奈良文化財研究所

奈良県奈良市に所在する、国立文化財機構の一部門

29-1調[1]
201911

: 344130.1 1354717.9 / 34.691694 135.788306 / 34.691694; 135.788306
奈良文化財 研究所の位置(奈良県内)
奈良文化財 研究所

奈良文化財
研究所

奈良文化財研究所の位置

沿革

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1980使
 
2013[2]200935

1952274

1954297196035調調196843

1973484調4

1975503

198055429-1[2]

1986611989

199810

2001134

2007194

2013258[3]112471

2014264調530[4]

2015276[5]

2018303925[6]

組織

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研究部門としての企画調整部(5室)、文化遺産部(4室)、都城発掘調査部(5室)、埋蔵文化財センター(4室)、事務局としての研究支援推進部(3課)、展示施設としての飛鳥資料館を設置している。

公開施設

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  • 平城宮跡資料館(奈良市) - 8世紀の日本の都城平城京の出土遺物や建物模型などを展示する。
  • 都城発掘調査部 藤原宮跡資料室(橿原市) - 飛鳥・藤原地域の古代遺跡の発掘調査や藤原京跡出土遺物の展示を行う。
  • 飛鳥資料館(明日香村) - 6世紀から7世紀にかけての飛鳥時代の古代遺跡の出土品や模型を展示する。
  • 平城宮跡に復元された朱雀門や遺構展示館、第一次大極殿は文化庁所有だが、管理・研究に協力する。

保管文化財

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独立行政法人国立文化財機構所有の国宝重要文化財のうち、指定時の官報告示で「奈良文化財研究所保管」とされているものを挙げる。

国宝

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重要文化財

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殿 [8]

[9]

 1,669 140[10]

 1,095[11]
328

283

484

国際協力

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大韓民国の国立文化財研究所や中華人民共和国中国社会科学院考古研究所とも共同研究を行い、発展途上国の文化財担当者の研修を行う。今後は東アジア規模での研究テーマを設定する予定である。

その他

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遺跡誤認問題

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2010年(平成22年)7月に、同研究所は、藤原宮跡で天皇の即位儀礼が行われる「大嘗宮」の可能性がある建物跡などが発見されたと発表した。根拠としては、柱穴跡が42本見つかり、これらが建物跡や塀跡、門跡であると確認され、これが「平城宮の大嘗宮跡と類似した構造」であるとされた。その中で藤原宮があった時代の柱穴は1基しかなかったなどの矛盾点も見つかり、同研究所は11月18日に調査結果を撤回する事態になった[12]

被災史料の修復

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2011年(平成23年)3月の、東日本大震災津波によって海水や泥で被害を受けた岩手県宮城県古文書史料真空凍結乾燥機フリーズドライ)を用いて乾燥させた後、泥や異物を除去する作業をしている[13][14]

ウィキペディアへの協力

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201527調PDF20213426調調[15]

発掘調査の報告書で虚偽情報

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1990調1620211224200320041591020042008202112調2[16]

関連人物

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所長

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  • 黒田源次 - 1952年から死去する1957年まで、奈良国立博物館館長と奈良文化財研究所所長を兼務
  • 藤田亮策 - 1959年から所長に就いたが、翌1960年に死去
  • 松下隆章 - 文化財保護委員会美術工芸課課長を経て、1970年から1972年まで所長。後に京都国立博物館館長
  • 坪井清足 - 1955年入所。1977年から1986年まで所長。後に財団法人大阪文化財センター理事長、財団法人元興寺文化財研究所副理事長
  • 鈴木嘉吉 - 1952年入所。文化庁文化財保護部文化財監査官を経て、1986年から1994年まで所長
  • 田中琢 - 1959年入所。埋蔵文化財センター長を経て、1994年から1999年まで所長
  • 町田章 - 1964年入所。文化庁文化財監査官を経て、1999年から2005年まで所長
  • 田辺征夫 - 埋蔵文化財センター所長を経て、2005年から2011年まで所長。後に公益財団法人大阪府文化財センター理事長、公益財団法人元興寺文化財研究所所長
  • 松村恵司 - 1977年入所。都城発掘調査部長、文化庁文化財鑑査官を経て、2011年から2021年まで所長

元職員

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 - 

 - 19531968退

 - 1952

 - 19521982

 - 

 - 1953

 - 1955

 - 19561959

 - 1959調

 - 

 - 1963

 - 1964

 - 1964

 - 1964

 - 19641974調

 - 1964

 - 1965

 - 1965

 - 1966

西 - 1966

 - 1969

 - 1969

 - 1970

 - 

 - 1972

 - 1974

 - 1975

 - 1979

 - 1979

 - 1982退

 - 1983

 - 1986

 - 1987

 - 1987

 - 1988

 - 1992

 - 1992

 - 1997

 - 2000

 - 2001

 - 20022008退

 - 2008

 - 20082016退

 - 2009

 - 20122017

その他

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2017年(平成29年)9月15日付けで、既指定の重要文化財4件(下記(a) - (d))を統合し、これに未指定の木簡309点(平城宮跡内の5地点から出土したもの)を追加指定のうえ、「平城宮跡出土木簡 3184点」の名称であらためて国宝に指定した。
    • (a)「平城宮跡大膳職推定地出土木簡 39点」 - 2003年(平成15年)5月29日、重要文化財指定。
    • (b)「平城宮跡内裏北外郭官衙出土木簡 1785点」 - 2007年(平成19年)6月8日、重要文化財指定。
    • (c)「平城宮跡内膳司推定地出土木簡 483点」 - 2010年(平成22年)6月29日、重要文化財指定。
    • (d)「平城宮跡造酒司出土木簡 568点」 - 2015年(平成27年)9月4日、重要文化財指定。

出典

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(一)^ . . . 2019920

(二)^ ab5220141 

(三)^ 001  20137220211212 

(四)^ 0001 調530 20147420211212 

(五)^ 

(六)^ 

(七)^ 29915115

(八)^ 662898

(九)^ 殿 - 

(十)^ 2930118

(11)^ 15529104

(12)^  421  20101118

(13)^  -  - 2011615

(14)^ 

(15)^ -:Wikipedia-

(16)^ 16 調   20211224

参考文献

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  • 奈良文化財研究所編 2014年(平成26年)9月10日『独立行政法人国立文化財機構・奈良文化財研究所概要2014』

外部リンク

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