日本歴史地名大系 「豊川用水」の解説
豊川用水
とよがわようすい
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
愛知県東三河地方と静岡県湖西(こさい)市を含む地域を潤す多目的用水。1949年(昭和24)農林省による国営事業として着工され、1961年愛知用水公団に引き継がれ、1968年完成した。総工費488億円、着工から完成まで19か年を要した。大きな特徴は大規模な流域変更が行われたことで、天竜川水系大千瀬川(おおちせがわ)の水を豊川の支流宇連川(うれがわ)に建設された宇連ダム(鳳来湖(ほうらいこ))へ導き、佐久間ダムから山中をトンネル(約14キロメートル)によって三輪川(みわがわ)(宇連川)に導水している。宇連ダムの放流水と佐久間ダムの分水は大野(おおの)頭首工を経て日吉分水工(ひよしぶんすいこう)に導き、日吉で東西二大幹線水路に分ける。豊川左岸の東部幹線は豊橋市を経て渥美半島の先端まで、右岸の西部幹線は豊川(とよかわ)市を経て蒲郡(がまごおり)市に配水される。これによって三河湾岸の臨海工業地帯の造成、渥美(あつみ)半島などの畑地灌漑(かんがい)、施設園芸の発展を可能にした。利水区分は農業用水1億2300万トン、工業用水7700万トン、都市用水は6800万トンの割合になっている。受益農地は静岡県湖西市を含めて約2万ヘクタール。
[伊藤郷平]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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