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三十三間堂

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京都三十三間堂から転送)
三十三間堂
2022年の三十三間堂地図
所在地 京都府京都市東山区三十三間堂廻町657
位置 北緯34度59分16.31秒 東経135度46分18.23秒 / 北緯34.9878639度 東経135.7717306度 / 34.9878639; 135.7717306 (三十三間堂)座標: 北緯34度59分16.31秒 東経135度46分18.23秒 / 北緯34.9878639度 東経135.7717306度 / 34.9878639; 135.7717306 (三十三間堂)
山号 妙法院に所属する仏堂につき山号はなし
院号 蓮華王院
宗派 天台宗
寺格 妙法院飛地境内
本尊 千手観音(国宝)
創建年 長寛2年(1165年
開基 後白河天皇
正式名 蓮華王院 本堂
(妙法院の一部)
別称 三十三間堂
札所等 洛陽三十三所観音霊場第17番
文化財 本堂、木造千手観音立像(1,001躯)、木造二十八部衆立像ほか(国宝)
築地塀(太閤塀)、南大門(重要文化財
公式サイト 蓮華王院 三十三間堂
三十三間堂の位置(京都府内)
三十三間堂
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江戸時代の三十三間堂(18世紀後半、歌川豊春画)。
江戸時代作の絵図に描かれた三十三間堂 左隣に見えるのが方広寺大仏殿 (京の大仏)(「花洛一覧図」京都府立京都学・歴彩館デジタルアーカイブ 一部改変)
通し矢に因んで始められた「大的大会」。成人を迎える射手が弓を引く
本堂(南面)
本堂(北面)

17

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1127 - 1192殿殿[1] 

212171165130[]124931266

調使

寿2

514335

()5160061601西



81788

10179871殿2殿殿殿51808殿 )[2]       [3][ 1]

201729451,001

[]


657西西西[4]

[]


312662116512492355118.216.45731650

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19305[5]

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[ 2]333572164941651

[ 3]使[6]121233×2×1.818120m121m

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通し矢[編集]


西121m3168642713,0538,133

[]


1西60m[7]姿60m

堂内の諸仏[編集]

本尊千手観音像(湛慶作)
千手観音立像1001躯のうち20号像(湛慶作)
風神雷神像のうち雷神

500501011,0011,0012018301,001[8]

193712201,001[9]1973481,00145201729121,001[10]

284201830730201830719349[11]



  334.87312516125482311734165133姿姿[12]

1,001

1,0012018[13]166 - 167cm[ 4]

11109911,00011,001[14]

1,0011249124876132使57880120169459[15]

2006185041602803004404505706708008909102030405205305405505609[16]

 - 5064901  - 50035658  - 40014730302811

510[17]

[18][19]

21



2姿111.5100.04232249西6[20]



28169.7153.6124928西2028

二十八部衆像の配置換えと像名変更[編集]


28282018301,001[21]

[22]2018301600 - 1605[23]

1997200100[24][25]

20183020184242018442[26]

