イギリス海軍
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イギリス海軍 Royal Navy | |
---|---|
本部が入る国防省ビル | |
創設 | 1546年[1] |
国籍 | |
兵科 | 海軍 |
本部 | イングランドロンドン ホワイトホール |
渾名 | 先任軍 |
標語 |
"Si vis pacem, para bellum" (ラテン語) (汝平和を欲さば、戦への備えをせよ) |
イメージカラー |
Red White |
行進曲 |
Quick – "Heart of Oak" Play Slow – Westering Home (de facto) |
ウェブサイト |
www |
指揮 | |
ロード・ハイ・アドミラル (最高指揮官) | チャールズ3世 |
第一海軍卿 | サー・ベン・キー大将 |
第二海軍卿 | マーティン・コーネル中将 |
艦隊司令官 | アンドリュー・バーンンズ中将 |
識別 | |
軍艦旗[注 1] | |
船首旗[注 2] | |
ペナント | |
国王旗 | |
概要[編集]
王国の軍隊となったのはイギリス軍の中で最も古く、19世紀の初めから20世紀中まで、世界でも屈指の規模を誇る海軍であった[2]。基本的に各国の軍では陸軍が序列の最上位になるが、それらと異なり、イギリス海軍は﹁先任軍︵Senior Service︶﹂とされており、形式的であるとはいえイギリス空軍とイギリス陸軍よりも上位の存在とされている。
1815年から1930年代後期まで﹁イギリス帝国﹂の世界的な影響力をもつ組織として確立させる過程において最も重要な役割を果たした。第二次世界大戦時には、海軍は約900隻の艦艇を保有した。冷戦の間、主に対潜戦艦隊に再編され、大部分はGIUKギャップで警戒任務に投入された一方で、スエズ動乱やフォークランド紛争で見せた、対外遠征能力を保持し続けている。しかし、21世紀に入って以降は、ソビエト連邦の崩壊により対潜戦の役割が相対的に低下している。
2020年現在、イギリス三軍中唯一核兵器を保有しており、航空母艦、ドック型揚陸艦、弾道ミサイル潜水艦、原子力潜水艦、ミサイル駆逐艦、フリゲート、対機雷艦艇、哨戒艦、補助艦艇などバランスのとれた艦隊を構成している。
イングランド艦隊に敗れる無敵艦隊。
16世紀にヘンリー8世による最初の革命で、王立の海軍 (Navy Royal) として拡張が行われた。キャラックのグレート・ハリーとメアリー・ローズが建造され、1545年にソレント海戦でフランス海軍と戦った。1547年にヘンリー8世が死去するまで、海軍は58隻まで増強された。
ヨーロッパの超大国であり、16世紀において一流の海軍をもつスペイン帝国は、イギリス海軍に対する優位とイングランドに侵攻するため、1588年にオランダから無敵艦隊と上陸部隊を出撃させた。スペインの目論みはオランダの妨害とアルマダの海戦でドレーク・ノリス遠征艦隊に撃破されたため潰えた。また、エリザベス1世の統治中、大西洋を渡るスペインの船とスペインの港湾を襲撃し、莫大な富を王室へもたらした。
役割[編集]
イギリス海軍には様々な役割がある。2023年1月現在、イギリス海軍は公式サイトにて、6つの主要な役割を挙げている[3]。 ●紛争の防止 - グローバル及び地域レベルでの安定のため ●海上の安全確保 - シーレーンでの国際貿易の安定確保のため ●国際パートナーシップ - イギリスの同盟国︵NATOなど︶との関係強化のため ●戦闘体制の確立 - 世界におけるイギリスの利益保護のため ●経済の保護 - 重要な貿易ルートを保護し、イギリスと同盟国の海上における経済発展を保証するため ●人道支援の提供 - 世界的な自然災害に迅速かつ効果的な対応をするため歴史[編集]
イギリスは島国のため海軍の歴史は比較的古い。海軍は帆船を主として擁し、ガレー船の類は用いなかったようである。対外戦争で度々海戦を行っておりその多くにおいて勝利を収めた。19世紀から20世紀初めにかけては世界中のあらゆる場所でイギリスの艦船が行き交い世界一の海軍として並ぶもののない存在であった。 第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけては、多数の戦艦を保有し、世界各地に拠点を保有していたが、20世紀後半には植民地の独立と経済不況に伴い、その規模を大きく減じた。 21世紀においては、軽空母を主力としており、戦略的な兵力投射能力を著しく減じていると指摘されている[4]。サクソン海軍[編集]
最初の海軍は、9世紀にイングランドのアルフレッド大王によって設立され、プルックス・ガッターのワンツム海峡でヴァイキングを打ち負かしていたにもかかわらず衰退し始めたが、アゼルスタン王によって復旧された。そして、937年のブルナンブルフ海戦で勝利した時、イングランド海軍はおよそ400隻の船からなる戦力を手にした。 ノルマン侵入が迫っている時、ハロルド2世はウィリアム征服王を防ぐため、自国の艦隊が海峡を渡っていると信じたが、ハロルドの艦隊は嵐で損害を受けて港に入っていて、ノルマン人はヘイスティングズの戦いでハロルドを破った。チューダー王朝前[編集]
