次の音は、思わぬところに埋まっている。
思い出したように更新したりしなかったり。
デジカメで書籍を切らずに自炊が出来るか。
2010/07/20 Tue. 01:32
自炊と言われて﹁いやー僕実家暮らしなんで、料理はしないですねー﹂とか言ってたのも今は昔。先端を行くガジェット系の方々にとって、自炊といえば﹁自分で書籍をデータ化して保存すること﹂を意味するそうで。
まあ実際には、データ化した本の9割は二度と読まないとか、現実的な冷や水を浴びせられているのも確かでしょうが、それなりにメリットも色々あるでしょう。スペース的なものとか。
で、まあ興味はあるわけです自炊。ですがこのブログの管理人は、本を裁断することに一抹の抵抗がありまして、設備をそろえてガッサガサ切って、というのになかなか踏み切れない︵設備投資も結構かかるしね︶。そうこうしてるうちに、本棚はとうの昔にキャパを超え、並べた本の前や上にも本を並べて積むのが常態化。捨てるか売るかしろよって話なんですがねー、どうも本がぎっしりという状況自体も好きみたいやから︵じゃあ自炊すんなよ︶。ちなみにCDもぎっしりあるぜ。それどころかHDDにもみっちりつまってるから、あと10GBくらいで容量が埋まってまう。誰か2GBくらいのHDDドライブください︵買えよ︶。
それはさておきタイトル。今回のテーマは﹁切らずに自炊﹂、つまり本をそのままの形で取り込み、電子データ化できないもんかという試み。どうしても切断という破壊的なプロセスから逃れられない自炊を、なんとか非破壊的にできないものかということ。
結論から言うと結構手間な上に大したデータがとれないので、オススメはしません。といってこの記事を終わらせてもなんなので、一応やり方。超アナログなので、もう一回言うけどあんまり真似しないで下さい。
※今回はハードカバーでやってます。雑誌とかだとまた変わってくると思うのでご注意ください。
用意するもの‥本︵今回はベルンハルト﹃石灰工場﹄︶、デジカメ︵今回はLUMIX DMC-FZ28を使用︶、三脚︵ミニミニのはダメ︶、ブックエンド3-4つくらい。
手順‥ 1.平らな床か机の上にブックエンドを逆さに2つおく。今回はダイソーで2個105円で買ったミニブックエンドを使用。
2.本を広げて、ブックエンドの上において固定。ページが閉じるようなら、別のブックエンドなどでおさえておく︵写真︶。
3.本に影ができないように三脚を立てて、本の真上に来るようにデジカメをセット︵写真︶。脚がうつりこみやすいので、そこそこの高倍率ズーム︵3-5倍もあれば十分︶で成るべく高くから撮ると、影など入らずうまくいきやすい。
4.MF︵マニュアルフォーカス︶でピントを合わせて置けると非常にラクなので推奨。なければ普通にAF︵オートフォーカス︶でパシャッと撮る。撮ったらページを手動でめくり、また撮る。これ繰り返し。
たったこれだけ。オートシートフィーダ対応のブックスキャナも、裁断機も要らないので、初期費用はそんなに要らない。 そうして自炊できた本は、こんな感じの画像で保存される。
ちゃんと表紙もやったけど割愛︵この画像は縮小済み︶。ゆがみとか外側のマチとかは、デジカメなのでこんなもんです。もうちょっとうまくとれば知りませんが、OCR向きではないかと。ちなみに1000万画素のカメラですが、500万画素くらいで十分。
もともとこの本、トーマス・ベルンハルトの﹃石灰工場﹄︵早川書房︶をデジタルデータで保存したいからやってみたんですよねー。この本滅多に見つからない貴重な本みたいやから、ちょっとどうしても裁断したくなかったし、でも色あせないデータにはしときたかったし、というだけのことで。
正直この方法で家の本を全て自炊したら、おれは数キロ痩せると思う。なんでって、めっちゃしんどいのよ。撮ってはしゃがみ、ページをすばやくめくってまた立ち上がってパシャリ、そしてすぐさましゃがんでページをめくりを繰返すと、割と本気のスクワットをすることになるわけね。これが200ページくらいやからまだいいけど、1000ページとかあったらスクワット500回コースですよ︵一気に2ページ撮れるため︶。痩せるよ。
ちなみに今回、慣れたら1分で8-10枚︵16-20ページ︶くらい撮れたので、所要時間は200ページなら20分程度で抑えられるはず。休み休みやらなければ。
お金のある人なら、シャッターリモコンを付けられるカメラでやるとかなり楽とは思いますが、そんなん買えるならスキャナ買って自炊しましょう。それか、もっとお金を持ってるなら、スキャポンとかのスキャン代行サービスにかけてやってもらうとか。それか、もうお金なら有り余ってるから、なんとか切らずにスキャンできないか、という人は、Googleがもってる全自動ブックスキャナーでも買ってください。1000万円くらいなんで。
今回の方法のメリットとデメリットを強いてあげると、
メリット‥安い、切らなくていい、足腰が鍛えられる、ダイエットになる デメリット‥しんどい、面倒、データがそこまできれいじゃない︵中央と外側などが改善の余地あり︶、疲れる
というわけなのでただ単純に自炊がしたいだけの人にはオススメしません。お金がない人か、よほど切りたくない人か、自炊をしながらダイエットしたい人だけにオススメします。やるとしても自己責任で。足腰を痛めたとか言われても責任は持てませんので、あしからず。
最後にもう一回いいますが、あまりオススメはしません。
これがGoogleも使ってる全自動ブックスキャナ。一時間に2400ページスキャン。
メカニズムは違うけど東大でも開発中。iPhoneかざしてパラパラめくるだけで自炊できたら、まーみんな自炊するわな。
