逃散(読み)トウサン

デジタル大辞泉 「逃散」の意味・読み・例文・類語

とう‐さん〔タウ‐〕【逃散】

ちょうさん(逃散)
 

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「逃散」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐さんテウ‥【逃散】

 

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とう‐さんタウ‥【逃散】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 逃げること。逃げ散ること。
    1. [初出の実例]「譬へば魚の網中に入るが如く少しも逃散することを得ざるなり」(出典:小学化学書(1874)〈文部省〉巻一)
    2. [その他の文献]〔晉書‐苻堅載記下〕
  3. ちょうさん(逃散)

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改訂新版 世界大百科事典 「逃散」の意味・わかりやすい解説

逃散 (ちょうさん)


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百科事典マイペディア 「逃散」の意味・わかりやすい解説

逃散【ちょうさん】

農民が自分の耕作地を放棄して逃亡すること。逃散には個々の農民が行う欠落(かけおち)と,集団で行うものとがあり,後者は支配者に対する有効な自覚的抵抗手段として14世紀ころから激増。江戸時代にも対領主闘争の方法として多く用いられた。→荘園
→関連項目一揆佐々目郷三閉伊一揆荘家の一揆信達騒動鞆淵荘夫役政基公旅引付弓削島荘

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普及版 字通 「逃散」の読み・字形・画数・意味

【逃散】とう(たう)さん

 
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「逃散」の意味・わかりやすい解説

逃散
ちょうさん


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1974

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「逃散」の解説

逃散
ちょうさん

中世では荘園住民が,荘園領主への抵抗を目的に耕作を放棄し,家屋敷・田畠を捨て荘園外へ逃亡すること。南北朝期の荘家の一揆では,住民が一揆を結成して行う集団的な逃散が抵抗手段としてしばしば用いられ,荘園領主側も,逃散に至る手続きの合法性の有無を問題とすることはあっても,逃散自体を不法行為とはみなさなかった。逃亡先がアジールである山林が多かったため,「山林に交わる」「山野に交わる」とも表現された。近世の逃散は,隣接領域へ赴くことが多く,逃散先の領民となることを標榜して行われ,女性や子供も行動をともにし,農具なども携帯した。強訴(ごうそ)と並ぶ代表的な百姓一揆の闘争形態で,幕府は頭取死罪などの重罰を科した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逃散」の意味・わかりやすい解説

逃散
ちょうさん

 
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旺文社日本史事典 三訂版 「逃散」の解説

逃散
ちょうさん

 

 () 退  

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世界大百科事典(旧版)内の逃散の言及

【中世社会】より


 

【手余地】より


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【野】より


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【走者】より

…逃亡を〈走る〉と表現する例は中世に広くみられるが,走者という語法はそれほど一般的ではない。その実態は被官・中間(ちゆうげん)・下人・百姓など多様であるが,逃散(ちようさん)のような組織的な公然たる抵抗をあらわす逃亡よりは,むしろ走入(はしりいり)・欠落(かけおち)など,負債や困窮を原因とする個別的なひそかな逃亡についていい,中世を通じてその例は多い。そのため村落の内部で〈はしり候者見かくし候はば,となり三間として御年貢納所仕るべし〉(《今堀日吉神社文書》)と,走者を隣人の連帯責任として規制した村掟もみられる。…

※「逃散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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