デジタル大辞泉 「気合」の意味・読み・例文・類語 き‐あい〔‐あひ〕【気合(い)】 1精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢い。また、そのときの掛け声。﹁気合いがこもる﹂﹁気合いをかける﹂ 2 呼吸。いき。﹁気合いをはかる﹂﹁気合いが合う﹂ 3 その場の状態や雰囲気。 ﹁一重の垣が二人の間に結ばれた様な―になった﹂︿左千夫・野菊の墓﹀ 4 気性。きだて。 ﹁ああいう―は漸(だん)次(だん)なくなります﹂︿万太郎・末枯﹀ 5 心持ち。気分。 ﹁―ヲウカガウ﹂︿和英語林集成﹀ [類語]気迫・呼吸・意気込み・気勢・熱意・熱気・気負い・迫力・気乗り・乗り気・進取 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「気合」の意味・読み・例文・類語 き‐あい‥あひ【気合】 (一)〘 名詞 〙 (二)① ( 形動 ) 気が合うこと。気持、いきが合うこと。また、そのような人。あるいは、そのようなさま。 (一)[初出の実例]﹁五度も十度も、その機合の人をもて和を入て、教訓正路にあるべし﹂(出典‥本福寺跡書︵1560頃︶) (三)② ( ﹁あい﹂は様子、調子の意 ) 気持の様子、具合。 (一)(イ) 健康状態についていう。気分。転じて、気分が悪い意にも用いる。 (一)[初出の実例]﹁扨々おうち子の気相がおもわしうもなふてきのどくな事じゃ﹂(出典‥天理本狂言・蝸牛︵室町末‐近世初︶) (二)﹁己がきあひの事をば、今で宣はねば、偽と思ふらん﹂(出典‥仮名草子・仁勢物語︵1639‐40頃︶下) (二)(ロ) その場の状態や雰囲気(ふんいき)。 (一)[初出の実例]﹁客の機合(キアヒ)を取なしに、ぬけめなだかき流行妓﹂(出典‥当世書生気質︵1885‐86︶︿坪内逍遙﹀四) (三)(ハ) 気風。気性。きだて。 (一)[初出の実例]﹁夫りァ容貌(かほ)は好くないが、チョイと気合が好くって法律家で﹂(出典‥落語・成田小僧︵下の巻︶︵1890︶︿三代目三遊亭円遊﹀) (四)③ 息。呼吸。多く、ある事をする二人以上の間の、相互の気持具合、調子の意に用いられる。 (一)[初出の実例]﹁互に気合(キアヒ)を見やって見やって。ヨイショどっこい﹂(出典‥当世書生気質︵1885‐86︶︿坪内逍遙﹀一四) (五)④ 精神を集中して事に当たる気勢。また、そのときの掛け声。 (一)[初出の実例]﹁禅僧の教を奉じ猛虎の気合(キアヒ)で、ウンと取って来ました﹂(出典‥園遊会︵1902︶︿国木田独歩﹀三) け‐あい‥あひ【気合】 〘 名詞 〙 ( 「あい」は、様子、具合のこと ) 何かそれらしい様子。けはい。[初出の実例]「兼て期したる事なりと毫も遅疑する気合(ケアヒ)なく」(出典:守銭奴の肚(1887)〈嵯峨之屋御室〉五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例