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まあ実際には、データ化した本の9割は二度と読まないとか、現実的な冷や水を浴びせられているのも確かでしょうが、それなりにメリットも色々あるでしょう。スペース的なものとか。
で、まあ興味はあるわけです自炊。ですがこのブログの管理人は、本を裁断することに一抹の抵抗がありまして、設備をそろえてガッサガサ切って、というのになかなか踏み切れない︵設備投資も結構かかるしね︶。そうこうしてるうちに、本棚はとうの昔にキャパを超え、並べた本の前や上にも本を並べて積むのが常態化。捨てるか売るかしろよって話なんですがねー、どうも本がぎっしりという状況自体も好きみたいやから︵じゃあ自炊すんなよ︶。ちなみにCDもぎっしりあるぜ。それどころかHDDにもみっちりつまってるから、あと10GBくらいで容量が埋まってまう。誰か2GBくらいのHDDドライブください︵買えよ︶。
それはさておきタイトル。今回のテーマは﹁切らずに自炊﹂、つまり本をそのままの形で取り込み、電子データ化できないもんかという試み。どうしても切断という破壊的なプロセスから逃れられない自炊を、なんとか非破壊的にできないものかということ。
結論から言うと結構手間な上に大したデータがとれないので、オススメはしません。といってこの記事を終わらせてもなんなので、一応やり方。超アナログなので、もう一回言うけどあんまり真似しないで下さい。
※今回はハードカバーでやってます。雑誌とかだとまた変わってくると思うのでご注意ください。
用意するもの‥本︵今回はベルンハルト﹃石灰工場﹄︶、デジカメ︵今回はLUMIX DMC-FZ28を使用︶、三脚︵ミニミニのはダメ︶、ブックエンド3-4つくらい。
手順‥ 1.平らな床か机の上にブックエンドを逆さに2つおく。今回はダイソーで2個105円で買ったミニブックエンドを使用。
2.本を広げて、ブックエンドの上において固定。ページが閉じるようなら、別のブックエンドなどでおさえておく︵写真︶。
3.本に影ができないように三脚を立てて、本の真上に来るようにデジカメをセット︵写真︶。脚がうつりこみやすいので、そこそこの高倍率ズーム︵3-5倍もあれば十分︶で成るべく高くから撮ると、影など入らずうまくいきやすい。
4.MF︵マニュアルフォーカス︶でピントを合わせて置けると非常にラクなので推奨。なければ普通にAF︵オートフォーカス︶でパシャッと撮る。撮ったらページを手動でめくり、また撮る。これ繰り返し。
たったこれだけ。オートシートフィーダ対応のブックスキャナも、裁断機も要らないので、初期費用はそんなに要らない。 そうして自炊できた本は、こんな感じの画像で保存される。
ちゃんと表紙もやったけど割愛︵この画像は縮小済み︶。ゆがみとか外側のマチとかは、デジカメなのでこんなもんです。もうちょっとうまくとれば知りませんが、OCR向きではないかと。ちなみに1000万画素のカメラですが、500万画素くらいで十分。
もともとこの本、トーマス・ベルンハルトの﹃石灰工場﹄︵早川書房︶をデジタルデータで保存したいからやってみたんですよねー。この本滅多に見つからない貴重な本みたいやから、ちょっとどうしても裁断したくなかったし、でも色あせないデータにはしときたかったし、というだけのことで。
正直この方法で家の本を全て自炊したら、おれは数キロ痩せると思う。なんでって、めっちゃしんどいのよ。撮ってはしゃがみ、ページをすばやくめくってまた立ち上がってパシャリ、そしてすぐさましゃがんでページをめくりを繰返すと、割と本気のスクワットをすることになるわけね。これが200ページくらいやからまだいいけど、1000ページとかあったらスクワット500回コースですよ︵一気に2ページ撮れるため︶。痩せるよ。
ちなみに今回、慣れたら1分で8-10枚︵16-20ページ︶くらい撮れたので、所要時間は200ページなら20分程度で抑えられるはず。休み休みやらなければ。
お金のある人なら、シャッターリモコンを付けられるカメラでやるとかなり楽とは思いますが、そんなん買えるならスキャナ買って自炊しましょう。それか、もっとお金を持ってるなら、スキャポンとかのスキャン代行サービスにかけてやってもらうとか。それか、もうお金なら有り余ってるから、なんとか切らずにスキャンできないか、という人は、Googleがもってる全自動ブックスキャナーでも買ってください。1000万円くらいなんで。
今回の方法のメリットとデメリットを強いてあげると、
メリット‥安い、切らなくていい、足腰が鍛えられる、ダイエットになる デメリット‥しんどい、面倒、データがそこまできれいじゃない︵中央と外側などが改善の余地あり︶、疲れる
というわけなのでただ単純に自炊がしたいだけの人にはオススメしません。お金がない人か、よほど切りたくない人か、自炊をしながらダイエットしたい人だけにオススメします。やるとしても自己責任で。足腰を痛めたとか言われても責任は持てませんので、あしからず。
最後にもう一回いいますが、あまりオススメはしません。
これがGoogleも使ってる全自動ブックスキャナ。一時間に2400ページスキャン。
メカニズムは違うけど東大でも開発中。iPhoneかざしてパラパラめくるだけで自炊できたら、まーみんな自炊するわな。
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カテゴリ: 雑記
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