1155年にノルマンディー公が五港同盟を結んで得た船で海軍を作った。百年戦争の開戦時、イングランド海軍はフランス海軍に戦力で劣っていたが、1340年のスロイスの海戦においてフランス艦隊を一掃した。しかし、1372年と1419年のラ・ロシェル沖におけるフランスとカスティーリャとの海戦で、イングランド海軍はかなりの損害を負った。そして、イングランド本土の港がジャン・ド・ヴィエンヌ (Jean de Vienne) とフェルナンド・サンチェス・デ・トバル (Fernando Sanchez de Tovar) の指揮する艦隊の襲撃による被害を受けた。幸いなことにフランスは海軍力の戦略的重要性を理解していなかったため、制海権は間もなくイングランドの手中に戻った。 欠地王は500帆からなる艦隊を持ち、14世紀中頃のエドワード3世時代の海軍は約712隻の船を保有していた。チューダー王朝[編集]
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ヘンリー8世
-
エリザベス1世
コモンウェルスネイビー[編集]
イギリス海軍は誕生から存続し続けたわけではなかったが、イングランドでは17世紀中頃、チャールズ1世によって国家の資金で常備艦隊が維持されるようになった。 しかし、このことにより国家の財政が圧迫されたことが清教徒革命の原因ともなり、イングランド内戦でチャールズ1世が敗北したため、イングランドはオリバー・クロムウェルが統治する共和国となり、海軍も﹁共和国海軍﹂となった。海軍は議会の指揮・監督を受けるようになり、これは王政復古後も定着している。 ところが、内戦で分裂した海軍には人材が残っておらず、やむなく議会派の大佐クラスの陸軍軍人を﹁ゼネラル・アット・シー﹂に任命し、艦隊の指揮をさせた。その一人ロバート・ブレイクによって海軍は再建されたが、この再建は無計画な借金によって賄われており、その負債は王政復古後も残ることになる。ロイヤル・ネイビー[編集]
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ジョージ・マンク
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初代サンドウィッチ伯爵エドワード・モンタギュー
世界進出[編集]
第2次と第3次英蘭戦争においてイギリス海軍は敗北した。その後、緩やかに世界で最強の海軍へと発展していったが、18世紀前半になるとイギリス海軍は他国の海軍に比べて財政的問題が深刻化し、活動と管理に悪影響を及ぼした。しかし、イギリス政府は債券を通して海軍に融資する方法を編みだし、資金を得たイギリス海軍は他国の海軍に対処する封鎖の戦略を開拓し始め、常に高い士気、優れた戦術と戦略の段階的発展、多量の資源に支えられた。 1805年から1914年まで、﹁ブリタニアは波頭を制す﹂︵Britannia rule the waves、派生してルール・ブリタニアの詩・愛国歌として知られる︶という言葉通り、世界中の海で圧倒的な支配力をもった。1805年以前もイギリス海軍の戦略的な失敗は、アメリカ独立戦争中に行われた1781年のチェサピーク湾の海戦だけで、この時は有能なコント・ド・グラス︵Comte de Grasse︶の指揮するフランス艦隊に敗北した。 イギリス海軍の水兵が“ライミー”と呼ばれることがあるが、これはビタミンC不足による壊血病を防ぐ目的で、この時代に彼らにレモンやライムを支給するようになったことに由来する[5]。ナポレオン戦争[編集]
-
ヴィクトリー号、旗旒信号は「英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」
改革と近代化[編集]
第一次世界大戦と軍縮条約[編集]
第二次世界大戦[編集]
冷戦[編集]
現在[編集]
習慣と伝統[編集]
組織[編集]
艦隊[編集]
機雷戦艦艇
サンダウン級機雷掃討艇2隻とハント級掃海艇6隻を運用している。ハント級は掃海と掃討という別々の役割を1つの船体にまとめたものである。必要に応じて両艦艇は哨戒艦艇の役割を担うことも可能。[16]
哨戒艦艇
リバー級哨戒艦を8隻運用している。内3隻はイギリス沿岸で主権と漁業権の保護の役割を果たし、5隻はジブラルタル、カリブ海、フォークランド初頭、インド太平洋地域に長期的に前方展開されている。[17]
その他の艦
海軍はイギリス南極観測︵British Antarctic Survey︶へ提供する専用の艦を委任しており、南極哨戒艦としてプロテクターが建造された。4隻のヘクラ級は、海洋調査艦スコットと交代した。より大型のローバックはイギリス大陸棚や浅瀬を調査する。その他の調査艦には2002年と2003年に就役した2隻のエコー級多目的艦がある。
補助艦隊
詳細は「イギリス海軍補助艦隊」を参照
1隻の補給艦、6隻の給油艦︵内2隻は予備として維持︶、1隻の傷病者収容艦、3隻のドック型輸送揚陸艦で構成されている。[18]
