出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
生物学における進化の考え方を社会に適用し,社会がより高度なものに進化することを説いた学説。ダーウィンの進化論に触発され,1860年代からイギリスの社会学者スペンサーらによって唱えられた。70年代末頃から加藤弘之・外山正一(とやままさかず)により日本に紹介され,加藤の「人権新説」(1882刊)にみられるように天賦人権論に対抗する思想として利用され,弱肉強食・優勝劣敗の考え方が国家主義・帝国主義の思想と結びついた。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…この変化が漸進的で量的なものなのか,それとも革命的で質的なものなのか,また,この変化が望ましい状態に向けての変化であるのかどうか,あるいはまた変化の原因が社会の内部にあるのかそれとも外部にあるのか,などについて論者の意見は異なる。 この変化の過程を一定の方向に向かっての直線的で累積的なものとしてとらえるのが社会進化論の立場である。その初期の提唱者スペンサーは生物進化論の影響のもとに,社会の進化を強制的協力の支配する軍事型社会から自発的協力が支配する産業型社会への移行とみた。…
…ロンドン・バーミンガム鉄道の技師(1837‐45)および《エコノミスト》誌の編集部員(1848‐53)を経て,1853年以後死ぬまでの50年間はどこにも勤めず,結婚もせず,秘書を相手に著述に専念した。大学とは終生関係をもたない在野の学者であったが,著作が増えるにつれて彼の名声はしだいに高まり,とりわけその社会進化論と自由放任主義はJ.S.ミルや鉄鋼王A.カーネギーをはじめ多くの理解者,信奉者を得て,当時の代表的な時代思潮になった。晩年は栄光に包まれただけでなく,その思想はアメリカにW.サムナーのような有力な後継者を見いだして,1920年代アメリカの社会学,社会思想の中枢をなした。…
※「社会進化論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...
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