禁野(読み)キンヤ

デジタル大辞泉 「禁野」の意味・読み・例文・類語

きん‐や【禁野】

 
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精選版 日本国語大辞典 「禁野」の意味・読み・例文・類語

きん‐や【禁野】

 

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日本歴史地名大系 「禁野」の解説

禁野
きんや


()()()()西

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改訂新版 世界大百科事典 「禁野」の意味・わかりやすい解説

禁野 (きんや)

皇室の猟場として,一般の狩猟を禁じた野。日本古代の山野河海は〈公私共利〉といって,排他的独占を禁じ,一般百姓らの利用を認めるのが原則であった。ただし宗教的聖地である山陵・墓山・寺社の聖域や,経済的対象地である墾田予定地や狩猟地・牧・杣(そま)・御厨(みくりや)などは,この原則からはずされる場合もあった。例えば狩猟・薬猟地は古くから一定の季節に標(しめ)を張り,囲い込んで標野(しめの)とし,他の民業を妨げない範囲で猟物や薬草を採獲する慣行があった。禁野は7世紀後半以降〈公私共利〉の原則を法的に確立していく際に,この標野を皇室猟野としたものといえる。守護人,預,検校,別当などの管理者がおかれ,9世紀前半から蔵人所猟野とともに畿内近国や美濃,備前などに盛んに設置され,禁制にもかかわらずしだいに民業を妨げ排他的占有の傾向を強めた。10世紀の《西宮記》では北野(山城),交野(かたの)(河内),宇陀野(大和)の3野が禁野として残っている。
禁河
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「禁野」の意味・わかりやすい解説

禁野
しめの


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百科事典マイペディア 「禁野」の意味・わかりやすい解説

禁野【きんや】

 
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世界大百科事典(旧版)内の禁野の言及

【鳥獣保護区】より

…日本でも古くは大和・奈良朝時代以来,貴族階級の狩猟を目的として一般の狩猟を禁止することがあった。平安時代の禁野(しめの)の設定,鎌倉時代の鷹狩りの禁止などである。江戸時代には将軍,諸大名の狩猟の場は一般の猟を禁じ保護されていた。…

【鷹飼】より


820(11)30301010860(2)883(7)860

【野】より


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※「禁野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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