2022年には海底ケーブルとガスパイプライン等を保護するための多用途海洋監視船を2隻調達すると発表。商用船を元に改造された1番艦は2023年1月に就役する予定。 [19]
艦隊航空隊[編集]
詳細は「艦隊航空隊」を参照
艦隊航空隊は、イギリス海軍の航空機作戦を担当する部門である。 現在、ヘリコプター部隊が対潜哨戒用としてAW-159ワイルドキャッツHM2、AW-101マーリンHM2、輸送用としてAW-101マーリンHC4を、固定翼機はF-35Bライトニング2を運用している[20]。
イギリス軍では陸上基地で運用する対潜哨戒機は空軍の管轄になっている。
王立海兵隊[編集]
詳細は「イギリス海兵隊」を参照
イギリス海兵隊は水陸両用作戦で活動する軽歩兵部隊であり、イギリス政府の海外における軍事・外交目標を支援するために短期間で展開することが可能。
機動性の高い歩兵旅団︵第3コマンドー旅団︶と、7つのコマンド部隊で編成され海軍の様々な部隊に部隊派遣が行われている。海兵隊はあらゆる環境や天候の下での活動を想定しているが、特に水陸両用戦、山岳戦、極地戦、遠征戦に専門知識と訓練を費やしている。イギリス海兵隊はアメリカ海兵隊、オランダ海兵隊と国際的なつながりをもつ。
海兵隊にはイギリス海軍の音楽部門である音楽隊が含まれる。
階級[編集]
NATO階級符号 | 階級章 | 将旗及び代将旗 | 階級 | |
---|---|---|---|---|
英語 | 日本語 | |||
OR-1 | 該当階級なし | |||
OR-2 | Able Rating | 水兵 | ||
OR-3 | 該当階級なし | |||
OR-4 | Leading Rating | 上等水兵 | ||
OR-6/OR-5 | Petty Officer | 兵曹 | ||
OR-7 | Chief Petty Officer | 上等兵曹 | ||
OR-8 | Warrant Officer class 2 | 二等兵曹長 | ||
OR-9 | Warrant Officer class 1 | 一等兵曹長 | ||
OF(D) | Officer cadet | 士官候補生 | ||
OF-1 | Midshipman | 見習士官 | ||
Sub-Lieutenant | 下級海尉 | |||
OF-2 | Lieutenant | 海尉 | ||
OF-3 | Lieutenant commander | 少佐 | ||
OF-4 | Commander | 中佐 | ||
OF-5 | Captain | 大佐 | ||
OF-6 | Commodore | 代将 | ||
OF-7 | Rear admiral | 少将 | ||
OF-8 | Vice admiral | 中将 | ||
OF-9 | Admiral | 大将 | ||
OF-10 | Admiral of the Fleet | 元帥 |
主要基地・施設[編集]
国内の拠点
●デヴォンポート海軍基地 - 西ヨーロッパ最大の海軍基地。アルビオン級ドッグ型輸送揚陸艦2隻と23型フリゲート半数以上の母港。[21]
●ポーツマス海軍基地 - クイーン・エリザベス級空母や45型駆逐艦、23型フリゲートの母港。[22]
●クライド海軍基地 - ヴァンガード級原子力弾道ミサイル潜水艦とアスチュート級原子力攻撃型潜水艦の艦隊の母港であり、イギリスの核抑止力の拠点。[23]
●ヨービルトン航空基地 - コマンドーヘリコプター部隊とワイルドキャット海上部隊の拠点。[24]
●カルドローズ航空基地 - ヨーロッパ最大のヘリコプター基地。Mk2マーリンの拠点で、対潜戦闘及び早期警戒を任務とする。[25]
●ガネット前方基地 - カルドローズから配備されるマーリンの分遣隊が使用する前方作戦基地。
海外の拠点
●ジュフェア基地︵バーレーン︶ - キピオン作戦に配備された艦船の母港であり、ペルシャ湾、紅海、インド洋におけるイギリス海軍の中継地として機能する。[26]
●英国共同物流支援基地︵オマーン︶ - 中東に位置するが、戦略的にペルシャ湾の外に配置された後方支援施設。[27]
●英国防衛シンガポール支援部隊︵シンガポール︶ - イギリス海軍シンガポール基地を前身とし、インド太平洋地域でイギリス海軍の艦艇の修理と補給を行う。 [28]
●HMNBジブラルタル︵ジブラルタル︶ - イギリス海軍の造船所で、現在も建造、修理、訓練、補給に使用される。
各々の基地の司令は代将が務めるが、例えばクライド海軍基地の場合は大佐が司令を務め、作戦能力のある艦と小艦隊の潜水艦の供給に対して責任がある。イギリス海兵隊第3コマンドー旅団は代将によって指揮され、プリマスに拠点を置く。
歴史上、イギリス海軍は世界中に海軍造船所を建設してきた。艦艇にとって海軍造船所はオーバーホールや修理を行う港であった。現在ではデヴォンポート、ファスレーン︵クライド海軍基地の一部︶、ロサイス︵街︶、ポーツマスの4つの造船所が使用されている。
将来の海軍士官のために最初の訓練を行うアカデミーはデヴォン州ダートマスに所在するブリタニア海軍兵学校である。かなりの海軍兵が国防省やディフェンス・エキップメント・アンド・サポートへか、陸軍や空軍との連絡員になる。少数が国外の政府機関や合同海上部隊といった多国籍艦隊、例えばアメリカ海軍へ派遣される。
