砲兵
この記事は世界的観点から説明されていない可能性があります。(2023年12月) |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b2/Bundesarchiv_Bild_183-E0406-0022-012%2C_Sowjetische_Artillerie_vor_Berlin.jpg/200px-Bundesarchiv_Bild_183-E0406-0022-012%2C_Sowjetische_Artillerie_vor_Berlin.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1b/M777_Light_Towed_Howitzer_1.jpg/200px-M777_Light_Towed_Howitzer_1.jpg)
概要
編集分類
編集階梯
編集用途
編集野戦砲兵
編集野戦砲を運用する。
攻城砲兵
編集攻城砲を運用する。
沿岸砲兵
編集要塞砲兵
編集高射砲兵
編集戦略砲兵
編集運用砲
編集組織
編集陸上自衛隊
編集野戦特科
編集部隊の運用
編集特科団
編集特科団の一覧
編集- 第1特科団(北千歳駐屯地):団本部、本部中隊、第1特科群、第1地対艦ミサイル連隊、第2地対艦ミサイル連隊、第3地対艦ミサイル連隊、第301観測中隊
- 第2特科団(湯布院駐屯地):団本部、本部中隊、西部方面特科連隊、第5地対艦ミサイル連隊、第7地対艦ミサイル連隊、第301多連装ロケット中隊
特科群
編集特科群の一覧
編集- 第1特科群(北千歳駐屯地)第1特科団:群本部、本部中隊、第129特科大隊、第131特科大隊
地対艦ミサイル連隊
編集方面・師団特科連隊
編集方面特科連隊の一覧
編集- 東北方面特科連隊(岩手駐屯地)東北方面隊:連隊本部、本部中隊、情報中隊、4個特科大隊
- 東部方面特科連隊(北富士駐屯地)東部方面隊:連隊本部、本部中隊、情報中隊、2個特科大隊
- 中部方面特科連隊(姫路駐屯地)中部方面隊:連隊本部、本部中隊、情報中隊、4個特科大隊
- 西部方面特科連隊(北熊本駐屯地)第2特科団:連隊本部、本部中隊、情報中隊、4個特科大隊
師団特科連隊の一覧
編集旅団特科隊
編集旅団特科隊は普通科連隊への射撃支援を担う射撃中隊3個及び射撃中隊の射撃管制及び隊本部の支援を担う本部管理中隊で構成されている。師団特科連隊と違い各射撃中隊に対する管制・諸元計算等は中隊単位では行わずに全て隊直轄の本部管理中隊が行っている。基本原則は中隊単位では各普通科連隊への射撃支援は行わず、特科隊全般が必要に応じて旅団隷下の特定の普通科連隊への射撃任務を行うが、状況に応じて普通科連隊への隷属が中隊単位で行われる事を想定し、中隊長の階級は射撃大隊隷下中隊の1等陸尉に対し、一般には大隊長クラスとなる3等陸佐が補職されており運用能力の向上を図っている[注釈 4]。
かつて第1師団・第3師団にも同様の特科隊が編成されていたが、同師団は「政経中枢師団」として編成されているため、特科連隊でなく特科隊編成であった。旅団特科隊と同様に運用されるが4個射撃中隊基幹で、情報中隊が編成されるなど増強されていた。また2018年から2024年の間、機動性を高めるために旅団化された第14旅団においては隷下部隊であった第14特科隊を元に方面隊直轄として「中部方面特科隊」が編成されていた。方面隊直轄部隊だが、第14旅団に平時隷属となっていた。
旅団特科隊の一覧
編集重迫撃砲を装備する野戦特科部隊
編集重迫撃砲を装備する野戦特科部隊の一覧
編集- 第1空挺団特科大隊(習志野駐屯地)第1空挺団:大隊本部、本部管理中隊および3個射撃中隊
- 水陸機動団特科大隊(湯布院駐屯地)水陸機動団:大隊本部、本部管理中隊、3個射撃中隊および火力誘導中隊
- 第3即応機動連隊火力支援中隊(名寄駐屯地)第2師団
