自由放任主義(読み)ジユウホウニンシュギ(英語表記)laissez faire[フランス]

デジタル大辞泉 「自由放任主義」の意味・読み・例文・類語

じゆうほうにん‐しゅぎ〔ジイウハウニン‐〕【自由放任主義】

 
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精選版 日本国語大辞典 「自由放任主義」の意味・読み・例文・類語

じゆうほうにん‐しゅぎジイウハウニン‥【自由放任主義】

 

(一)  
(二) 
(三) 1941
 

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改訂新版 世界大百科事典 「自由放任主義」の意味・わかりやすい解説

自由放任主義 (じゆうほうにんしゅぎ)
laissez faire[フランス]


A.1875D.J.S.191718貿L.1898調19

 貿貿1930退270︿19506020==

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百科事典マイペディア 「自由放任主義」の意味・わかりやすい解説

自由放任主義【じゆうほうにんしゅぎ】

 
laissez-fairelaissez-passer︿調18西
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「自由放任主義」の意味・わかりやすい解説

自由放任主義
じゆうほうにんしゅぎ
laissez-faire フランス語

個人の経済活動の自由を最大限に保障し、国家による経済活動への干渉・介入を極力排除しようとする思想および政策。資本主義の生成期に、重商主義に反対するフランスの重農主義者が最初に提唱した。彼らの主張である「レッセ・フェール」が自由放任主義の合いことばとなったが、この思想を経済学的に体系化したのはアダム・スミスであった。スミスは、『国富論』(1776)において、個人が自己の利益を追求する自由な経済活動こそが社会的富の増大をもたらすのであり、またその活動は「見えざる手」に導かれて(現代的にいえば、市場機構の作用によって)富の公正で効率的な配分も実現し、社会的調和が達成されることを理論的に明らかにしようとした。しかし、資本主義経済の発展は自ら自由競争の反対物である独占を生み出し、さらに、1930年代の大不況による失業と貧困の解決のために、国家の経済的役割と規制が必要とされるに至って、自由放任主義は放棄されたのである。

[佐々木秀太]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「自由放任主義」の解説

自由放任主義(じゆうほうにんしゅぎ)
laissez-faire


19貿

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自由放任主義」の意味・わかりやすい解説

自由放任主義
じゆうほうにんしゅぎ
laissez-faire

 
 A.貿貿  

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旺文社世界史事典 三訂版 「自由放任主義」の解説

自由放任主義
じゆうほうにんしゅぎ
laissez-faire

経済活動において,自由競争を放任しておけば,しぜんに一定の秩序が生まれ,社会全体の利益をもたらすという考え方。「レッセ−フェール」
国家の統制・干渉を主張する重商主義に反対した重農主義者ミラボー(フランス革命の指導者ミラボーの父)の「なさしめよ,行かしめよ」の言葉に始まり,テュルゴーによって採用され,アダム=スミス・リカードらのイギリス古典派経済学によって確立された。

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世界大百科事典(旧版)内の自由放任主義の言及

【基本的人権】より


︿

【国家】より




 

【重農主義】より




 ︿︿︿bon prix

【スペンサー】より

…ロンドン・バーミンガム鉄道の技師(1837‐45)および《エコノミスト》誌の編集部員(1848‐53)を経て,1853年以後死ぬまでの50年間はどこにも勤めず,結婚もせず,秘書を相手に著述に専念した。大学とは終生関係をもたない在野の学者であったが,著作が増えるにつれて彼の名声はしだいに高まり,とりわけその社会進化論自由放任主義はJ.S.ミルや鉄鋼王A.カーネギーをはじめ多くの理解者,信奉者を得て,当時の代表的な時代思潮になった。晩年は栄光に包まれただけでなく,その思想はアメリカにW.サムナーのような有力な後継者を見いだして,1920年代アメリカの社会学,社会思想の中枢をなした。…

【チープ・ガバメント】より

…国民の租税負担を低く抑えて,経済活動に干渉しない政府のありかたをいう。自由放任主義の時期における国家は,政府の活動領域に関しては夜警国家として特徴づけられるが,政府の財政面に関しては〈最小の政府こそ最良の政府〉であるとするチープ・ガバメントの形をとった。これは,自由放任主義の時期に最も強い政治的発言権をもっていたブルジョアジーが,自由な経済活動によって富を追求することを望み,政府の活動領域をできるだけ狭くして,租税負担もできるだけ低くすることを要求したためである。…

※「自由放任主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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