将来の海軍士官のために最初の訓練を行うアカデミーはデヴォン州ダートマスに所在するブリタニア海軍兵学校である。かなりの海軍兵が国防省やディフェンス・エキップメント・アンド・サポートへか、陸軍や空軍との連絡員になる。少数が国外の政府機関や合同海上部隊といった多国籍艦隊、例えばアメリカ海軍へ派遣される。
装備[編集]
推移[編集]
装備推移を下表に示す。艦種並びに種別記号は﹃ミリタリーバランス﹄各号に依るため、公称類別と異なることに留意。艦種 | 1961 | 1970 | 1980 | 1990[29] | 2000 | 2005 | 2010 | 2015 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
潜水艦 | SSBN | - | 2 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | |
SSN | 1 | 2 | 11 | 17 | 12 | 10 | 8 | 6 | 6 | 7 | 6 | 6 | 6 | ||
SS | 30 | 21 | 16 | 11 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
水上戦闘艦 | 航空母艦 | CV | 3 | 2 | - | - | - | - | - | - | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 |
CVS | 1[30] | 2[31] | 3 | 2 | 3 | 3 | 2 | - | - | - | - | - | - | ||
巡洋艦 | CL | 5 | 1 | 1 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |
駆逐艦 | DDG/DDGHM/DDHM | - | 3 | 12 | 13 | 11 | 8 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | |
DD/DE | 20 | 2 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
フリゲート | FFG/FFGHM | - | - | 51 | 35 | 20 | 17 | 17 | 13 | 13 | 13 | 12 | 12 | 11 | |
FF | 33 | 55 | 3 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
哨戒艦艇 | 哨戒艇 | PSO/PCI/PBF/PBI | - | - | 27 | 44 | 24 | 26 | 23 | 22 | 23 | 25 | 26 | 26 | 26 |
機雷戦艦艇 | 掃海艦艇 | MCO/MGC | - | 44 | 37 | 38 | 21 | 22 | 16 | 16 | 13 | 13 | 11 | 9 | 8 |
両用戦艦艇 | 揚陸艦 | LPD | - | 2[32] | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
LPH | - | - | - | - | 1 | 1 | 1 | 1 | - | - | - | - | - | ||
LSD | - | - | 8 | 5 | - | 1 | 4 | - | - | - | - | - | - | ||
LS/LSL | - | - | 3 | - | 4 | 1 | - | - | - | - | - | - | - | ||
揚陸艇 | LCU | - | - | 16 | 15 | 9 | 13 | 13 | - | - | - | - | - | - | |
LCVP | - | - | 41 | 17 | 14 | 34 | 34 | - | - | - | - | - | - | ||
支援艦艇 | AGB | - | - | - | - | - | - | - | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
AEF | - | - | - | 4 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
AO/AOT | - | - | - | 13 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
AR | - | - | - | 1 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
AK | - | - | - | 1 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
AT | - | - | - | 1 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