- 第6即応機動連隊火力支援中隊(美幌駐屯地)第5旅団
- 第22即応機動連隊火力支援中隊(多賀城駐屯地)第6師団
- 第42即応機動連隊火力支援中隊(北熊本駐屯地)第8師団
- 第10即応機動連隊火力支援中隊(滝川駐屯地)第11旅団
- 第15即応機動連隊火力支援中隊(善通寺駐屯地)第14旅団
野戦特科部隊の装備
編集現用
- 155mmりゅう弾砲 FH70
- 99式自走155mmりゅう弾砲(自走15榴, 99HSP)
- 19式装輪自走155mmりゅう弾砲(WHSP)
- 多連装ロケットシステム(MLRS)
- 88式地対艦誘導弾(SSM-1)
- 12式地対艦誘導弾(SSM-1(改))
- 120mm迫撃砲RT(120M)
過去
- 203mm榴弾砲M2
- 155mm加農砲M2
- 25tけん引車 M8
- 18tけん引車 M4
- 73式牽引車
- 203mm自走りゅう弾砲
- M44A1 155mm 自走りゅう弾砲
- M52A1 105mm自走りゅう弾砲
- 74式自走105mmりゅう弾砲
- 75式自走155mmりゅう弾砲
- M2 107mm迫撃砲
高射特科
編集部隊の運用
編集高射特科団
編集- 第1高射特科団(東千歳駐屯地)北部方面隊:第1高射特科群、第4高射特科群、第101無人標的機隊基幹
- 第2高射特科団(飯塚駐屯地 )西部方面隊:第3高射特科群、第7高射特科群 、第102高射特科隊、第304無線誘導機隊基幹
高射特科群
編集- 第1高射特科群 (東千歳駐屯地)第1高射特科団:4個高射中隊基幹
- 第2高射特科群 (松戸駐屯地)東部方面隊直轄:4個高射中隊基幹・高射運用隊を編成
- 第3高射特科群 (飯塚駐屯地 )第2高射特科団:4個高射中隊基幹
- 第4高射特科群 (名寄駐屯地)第1高射特科団:4個高射中隊基幹
- 第5高射特科群(八戸駐屯地)東北方面隊直轄:2個高射中隊基幹
- 第7高射特科群 (宮古島駐屯地)第2高射特科団:2個高射中隊基幹
- 第8高射特科群 (青野原駐屯地)中部方面隊直轄:4個高射中隊基幹・高射運用隊を編成
高射特科隊
編集第2高射特科団隷下部隊として、1個隊が編成されている。
陸上自衛隊の100番台の地対空誘導弾を装備する大隊規模の独立高射特科部隊である。大隊規模に準ずる編成で1個射撃中隊を擁し、高射特科群に準じた運用を行う。隊長は2等陸佐。
独立高射中隊
編集陸上自衛隊の独立高射大隊等一覧を参照。
師団直轄の高射特科部隊
編集各師団隷下には高射特科連隊1個、高射特科大隊8個が師団長直轄部隊として編成されている。
師団直轄の高射特科部隊の一覧
- 第1高射特科大隊(駒門駐屯地)第1師団:指揮情報中隊及び高射中隊基幹。
- 第2高射特科大隊(旭川駐屯地)第2師団:3個高射中隊基幹。
- 第3高射特科大隊(姫路駐屯地)第3師団:指揮情報中隊及び高射中隊基幹。
- 第4高射特科大隊(久留米駐屯地)第4師団:2個高射中隊基幹。
- 第6高射特科大隊(郡山駐屯地)第6師団:指揮情報中隊及び高射中隊基幹。
- 第7高射特科連隊(東千歳駐屯地)第7師団:6個高射中隊基幹。
- 第8高射特科大隊(北熊本駐屯地)第8師団:指揮情報中隊及び高射中隊基幹。
- 第9高射特科大隊(岩手駐屯地)第9師団:2個高射中隊基幹。
- 第10高射特科大隊(豊川駐屯地)第10師団:2個高射中隊基幹。
師団高射特科連隊
師団高射特科連隊(しだんこうしゃとっかれんたい)は、師団直轄の高射特科部隊で隊長は1等陸佐。第7師団のみ編成されている。
詳細は第7高射特科連隊を参照。
師団高射特科大隊
師団高射特科大隊(しだんこうしゃとっかだいたい)は、師団直轄の高射特科部隊で隊長は2等陸佐。第7師団を除き8個大隊が編成されている。
師団高射特科部隊の配置
旅団直轄の高射特科部隊
編集各旅団隷下には高射特科連隊1個、高射特科隊4個、高射特科中隊1個が旅団長直轄部隊として編成されている。
