テレホンカード

日本の公衆電話で使用できるプリペイドカード

テレホンカードは、色の公衆電話機専用の磁気カードとして、硬貨の代わりに使用できる、プリペイドカードである。 世界最初の公衆電話用プリペイドカードは、1976年イタリアで発行された。

テレホンカードと10円・100円硬貨に対応する磁気テレホンカード公衆電話(MC-3PNC)。卓上や電話ブースに設置される。アナログ回線に接続されている。
初期の磁気テレホンカード公衆電話(MC-2)
初期の磁気テレホンカード・硬貨兼用公衆電話(MC-1PN)
磁気テレホンカード公衆電話(DMC-8A)
テレホンカード販売機

磁気テレホンカード」または「電話カード」とも呼ばれる。

日本におけるテレホンカード

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1982571223NTT[1][1]NTT

[2]19821[3]

197247100100[1][2]

110

199010201990

使使[4][2]

2010NTT2019913NTT[2]

NTT

テレホンカードの種類

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磁気テレホンカード

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ICNTT使

501003005004100105320540

使II使使

501052106使320540105使

使106NTT使NTT西[5][6]

 便NTT西NTT使

ICテレホンカード

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ICカード式専用公衆電話(ICT-2AO)。ISDN回線につながっていたため、サブアドレスを持つISDN電話機への発信や音声通話と共にデータ通信が可能であった。
 
ICテレホンカード(裏面)。カード右下の角を折り取ること(写真のように)で使用できる仕組みである。

199911ICICICIC305010521032053050105210IC ISO/IEC 14443 Type A[7]FeliCaIC2

IC105210320IC



ICICIC



1[3]IC



IC使5IC使



IC3050105210132010便



IC



使ICICIC



IC使IC105

2002142002 FIFAICIC

IC3050210320105IC92006183ICICICIC

IC5IC201123930IC201628930IC

偽造テレホンカード問題

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使使



使[2]Q2NTTNTT

320540199131228使[2]19924106

使使使2001131632

発行枚数・金額

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19957435320213130[1][8]199462793[8]

IC20021432532[8]

テレホンカードの券種

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磁気テレホンカードの券種

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  • 販売中
    • 50度数:500円
    • 105度数:1,000円
  • 販売終了
    • 100度数:1,000円
    • 300度数:3,000円
    • 320度数:3,000円
    • 500度数:5,000円
    • 540度数:5,000円

ICテレホンカードの券種

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  • いずれも販売終了(利用も不可)
    • 30度数:1,000円(注文で製作するもののみ)
    • 50度数:2,000円(注文で製作するもののみ)
    • 105度数:1,000円
    • 210度数:2,000円
    • 320度数:3,000円

特殊なテレホンカード

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KDD001

104




12

20







NTTC

DDIJTTWJ3

NTT2019913

通話料金への充当

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198910使NTTNTT西

150

使50100105使使使501051055NTT00XX

116西使便便NTTNTT

10550500NTT

IC1100

欧米におけるテレホンカード

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歴史

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ヨーロッパではフランスを中心に1980年代にはテレホンカードのIC化が始まった[9]。しかし、初期のICテレホンカードはCPUの無い安価なもので、一般のICカードとは区別され「チップカード」という呼び名が用いられた[9]

アメリカ合衆国

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カードの例、米国ロードアイランド州Olneyville英語版にて(2008年

[10]calling card使[10]

使[11]使[11]PIN[11]

[10]

テレホンカードの流通

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コレクターズアイテム

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使50使

[12]1[13]

[14]

宣伝媒体

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オリジナルの絵柄をプリントしたフリーデザインのテレホンカードを作成することが可能であるため、一時期は記念品や商品の特典(ノベルティ)や、新規オープンの店舗が名刺代わりに配布するなど贈答用としても有効活用された。

古物市場での売買

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全盛期と比較すると収集品や公衆電話での利用のための市場は縮小しているが、利用するための入手はコンビニエンスストアなどで現在も販売しているものの、その認知度は低い。また、ひかり電話の広い普及により、前述の通話料金への充当制度を利用し、企業の通話料金を正規価格より安価で行う支払い代行企業が存在する。

そのため古物商金券ショップなど)では現在も主要な金券として売買されている。

また、個人による収集品の放出のため(いわゆる「断捨離」や家族の遺品整理なども含めて)、インターネットオークションやフリーマーケットサイトなどでも取引がなされている。

慈善団体への寄付

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困窮者救済などを事業とする慈善団体の中には、財源確保としてテレホンカードを受け入れているところがある。未使用品はもちろん、使用済み品についても、ある程度のコレクターがいるため、現在でもインターネットオークション等でまとまった枚数の売買が行われている。

宿泊料金への充当(終了)

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かつては、宿泊施設によっては、未使用のテレホンカードをその額面分ないしそれに近い分を宿泊料金に充当するサービスを実施していたこともある。なお、このサービスは各施設独自に定めているものであり、発行者(NTT)の施策・約款とは関係ない。

東横インではプレミアを除いた額面分が、福山ニューキャッスルホテル(福山市)においては額面の80%に換算した金額分が、それぞれ宿泊料金に充当することができた。ただ、東横インは2010年(平成22年)7月31日をもって取り扱いを終了し、福山ニューキャッスルホテルも時期不明ながら取り扱いを終了している。

脚注

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注釈

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(一)^ 101101010010使101010100NTT10

(二)^ 20211011401015.5NTT西101. itmedia.co.jp (2021622). 2022921100km8050

(三)^ ICPHS

出典

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(一)^ abc15090 4020221223

(二)^ abcde55 2017p76

(三)^ 261180collectionp.93.

(四)^ Weekly JIK Vol.715!. morecadence.jp (202096). 202098

(五)^ NTT-使

(六)^ NTT西-使

(七)^ ITmediaISO 14443 ITmedia 200468

(八)^ abcNTT2022NTT202211

(九)^ ab. IC. 5211. 2022813

(十)^ abc 2003, p. 178.

(11)^ abc 2007, p. 39.

(12)^  2010429

(13)^ 2009614

(14)^   9. 西 (2022623). 2022625

参考文献

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  • ローレンス・J. ヅヴァイヤー; マーク・カニングハム『イラストでわかるビジネスの英語表現―The English You Need For Business』IBCパブリッシング、2007年2月1日。 
  • 宮川幸久; ダイアン・ナガトモ; Thomas Clark『英語仕事術 あいさつ・電話編』アスク出版、2003年3月7日。 

関連項目

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外部リンク

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