AVT | - | - | - | 1 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
AGHS/AGE/AGS | - | - | - | 7 | - | 5 | 5 | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 | 4 | ||
YGS | - | - | - | - | - | - | - | 6 | - | - | - | - | - |
艦種 | 1961 | 1970 | 1980 | 1990 | 2000 | 2005 | 2010 | 2015 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
両用戦艦艇 | 揚陸艦 | LSD | - | - | - | - | - | - | - | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
支援艦艇 | AOEH | - | - | - | - | - | - | - | - | 4 | 4 | 4 | 4 | ||
AOR/AORH/AORLH/AOT | - | - | - | - | 11 | 6 | 8 | 6 | 3 | 3 | 3 | 3 | 4 | ||
AFSH | - | - | - | - | 2 | 4 | - | 2 | 2 | - | - | - | - | ||
AR/ARH | - | - | - | - | 1 | 1 | 1 | 1 | - | - | - | - | - | ||
AG/ATS | - | - | - | - | 6 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||
AK/AKR | - | - | - | - | 2 | - | - | 6 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | ||
AVB | - | - | - | - | 1 | - | - | - | - | - | - | - | - |
艦艇[編集]
2023年1月現在、水上艦隊及び潜水艦隊として22隻の水上戦闘艦、10隻の原子力潜水艦、9隻の機雷戦艦艇、26隻の哨戒艦艇等のべ72隻︵合計基準排水量約431.000トン︶、補助艦隊を合わせると延べ85隻︵合計基準排水量約772.000トン︶を保有する。
原子力弾道ミサイル潜水艦
●ドレッドノート級原子力潜水艦×0︵3隻建造中、1隻計画中︶
●ヴァンガード級×4
原子力攻撃型潜水艦
●アスチュート級×5︵2隻建造中︶
●トラファルガー級×1
航空母艦
●クイーン・エリザベス級×2
ミサイル駆逐艦
●45型×6
フリゲート
●31型×0︵2隻建造中、3隻計画中︶
●26型︵パッチ2︶×0︵5隻計画中︶
●26型︵パッチ1︶×0︵3隻建造中︶
●23型×11
哨戒艦
●リバー級︵バッチ1︶×3
●リバー級︵バッチ2︶×5
哨戒艇
●アーチャー級×17
●アイランド級
ドック型輸送揚陸艦
●アルビオン級×2
●ベイ級×4
汎用揚陸艇
●LCU Mk.10型×10
車両兵員揚陸艇
●LCVP Mk.5型×23
エア・クッション型揚陸艇
●グリフォン2000TDX(M)型×4
●グリフォン2400TD(M)型×0︵4隻建造中︶
機雷掃討艇
●サンダウン級×3
掃海艇
●ハント型×6
補給艦
●タイド級×4
●フォート・ヴィクトリア級×1
●ウェーブ級×2
傷病兵収容艦
●アーガス×1
海洋観測艦
●スコット - 1997年
測量艦
●エコー級×1
●マグパイ
砕氷艦
●プロテクター
記念艦
●ヴィクトリー︵18世紀末の戦列艦、トラファルガーの海戦におけるネルソン提督の旗艦︶
航空機[編集]
固定翼機 ●F-35Bライトニング×29[注 3]︵計74機調達予定︶[33] ●ビーチクラフト キングエア350×4 回転翼機 ●アグスタウェストランド AW159ワイルドキャット×28 ●アグスタウェストランド AW101マーリンHM2×30 ●アグスタウェストランド AW101マーリンMk4/4A×25[34]名称・命名[編集]
イギリス海軍[編集]
