(読み)ム

デジタル大辞泉 「無」の意味・読み・例文・類語

む【無】[漢字項目]

 
   
4
︿
1 ()()
2 
3 
︿1

()()()()()()()()  
 

×

 

1 
2 


3 

[]  
 

 
()
1 
2 
[]使  

ぶ【無】[漢字項目]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無」の意味・読み・例文・類語

む【無・无】

 

(一)[1]   
(一) 
(一)[](123153)
(二)()(1929︿)
(三)[]
(二) 
(一)() 
(一)[]()︿()
(二)() 
(三)() 
(一)[](1811)
(三) 
(四) ( [] Nichts  ) 
(二)[2]    
 
 

 

(一)   ()
(一)[]()
(二)(192223︿)
 
 

 

(一)  
(二) 
(三) 
 

な【無】

  1. ( 形容詞「ない(無)」の語幹 ) ないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「殊なることなの御返りや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「無」の意味・わかりやすい解説

無 (む)
nothingness
Nichts [ドイツ]
néant[フランス]


西︿︿ex nihilo fit nihil

 1︿4︿2nihil negativumnoumenonens rationisKeines2︿3︿nihil privativumens imaginarium

 H.︿ouk onmē onS ist non-PSPSPS

 ︿creatio ex nihilo︿néant néantisant


︿︿︿︿︿︿
 

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「無」の意味・わかりやすい解説



nothingness 英語
Nichts ドイツ語
néant フランス語


西()1929退

 1943


中国哲学における無


()()()()226249()

 ()249()()1

 



1 1979195660193938219651973

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無」の意味・わかりやすい解説



wu

有 (う) と対立する相対概念が本来の意味であるが,中国哲学史では次第に有よりも重要な価値をもつようになった。無 (非有) あるいは否定としての無ではなく,有無の対立をこえ,根元的,絶対的なものを成立させているようなものをもいう。中国哲学,特に道家の思想においては道の別名といえる根本概念。この場合それは人間の感覚を超越した実在であり,世界 (宇宙) の始源であり,同時に人間行為の規範的根元でもある。それゆえ,聖人たる道の体得者は,無為,無知,自然の徳をもつという。このように無に形而上学的な絶対性を認める東洋的思考は,西田哲学や田辺哲学に流れている。西欧哲学ではスコラ哲学の「無よりは何ものも生ぜず」という命題の伝統があり,この場合は一般には消極的概念。キリスト教でも,神がすべての生命と真理と善との唯一原因としてとらえられるから「無からの創造」ということが唱えられながらも,真正面から無を説くことはなかった。また,神には肯定的述語を与えないとする中世のいわゆる否定神学においても,神を無とする考え方はなかった。しかし旧来の価値観が転覆した現代では,西欧哲学においても無は重要な根本概念となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「無」の意味・わかりやすい解説

無【む】

(1)中国哲学の用語で,特に道家の根本的概念。《老子》においては〈道〉を意味し,存在論的始原であるとともに規範的根源である。人間の感覚を超越した実在であるので〈無〉と名付けられる。道の体得者としての聖人は,無知であり,無為であるとする。(2)英語nothingness,ドイツ語Nichtsなどの訳。〈有〉〈存在〉に対する。〈無からの創造 creatio ex nihilo〉を言うユダヤ・キリスト教の伝統を別にすれば,西洋哲学の存在論にあっては否定的・消極的概念にとどまるが,ニヒリズムや,ハイデッガー,サルトルらの思想では重要。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【中国哲学】より


()調

※「無」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

タコノキ


12m7cm()...


コトバンク for iPhone

コトバンク for Android