デジタル大辞泉 「読」の意味・読み・例文・類語 どく【読〔讀〕】[漢字項目] ﹇音﹈ドク︵呉︶ トク︵漢︶ トウ︵漢︶ ﹇訓﹈よむ ﹇学習漢字﹈2年 ︿ドク﹀ 1 文や本をよむ。﹁読解・読者・読書・読破/愛読・一読・音読・熟読・素読・代読・耽(たん)読(どく)・通読・拝読・必読・黙読・乱読・朗読﹂ 2 読み取る。理解する。﹁解読・判読・読心術・読唇術﹂ ︿トク﹀よむ。﹁読本﹂ ︿トウ﹀文章中の切れ目。﹁読点/句読﹂ ﹇名のり﹈おと・よし・よみ ﹇難読﹈読(どき)経(ょう)・吏(り)読(と) とう【読】[漢字項目] ⇒どく とく【読】[漢字項目] ⇒どく 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「読」の意味・読み・例文・類語 よみ【読】 (一)[1] 〘 名詞 〙 ( 動詞﹁よむ︵読︶﹂の連用形の名詞化 ) (一)① 読むこと。読む方法。読む方式。また、読む人。多く、名詞の下に付けて用いる。﹁百姓読み﹂﹁太平記読み﹂など。 (一)[初出の実例]﹁今一言辞と考へて幼稚ときに習ひたる、手本の読(ヨミ)を思ひ出し﹂(出典‥滑稽本・七偏人︵1857‐63︶四) (二)② 漢字の訓のこと。また、漢字で書かれたものを訓よみすること。 (一)[初出の実例]﹁能の字のよみは、よし、あたふ、たへたりなどよめり﹂(出典‥名語記︵1275︶五) (三)③ 読点(とうてん)。 (四)④ 謎、ことば、文章などの、隠されている意味や内に含ませてある意味。また、他人のおもわく。 (一)[初出の実例]﹁先方様の此頃の御しなせ振、どうも読(ヨミ)が解けませぬ﹂(出典‥浮世草子・風流曲三味線︵1706︶四) (五)⑤ 現在の情勢判断から、将来の変化を察知すること。事の成り行きを推量すること。特に碁や将棋で、着手や変化を考えること。 (一)[初出の実例]﹁もし親分、四十年来こんな事は手掛けて居るとおっしゃるが、こいつは読(ヨ)みが違ひました﹂(出典‥歌舞伎・梅雨小袖昔八丈︵髪結新三︶︵1873︶二幕) (六)⑥ 数えること。勘定すること。計算すること。 (七)⑦ 大きな鰯(いわし)の異称。小さな鰯がはかり売りされるのに対して、何匹と数を数えて売られるところから出た語。 (一)[初出の実例]﹁小さい鰯のことをはかり、といひ、大ぶりなを、よみ、といひやす﹂(出典‥滑稽本・街能噂︵1835︶一) (八)⑧ ﹁よみガルタ︵読骨牌︶﹂の略。 (一)[初出の実例]﹁貴丈は酒がなるげな︿略﹀定てよみもすきであろ﹂(出典‥談義本・当風辻談義︵1753︶二) (九)⑨ =ほんよみ︵本読︶② (一)[初出の実例]﹁読(ヨ)みは大事なんだからね、みんなで気を入れてやらなくちゃ駄目なんだ﹂(出典‥忘却の河︵1963︶︿福永武彦﹀三) (二)[2] 〘 接尾語 〙 機(はた)の筬(おさ)の数を表わすのに用いる。筬の数四〇を一よみとし、その数が多ければ、経(たていと)の本数が多く、織布が密であることがわかる。︹名語記︵1275︶︺ とう︻読︼ (一)〘 名詞 〙 文章を読みやすくするため、文中にほどこす段落。また、その符号。読点。 (一)[初出の実例]﹁句は一章の中の大ぎれ、読(トウ)は一章の中の小ぎれなり﹂(出典‥授業編︵1783︶一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例