英語で特に国名を冠さず単に“Royal Navy”︵ロイヤル・ネイビー︶とする場合、通常イギリスの海軍を指す。Navy は本来艦隊を意味する言葉であり、イングランド国王が保有する艦隊であったが、やがてイングランドの海上戦力に係る組織全般を意味するようになった[35]。“Royal Navy”の呼称は1660年に与えられたものであるが、イギリスが連合王国となったのは1707年である。つまり、日本では1707年以前の“Royal Navy”或はそれ以前の“Navy”も“イギリス海軍”と表記しているが、これらは本来イングランド海軍と呼ぶべきものである︵連合構成国である他の3国アイルランド、スコットランド、ウェールズは関係ない︶[36]。 ロイヤル・ネイビーの呼称は、現役の水上艦隊 (Surface Fleet)・潜水艦隊 (Submarine Service)・艦隊航空隊 (Fleet Air Arm) の3隊の集合体を指す場合に使用される。また、それら現役の3隊に加え、補助艦隊 (Royal Fleet Auxiliary)・予備艦隊 (Royal Naval Reserve) を包括する概念を指す場合には、ネーバル・サービス︵"Naval Service", 海軍︶の呼称が用いられる。ただし、英語圏においても公式の文書等きわめて厳格にその概念を区分する必要がある場合を除き、ネーバル・サービスを指してロイヤル・ネイビーと言うことが多い。また、いずれの場合にも名称に国名が含まれていないが、省略されているわけではなく、含まないものが正式名称である。艦艇[編集]
イギリス海軍および予備艦隊所属の戦闘艦艇にはHMS︵His or Her Majesty's Ship 陛下の船の意︶の頭文字がつけられ、補助艦隊所属の補助艦艇にはRFA (Royal Fleet Auxiliary) の頭文字がつけられる。イギリス海軍の軍艦旗には、ホワイト・エンサイン (the white ensign) が定められており、補助艦隊はブルー・エンサインの一種を用いる。艦艇にはアメリカ海軍と異なり、分類シンボル (Hull classification symbol) ではなく、ペナント・ナンバーが付与される。 古くから利用されている陸上施設は慣習的に艦艇と見なされることもあり、正式な基地名は別にHMSの名を有することがある。デヴォンポート︵HMNB Devonport︶の一部区画は﹃ドレーク︵HMS Drake︶﹄とも呼ばれ、敷地内には帆が張れるマストが設置されている。「艦船接頭辞」も参照
陸上施設[編集]
イギリス海軍および予備艦隊所属の陸上施設にはHMNB(His or Her Majesty's Naval Base 陛下の基地の意)の頭文字がつけられる。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ Tittler, Robert; Jones, Norman L. (2008). A Companion to Tudor Britain. John Wiley & Sons. p. 193. ISBN 978-1405137409
(二)^ “The Royal Navy”. Britannica Online. Encyclopedia Britannica. 2010年5月16日閲覧。
(三)^ “What We Do | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2023年2月1日閲覧。
(四)^ [1]
(五)^ 青木栄一﹁英海軍艦隊勤務の変遷-帆走時代から汽走時代へ-﹂﹃世界の艦船﹄703号、海人社、2009年3月。
(六)^ “イギリス海軍の最新鋭空母クイーン・エリザベスがインド太平洋に…日英関係はどうなる?‥東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年1月31日閲覧。
(七)^ “英、加速する﹁脱欧入亜﹂ 中国・北朝鮮の脅威に対抗、EU離脱控えアジア接近” (2018年9月20日). 2018年10月11日閲覧。
(八)^ Ingham, John (2013年3月18日). “Royal Navy is now 'too small' to protect Britain” (英語). Express.co.uk. 2023年1月31日閲覧。
(九)^ “コラム‥最強を誇った英国海軍﹁凋落﹂の教訓”. Reuters. (2016年8月22日) 2016年9月1日閲覧。
(十)^ “Use of the Union Jack at Sea”. Flags of the World. 2010年5月16日閲覧。
(11)^ “Strength of British military falls for ninth year” (英語). BBC News. (2019年8月16日) 2023年2月1日閲覧。
(12)^ “HMS Audacious” (英語). TheyWorkForYou. 2023年2月1日閲覧。
(13)^ Wright, Mike (2017年9月9日). “Royal Navy arrives in British Virgin Islands bringing much-needed aid to the Hurricane Irma-ravaged territory” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235 2023年2月1日閲覧。
(14)^ ab“Products & Services - BAE Systems”. web.archive.org (2007年10月15日). 2023年2月1日閲覧。
(15)^ “Strategic Defence and Seculity Review 2015”. 2023年2月1日閲覧。
