・なお・なおも・依然・未然・未発・相変わらず・矢張り・やっぱり・なおかつ・まだまだ・いまだ嘗て・終(つい)ぞ・今のところ・今に至るも/︵4︶もう・あと・更に・なお・もっと・より・なおさら・ますます・一層・一段と・余計・弥(いや)が上に・いよいよ・も少し・もう少し・ずっと・然も・今・今一つ・もう一つ・いまいち・今少し・もそっと・ぐっと・ぐんと/︵6︶まだしも・曲がりなりにも・えんやらやっと・やっとのことで・どうにかこうにか・どうにか・やっと・ようやく・ようよう・ようやっと・何とか・かろうじて・からくも・危うく・すんでのところ・やっとこさ・間一髪・どうかこうか・かつがつ・どうやらこうやら・危なく・すんでのこと・あわや・九死に一生を得る・すれすれ・まあ・まあまあ・よっぽど・かなり・なかなか・わりあい・わりかた・わりかし・割に・比較的・まずまず・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・そこそこ・それなり・増し・次善・可・セカンドベスト・ベター・及第・無難・ほどほど・捨てたものではない・満(まん)更(ざら)でもない・未(いま)だし・未(いま)だ・不徹底・不十分・及ばずながら・不全・不完全・どうなりこうなり・一応・急場しのぎ・当座しのぎ・一時しのぎ・その場しのぎ いま‐だ︻▽未だ︼ ﹇副﹈ 1 今になってもまだ実現していないさま。﹁未だはっきりしない事故原因﹂ 2 以前のままであるさま。﹁周囲の山々は未だ冬の装いである﹂ [補説]漢文訓読で﹁未﹂を﹁いまだ…ず﹂と読むことから、打消しの語を伴って用いられることが多い。﹁いま﹂は﹁今﹂、﹁だ﹂は﹁だに﹂の﹁だ﹂とも、副詞をつくる接尾語﹁だ﹂ともいわれる。 [類語]未だ・なお・いまだに・今なお・今もって・なおも・依然・未然・未発・相変わらず・矢張り・やっぱり・なおかつ・まだまだ・いまだ嘗て・終(つい)ぞ・今のところ・今に至るも・まだしも・曲がりなりにも・えんやらやっと・やっとのことで・どうにかこうにか・どうにか・やっと・ようやく・ようよう・ようやっと・何とか・かろうじて・からくも・危うく・すんでのところ・やっとこさ・間一髪・どうかこうか・かつがつ・どうやらこうやら・危なく・すんでのこと・すんでに・あわや・九死に一生を得る・すれすれ・まあ・まあまあ・よっぽど・かなり・なかなか・わりあい・わりかた・わりかし・割に・比較的・まずまず・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・そこそこ・それなり・増し・次善・可・セカンドベスト・ベター・及第・無難・ほどほど・捨てたものではない・満(まん)更(ざら)でもない・未(いま)だし・不徹底・不十分・及ばずながら・不全・不完全・どうなりこうなり・一応・急場しのぎ・当座しのぎ・一時しのぎ・その場しのぎ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例