旅団高射特科連隊
旅団高射特科連隊(りょだんこうしゃとっかれんたい)は、旅団直轄の高射特科部隊で隊長は1等陸佐。第15旅団のみ編成されている。
詳細は第15高射特科連隊を参照。
旅団高射特科隊
旅団高射特科隊(りょだんこうしゃとっかたい)は、旅団直轄の高射特科部隊で隊長は2等陸佐。
旅団高射特科中隊
旅団高射特科中隊(りょだんこうしゃとっかちゅうたい)は、旅団直轄の高射特科部隊で隊長は3等陸佐。師団から旅団への改編時に高射特科大隊から高射特科中隊へ縮小編成された。第15旅団を除く5個中隊が編成されたが、その後の旅団改編時に新装備の導入して高射特科隊へ逐次改編され第13高射特科中隊のみが編成されている。
即応機動連隊本部管理中隊の高射小隊
編集即応機動連隊の本部管理中隊には、近距離地対空誘導弾を装備する高射小隊が編成されている。
高射教導隊
編集詳細は高射教導隊 (陸上自衛隊)を参照。
高射特科部隊の装備
編集地対空誘導弾
編集- 中距離地対空誘導弾改良ホーク
- 81式短距離地対空誘導弾(短SAM、SAM-1)
- 87式自走高射機関砲
- 93式近距離地対空誘導弾(近SAM)
- 03式中距離地対空誘導弾(中SAM,SAM-4)
- 03式中距離地対空誘導弾(改善型)(中SAM改)
- 11式短距離地対空誘導弾(11式SAM)
対空レーダー
編集指揮装置
編集航空自衛隊
編集運用術
編集対地攻撃を担っている野戦砲兵の任務の1つは、戦闘前面で直接照準射撃を行う近接戦闘部隊を、間接照準射撃によって後方から掩護攻撃することである。また、これとは別に砲の長射程化とロケット・ミサイルなどの発達により、砲兵と砲兵の火力戦闘、いわゆる対砲兵戦が前線の近接戦闘部隊の援護に先だって行われる事も多い。初期の対砲兵戦に勝利出来れば、以後の近接戦闘においても有利な戦闘が期待できる。
戦技
編集主な砲兵の作業として「観測」、「射撃」、「移動」がある[5]。
観測
編集射撃
編集野戦砲兵部隊の砲撃は綿密な射撃計画に基づいた「計画射撃」を行うことが多いが、戦闘正面の部隊からの射撃要請によって開始する「要請射撃」、また、野戦砲兵部隊の前進観測者が後方の野戦砲兵部隊に目標座標を伝達して行う「臨機目標射撃」もある。その射撃の方法には大きく分けて弾幕射撃と集中射撃がある。
- 弾幕射撃
- 特定の地点を狙うのではなく、敵のあらゆる行動を妨害、無力化することを目的とし、戦線に対して横一列に並んだ砲撃を加える射撃である。この弾幕射撃を戦闘部隊の前進と速度を合わせて前方に狙いを変えていけば、前進弾幕を行うことができる。前進弾幕を的確に行えば前進する部隊は敵の反撃を受けることなく前進することが可能である。
- 集中射撃
- 特定の目標に対する射撃であり、一点に砲撃が集中される。
移動
編集自衛戦闘
編集間接射撃を専門とする砲兵部隊は、敵と接近戦闘する状況は出来るだけ避けなければならないが、不可避な場合には最低限度の自衛が行えるように接近戦闘用の兵器として、間接射撃用火砲に直接照準用の照準具が備わっていたり、兵士の個人武装として機関銃やライフル、ピストルといった小口径火器も配備されている場合が多い。
戦術
編集これらの損害率は、あくまで大隊以上の戦術単位の人員・車輌の損耗に対するものであり、分隊・小隊・中隊といった戦闘単位の損害率ではない。歩兵分隊に3名の死傷者が発生しても﹁壊滅﹂とは表現しない。大隊以上の部隊には、最前線の主力部隊の他に火力支援部隊・戦闘支援部隊が付随している。兵科によって異なるが、これらの支援部隊は前線の後方で各任務に従事しているため、全体で30%の損害が発生しているということは、最前線では更に大きな損害を受けているということである。
脚注
編集注釈
編集出典
編集参考文献
編集- マクニール, ウィリアム 著、高橋均 訳『戦争の世界史』(初版)刀水書房。ISBN 978-4887082717。