港町(読み)ミナトマチ

デジタル大辞泉 「港町」の意味・読み・例文・類語

みなと‐まち【港町】

港を中心として発達した町。港のある町。

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精選版 日本国語大辞典 「港町」の意味・読み・例文・類語

みなと‐まち【港町】

  1. 〘 名詞 〙 港のある町。港によって発展した町。
    1. [初出の実例]「港町(ミナトマチ) とろろと鳴きて輪を描く鳶を圧せる 潮ぐもりかな」(出典:一握の砂(1910)〈石川啄木〉手套を脱ぐ時)

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改訂新版 世界大百科事典 「港町」の意味・わかりやすい解説

港町 (みなとまち)


︿︿宿

 沿便1沿hinterland

 退
 


貿1673︿︿︿

 貿1661-73西

 18

 宿

 貿



沿西退沿貿貿

 沿1911貿




 沿貿

 沿退

 


西沿︿︿︿︿78︿︿

 

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日本歴史地名大系 「港町」の解説

湊町
みなとちよう

[現在地名]大津市浜大津はまおおつ一丁目・中央ちゆうおう一丁目

()()()()()()()()輿

湊町
みなとちよう

[現在地名]港区浜松町はままつちよう二丁目・海岸かいがん一丁目

()()()()()()()()西()()()()()()()()()()()

西

湊町
みなとちよう

[現在地名]伊丹市伊丹一丁目

()()()()()()()調()()()()西

港町
みなとちよう

[現在地名]函館市港町一―三丁目浅野町あさのちよう

()()()()()()()()()()()()調

港町
みなとまち

[現在地名]小樽市堺町さかいまち港町みなとまち

()()()()使稿()()

湊町
みなとちよう

[現在地名]兵庫区湊町一丁目・兵庫町一丁目

西

港町
みなとちよう


()()()()()()()()()()

港町
みなとまち


()()()()()調調

港町
みなとまち


()西()()()()()()()()()()()()()()()()

港町
みなとまち

[現在地名]釧路市港町・大町おおまち一―八丁目・入舟いりふね三―七丁目

()()

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「港町」の意味・わかりやすい解説

港町
みなとまち

港湾設備をもち、流通機能を果たす水陸交通の拠点集落をいう。古代日本の律令(りつりょう)制下では、内外交易の拠点として難波(なにわ)・博多(はかた)の両津を定めて、官営の交易を行っていた。地方の国府は、中央との連絡に便利な水陸交通の要地を選んで設けられ、その外港として国府津(こうづ)(国津(こづ))をもつものがあった。荘園(しょうえん)が発達すると、それから納められる貢租は水路によって輸送されることが多く、鎌倉時代に入ると荘官級名主(みょうしゅ)層が問丸(といまる)となって輸送を管理していた。北陸の小浜(おばま)や瀬戸内海の尾道(おのみち)・兵庫などは全国的な水路の輸送基地として知られた。近世に建設された城下町には直属港湾がつくられて全国的な軍役体制がつくられていた。また当時南蛮貿易をはじめとして外国との交易が行われ、内政策のため蔵入地(くらいりち)を設けて中央への廻米(かいまい)納入を強制したりしたので、港町は大きく発展した。近世初頭から全国の諸平野で新田開発が進められると、三角州や扇状地平野を流れる川々の沿岸には、諸藩の貢米や日用貨物の輸送基地として藩倉や河岸(かし)が設けられて内陸の港町(蔵(くら)町)が発達していった。やがて幕末には開港を契機として横浜、函館(はこだて)その他の大資本を投入した近代的大港湾都市が形成されることになるのである。

[浅香幸雄]

『浅香幸雄著『中世の集落・近世の都市』(『新地理講座 第7巻』所収・1953・朝倉書店)』『豊田武・児玉幸多編『流通史1』(『体系日本史叢書13』1969・山川出版社)』『豊田武・児玉幸多編『交通史』(『体系日本史叢書24』1970・山川出版社)』『高瀬保著『加賀藩海運史の研究』(1979・雄山閣出版)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「港町」の意味・わかりやすい解説

港町
みなとまち

 
 () 沿 (162444) 貿貿使  

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百科事典マイペディア 「港町」の意味・わかりやすい解説

港町【みなとまち】

 
14貿
 

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「港町」の解説

港町
みなとまち

主として港湾機能によって存立する都市。古代には各国におかれた国津や,大輪田泊(おおわだのとまり)などの津・泊があげられる。中世には地方荘園から中央への年貢・貢納物輸送のために港湾が設定され,尾道・敦賀・草戸千軒・兵庫などの中世港町が発達した。また東アジア世界との関係で博多が,北方世界との結びつきにより津軽半島の十三湊(とさみなと)が発展した。戦国期の堺・長崎・酒田では町衆(ちょうしゅ)による自治が展開した。近世になると,三都に結びつく各藩の城下町の外港都市として長岡藩の新潟,弘前藩の青森など全国的に形成された。近代には幕末の開港場を始点として横浜をはじめとする国際貿易都市が発展した。さらに社会の産業化にともない沿岸工業都市,あるいは軍港都市も各地に出現した。

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旺文社日本史事典 三訂版 「港町」の解説

港町
みなとまち

主として中世以降,港を中心として発達した町
古代より対外交通や貢租(のちには荘園年貢)輸送の要港はあったが,商品流通の増大した鎌倉末期以降に,市・問丸 (といまる) の発生,商工人・船頭・人夫などの定住をみて,都市的発展をした。堺など自治を得た自由都市も出現。江戸時代,東廻り・西廻り航路の開発などで各地に現れた。博多・堺・兵庫・尾道・桑名・敦賀・小浜・酒田などが有名。

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