(16)^ “Navy News”. 2023年2月1日閲覧。
(17)^ “River-Class Offshore Patrol Vessels, UK” (英語). Naval Technology. 2023年2月1日閲覧。
(18)^ “Royal Fleet Auxiliary | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2023年2月1日閲覧。
(19)^ “Mothership to support autonomous mine hunting systems arrives in the UK | Navy Lookout” (英語). www.navylookout.com (2023年1月30日). 2023年2月1日閲覧。
(20)^ “First UK fighter jets land onboard HMS Queen Elizabeth” (英語). GOV.UK. 2023年2月1日閲覧。
(21)^ “Trafalgar Class | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2023年2月1日閲覧。
(22)^ “Portsmouth | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2023年2月1日閲覧。
(23)^ “Clyde | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2023年2月1日閲覧。
(24)^ “RNAS Yeovilton | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2023年2月1日閲覧。
(25)^ “RNAS Culdrose | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2023年2月1日閲覧。
(26)^ “Director of Overseas Bases” (英語). GOV.UK. 2023年2月1日閲覧。
(27)^ “Defence Secretary strengthens ties between UK and Oman” (英語). GOV.UK. 2023年2月1日閲覧。
(28)^ “Director of Overseas Bases” (英語). GOV.UK. 2023年2月1日閲覧。
(29)^ 補助艦隊所属艦含む
(30)^ command ships
(31)^ command ships
(32)^ assault ships
(33)^ Glaze, Ben (2022年9月8日). “UK will buy a maximum of 74 Lightning stealth warplanes - 64 fewer than planned” (英語). mirror. 2023年2月1日閲覧。
(34)^ “UK armed forces equipment and formations 2020” (英語). GOV.UK. 2023年2月8日閲覧。
(35)^ 小林 p 12
(36)^ 小林 p 10
参考文献[編集]
●Swanton, Michael (ed. and tr.), The Anglo-Saxon Chronicles. 2000 ●Rodger, N. A. M., The Command of the Ocean - a naval history of Britain 1649-1815. 2004 ●Rodger, N. A. M., The Safeguard of the Sea - a naval history of Britain - Volume one. 660-1649 1997 ●D. Brown, The Royal Navy and the Falklands War (London, 1987). ●“1945 - 2000 : Historical periods : History”. Royal Navy. 2010年4月29日閲覧。 ●小林幸雄﹃図説イングランド海軍の歴史﹄原書房、2007年1月。ISBN 978-4-562-04048-3。 ●世界の艦船︵海人社︶各号 ●Jane's Fighting Ships 2011-2012 ●Devonport: Inside The Royal Navy - デヴォンポート海軍基地を取材するシリーズ。ディスカバリーチャンネルにて﹃潜入!ロイヤル・ネイビー﹄として放送 ●﹃ロイヤルネイヴィーとパクス・ブリタニカ﹄ 有斐閣出版 2006.4 田所昌幸著関連項目[編集]
●イギリス海軍の艦隊および管区一覧 ●イギリス海軍のC4Iシステム ●ネイビーブルー - 制服の色の名前 ●戦艦フライデー - イギリス海軍の都市伝説外部リンク[編集]
- Royal Navy (英語)
- イギリス海軍の公式チャンネル - YouTubeチャンネル