胆汁(読み)タンジュウ(英語表記)bile

翻訳|bile

デジタル大辞泉 「胆汁」の意味・読み・例文・類語

たん‐じゅう〔‐ジフ〕【胆汁】

 
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精選版 日本国語大辞典 「胆汁」の意味・読み・例文・類語

たん‐じゅう‥ジフ【胆汁】

 

(一)   ()
(一)[]  (1774)
(二)()(1919︿)
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改訂新版 世界大百科事典 「胆汁」の意味・わかりやすい解説

胆汁 (たんじゅう)
bile


11500ml 

95%調1/10

便調調




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日本大百科全書(ニッポニカ) 「胆汁」の意味・わかりやすい解説

胆汁
たんじゅう


()ABC

 12501100cholesystokininpancreozymin()CCK-PZ

 10(1)(2)(3)(4)bilirubin使便()

 1000.20.8()()殿

 


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百科事典マイペディア 「胆汁」の意味・わかりやすい解説

胆汁【たんじゅう】

脊椎動物の肝臓で作られる消化液。ヒトでは,胆嚢にいったん貯蔵されて十二指腸に分泌される胆嚢胆汁と,直接十二指腸に注がれる肝胆汁とがあり,前者は後者より濃厚で粘稠(ねんちゅう)。pH6.9〜7.7ぐらい。主成分は胆汁酸胆汁色素で,消化酵素は含まない。
→関連項目肝臓強肝剤熊の胆十二指腸消化小腸生体肝移植胆嚢胆嚢炎利胆薬

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胆汁」の意味・わかりやすい解説

胆汁
たんじゅう
bile

肝臓で生成される消化液で肝管,胆嚢,総胆管を経て十二指腸に注がれる。最初は透明で黄金色を呈するが,胆嚢で濃縮されると,粘液が混って黄褐色あるいは緑色になる。主成分は胆汁色素,胆汁酸など。胆嚢にたくわえられた胆汁は,食物が十二指腸に入ると送り出されて脂肪の乳化にあずかり,その吸収を助ける。胆汁色素 (ビリルビン) はヘモグロビンの分解産物であるが,その一部は小腸で吸収されて,再びヘモグロビンの合成に使用される。胆汁のなかの色素は着色性が強く,糞便の着色もおもにこの色素による。溶血亢進や胆道疾患による胆汁逆流などで血液中にビリルビンが増量すると,皮膚や粘膜が黄色く見える。これを黄疸という。

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生活習慣病用語辞典 「胆汁」の解説

胆汁

肝臓で分泌される液体で、消化酵素 (リパーゼ) を活性化させ、脂肪を水に溶けやすくすることで、脂質の消化吸収を助ける作用があります。主成分には赤血球の老廃物であるビリルビン、コレステロール、胆汁酸があり、一度胆のうに蓄えられたあと十二指腸から排泄されます。

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栄養・生化学辞典 「胆汁」の解説

胆汁

 肝臓で合成され,胆管を通して十二指腸へ分泌される消化液.胆汁酸を含み,脂質の消化吸収に必須.胆汁酸は吸収されて再び胆汁成分となり肝臓から腸へ戻る.この循環を腸肝循環という.

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世界大百科事典(旧版)内の胆汁の言及

【肝臓】より

…〈肝心(または肝腎)〉〈肝要〉などの熟語にみられるように,人体にとってたいせつな器官として認識されてきた。 消化管に付属した体内最大の腺であるが,胆汁と血漿タンパク質の分泌のほかにも,消化管から吸収した各栄養素の代謝や貯蔵,解毒作用など,多様な働きを行う器官である。重量は,成人で1200~1400g,成長に伴う重量変化は,0~5歳と10~17歳で最も著しく,20~23歳で最も重くなり,以後しだいに減少する。…

【十二指腸】より

…第1部は腹腔内にあるが,残りは後腹膜に癒着しており腸間膜はなく,可動性がない。第2部中部の内側には,総胆管が主膵管と合流しつつ開口し,膵液や胆汁の流入口となっている。この開口部は粘膜上に隆起しており,主乳頭(または大十二指腸乳頭,ファーター乳頭Vater’s papilla)とよばれる。…

【体液】より

…中国や日本など東洋の医学で,昔から気や風の変化から疾患を〈病む気〉,つまり〈病気〉として説明してきたのとはきわめて対照的で,こうした体液病理学による医学的思考は,ルネサンス以後に解剖学が進歩して器官の病理学(固体病理学)と入れかわるまで,ヨーロッパで支配的だった。 古代ギリシア・ローマでヒッポクラテスやガレノスらにより取り上げられるのは,粘液phlegm,血液blood,黒胆汁melancholy(black bile),胆汁(黄胆汁choler,yellow bile)という4種の体液であり,これらの平衡と調和を保つことが健康の条件で,ある体液に過剰,不足,移動などが起これば,心身の変調や病態が生じると考えられた。例えば,癲癇(てんかん)の発作は,冷たい粘液が突然脈管内に流れ込んで血液を冷却,停滞させる場合に起こるが,粘液流が多量で濃厚なときには,血液を凝結させるから,直ちに死を招く。…

【胆囊】より

…肝臓でつくられた胆汁を一時蓄えておく役目をする囊で,発生的には(輸)胆管壁の膨出として生じ,胆囊管により総胆管に開く。脊椎動物全般にみられるものだが,ヤツメウナギや鳥類,哺乳類のなかには胆囊を欠くものもある。…

※「胆汁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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