2018[27](*)13201815


像名(新) 読み方 像名(旧) 像容 特色
那羅延堅固 ならえんけんご 那羅延堅固 上半身裸形の力士形、開口し、右手は掌を開いて下げ、左手は肩の辺に上げ拳をつくる 金剛力士(仁王)の阿形に相当。
難陀龍王 なんだりゅうおう 難陀竜王 武装像、両手で竜の体部を支える 『千手経』の受持者を守る龍王。
摩睺羅 まごら 摩睺羅迦王 五眼をもつ異相、琵琶(後補)を弾く姿に表す、頭上に蛇が乗る 八部衆の一。
緊那羅(*) きんなら 神母天 女神、両手を胸の辺に上げ、鈸子(ばっし、シンバルに似た楽器、後補)を持つ 八部衆の一。
迦楼羅 かるら 迦楼羅王 半人半鳥の異形、横笛を吹き、右足のつま先を上げてリズムを取る姿で表す 八部衆の一。
乾闥婆 (*) けんだつば 緊那羅王 腹前に羯鼓(かっこ、後補)を構え、両手で叩く動作をする 八部衆の一。
毘舎闍(*) びしゃじゃ 乾闥婆王 上半身裸形、右手は肩の辺に上げ輪宝(後補)を捧げ持ち、左手は胸辺に上げる(持物欠) 屍肉を喰らう悪鬼。
散支大将(*) さんしたいしょう 満仙王 武装像、右手は腰辺に構え独鈷杵(後補)を持ち、左手で戟(後補)を支える 『金光明経』に説かれる夜叉神。
満善車鉢(*) まんぜんしゃはつ 毘楼勒叉天 武装像、右手は肩辺に上げ独鈷杵(後補)を持ち、左手は体側に下げる 満善と車鉢羅婆の二尊の夜叉神を合わせた尊格。
摩尼跋陀羅(*) まにばだら 金大王 武装像、右手は胸の辺に上げ独鈷杵(後補)を持ち、左手は腰にあてる 八大夜叉大将の一。
毘沙門天 びしゃもんてん 毘沙門天 武装像、右手で戟(後補)を支え、左手に宝塔(後補)を捧げる 四天王の一で北方を守護(多聞天)。
毘楼勒叉(*) びるろくしゃ 東方天 武装像、右手は振り上げ、剣または独鈷を持つ構え、左手は腰にあてる 四天王の一で南方を守護。
婆藪仙 ばすせん 婆藪仙人 上半身裸形の老人、右手で杖(後補)をつき、右腕の上に左腕を乗せ、経巻(後補)を持つ 千手観音の脇侍。
大弁功徳天 だいべんくどくてん 大弁功徳天 唐装の女神(じょしん)、両手を胸の辺に上げる、元は右手に剣、左手に宝珠を持つか 千手観音の脇侍。
大梵天王 だいぼんてんおう 大梵天王 唐装、右手は胸辺に上げ(持物欠)、左手は下げ掌に小壺を載せる 帝釈天と一対で安置されることが多い。古代インドのブラフマーに由来。
帝釈天王 たいしゃくてんおう 帝釈天 衣の下に甲を着する、右手に宝鏡(後補)を持ち、左手は腰辺に構える 梵天と一対で安置されることが多い。インドのインドラ神に由来。
提頭頼吒王(*) だいずらたおう 五部浄居天 武装像、腹前で両腕を交叉させ、左手に短刀(柄のみ当初のもの)を持ち、右手は太刀(後補)を地面に突く 四天王の一で東方を守護。
毘楼博叉 びるばくしゃ 毘楼博叉天 武装像、冑を被り、右手は腰前に構え独鈷杵(後補)を持ち、左手で戟(後補)を支える 四天王の一で西方を守護。
薩遮摩和羅(*) さしゃまわら 摩醯首羅王 上半身裸形、右手は肩の高さで掌を開き、左手は頂部に鳥の付いた杖(後補)を支える その由来には諸説ある謎の尊格。
五部浄居(*) ごぶじょうご 金色孔雀王 武装像、右手は体側に下げ、左手は胸辺で剣(後補)を縦に構える 興福寺では八部衆の「天」に相当。
金色孔雀王(*) こんじきくじゃくおう 散脂大将 武装像、顔面が裂け、中から別の顔が現れる異相、右手は振り上げ剣(後補)を持ち、左手は腰辺に構える 孔雀明王が騎乗する孔雀を独立した尊格としたものとされる[28]。顔が割れて中から別の顔が現れるという姿に関しては、鳥類によく見られる雌雄モザイクを表しているのではないかという見解を三十三間堂は示している[28]
神母女(*) じんもにょ 摩和羅女 俗形の老女、合掌する姿に表す 鬼子母神の名で知られる安産、子育ての女神。
金毘羅 こんぴら 金毘羅王 武装像、冑(かぶと)を被り、両手を腰の辺で構え、右手に矢、左手に弓を持つ 鰐神・海神。
畢婆伽羅 ひばから 畢婆迦羅王 武装像、右手は腰辺に構え、左手は剣または独鈷を執る構えとする その由来には諸説ある謎の尊格。
阿修羅 あしゅら 阿修羅王 三面六臂の異形 八部衆の一。
伊鉢羅(*) いはつら 満善車王 武装像、両手を胸の辺に上げ、右手に小槌、左手に蛇を持つ 『千手経』の受持者を守護する龍王。
娑伽羅龍王 さがらりゅうおう 沙羯羅竜王 武装像、頭上に5匹の蛇があり、右手に剣、左手に蛇(後補)を持つ 興福寺では八部衆の「竜」に相当。
密迹金剛士 みっしゃくこんごうし 密迹金剛 上半身裸形の力士形、閉口、右手は腹の高さに上げ掌を開き、左手は腰の辺で拳をつくる 金剛力士(仁王)像の内の吽形像に相当。

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 - 31266



 - 



 - 



 - 196136

 - 196136

 - 

 - 198863

- 51600561601西189528

 - 殿殿西5.3m92m



西

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1,001

[]


190033


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16 - 17 - 18

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8688206208

  



  5

50402014

[]


 - 211781249

[]





















[]

注釈[編集]



(一)^ 

(二)^ 

(三)^ 3.95m3.65m323.30m

(四)^ 165.0 - 168.5   163.7 - 168.5

出典[編集]



(一)^  . 20181116

(二)^ 

(三)^ 

(四)^ 202211

(五)^  691998p.7 - 259 - 7- 260

(六)^  (2007). . 40 (2): 37-50. 

(七)^  .  . 2020321

(八)^ 1,00126 DIGITAL201810420181021

(九)^ 

(十)^ 100145   20171222

(11)^ 80201881201886

(12)^  691998p.7 - 262 - 7- 264

(13)^ 301031204

(14)^ p.38

(15)^ p.33

(16)^ pp.33, 38 - 40

(17)^ pp.38 - 40

(18)^    [1]

(19)^ 861973pp.76 - 77

(20)^  691998p.7 - 274 - 7- 275

(21)^ 2019pp.177 - 180

(22)^ 202211

(23)^ 2019pp.134 - 138, 174 - 176

(24)^ 3791997

(25)^ 2019pp.174 - 180

(26)^ 2019pp.133, 180 - 185

(27)^ 2019pp.138 - 186

(28)^ ab

[]


1957 

141977

 1980

 : 1997 NCID BA41077065https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I097615911-00 

 691998

182008

20147

2019ISBN 9784393134283 NCID BB28033834https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029509797-00 



 

 


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外部リンク[編集]