砲兵

陸上戦闘を行う兵科の1つ

: artillery1
独ソ戦ZiS-3 76mm野砲を使用するソ連赤軍の砲兵
アフガニスタン紛争M777 155mm榴弾砲を使用するアメリカ陸軍の砲兵

概要

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大日本帝国陸軍1882年(明治15年)当時の砲兵下士卒の軍装
 
大日本帝国陸軍、1940年満州における八八式七糎野戦高射砲
 
ブラウ作戦15cm Kanone 18を使用するドイツ陸軍の砲兵(1942年)

20km



使1518[1]


分類

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重迫撃砲(120mm迫撃砲 RT空挺特科大隊など砲兵が運用することもある。
自走榴弾砲(M109 155mm自走榴弾砲

階梯

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DS



GS


用途

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野戦砲兵

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野戦砲を運用する。

攻城砲兵

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攻城砲を運用する。

沿岸砲兵

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沿

要塞砲兵

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要塞砲を運用する。固定要塞とともに廃れた。

高射砲兵

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戦略砲兵

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[1]

運用砲

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3






西75mm105mm 76mm122mm
105-122mm75-84mm/使

使120mm使



西150mm155mm 130152mm
1150mmM1 155mm15cm sFH 18

122mm150mm8t

130mmM-46 130mm使

155mm/152mm155mm/152mm



西175mm203mm280mm 180mm203mm
沿

MLRSBM-30姿[2]









組織

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九六式十五糎榴弾砲を運用する日本陸軍の野戦重砲兵(野戦重砲兵第7連隊砲兵トラクターである九八式六屯牽引車 ロケによって牽引中

1112-42-4


陸上自衛隊

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2022121西2[3]

52103153156318

野戦特科

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部隊の運用

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(一)西MLRS8812

(二)西2155mm99155mm西19155mm52-32-5

(三)99155mm3

(四)120mmRT1

(五)
特科団
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121
特科団の一覧
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  • 第1特科団(北千歳駐屯地):団本部、本部中隊、第1特科群、第1地対艦ミサイル連隊、第2地対艦ミサイル連隊、第3地対艦ミサイル連隊、第301観測中隊
  • 第2特科団(湯布院駐屯地):団本部、本部中隊、西部方面特科連隊、第5地対艦ミサイル連隊、第7地対艦ミサイル連隊、第301多連装ロケット中隊
特科群
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11414[2]33211

2435西20246西2141
特科群の一覧
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  • 第1特科群(北千歳駐屯地)第1特科団:群本部、本部中隊、第129特科大隊、第131特科大隊
地対艦ミサイル連隊
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1322164[3]12121164
方面・師団特科連隊
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2

25西4

西西2
方面特科連隊の一覧
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師団特科連隊の一覧
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旅団特科隊
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旅団特科隊は普通科連隊への射撃支援を担う射撃中隊3個及び射撃中隊の射撃管制及び隊本部の支援を担う本部管理中隊で構成されている。師団特科連隊と違い各射撃中隊に対する管制・諸元計算等は中隊単位では行わずに全て隊直轄の本部管理中隊が行っている。基本原則は中隊単位では各普通科連隊への射撃支援は行わず、特科隊全般が必要に応じて旅団隷下の特定の普通科連隊への射撃任務を行うが、状況に応じて普通科連隊への隷属が中隊単位で行われる事を想定し、中隊長の階級は射撃大隊隷下中隊の1等陸尉に対し、一般には大隊長クラスとなる3等陸佐が補職されており運用能力の向上を図っている[注釈 4]

かつて第1師団・第3師団にも同様の特科隊が編成されていたが、同師団は「政経中枢師団」として編成されているため、特科連隊でなく特科隊編成であった。旅団特科隊と同様に運用されるが4個射撃中隊基幹で、情報中隊が編成されるなど増強されていた。また2018年から2024年の間、機動性を高めるために旅団化された第14旅団においては隷下部隊であった第14特科隊を元に方面隊直轄として「中部方面特科隊」が編成されていた。方面隊直轄部隊だが、第14旅団に平時隷属となっていた。

旅団特科隊の一覧
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  • 第5特科隊(帯広駐屯地)第5旅団:隊本部、本部管理中隊、3個射撃中隊
  • 第11特科隊(真駒内駐屯地)第11旅団:隊本部、本部管理中隊、3個射撃中隊
重迫撃砲を装備する野戦特科部隊
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120mmRT[5]

1105mmFH70[4] 3

31


重迫撃砲を装備する野戦特科部隊の一覧
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野戦特科部隊の装備

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現用

過去

高射特科

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部隊の運用

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(一)西2212032

(二)141503

(三)7151321SAM2SAM36

(四)2371-487

(五)6150311西

(六)93

(七)

(八)03PAC-3
 
高射特科団
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12

西1211012304
高射特科群
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西7141

1
高射特科隊
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第2高射特科団隷下部隊として、1個隊が編成されている。

陸上自衛隊の100番台の地対空誘導弾を装備する大隊規模の独立高射特科部隊である。大隊規模に準ずる編成で1個射撃中隊を擁し、高射特科群に準じた運用を行う。隊長は2等陸佐。

陸上自衛隊の独立高射大隊等一覧#高射特科隊を参照。

独立高射中隊
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陸上自衛隊の独立高射大隊等一覧を参照。

師団直轄の高射特科部隊
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各師団隷下には高射特科連隊1個、高射特科大隊8個が師団長直轄部隊として編成されている。

師団直轄の高射特科部隊の一覧

師団高射特科連隊

師団高射特科連隊(しだんこうしゃとっかれんたい)は、師団直轄の高射特科部隊で隊長は1等陸佐。第7師団のみ編成されている。

詳細は第7高射特科連隊を参照。

師団高射特科大隊

師団高射特科大隊(しだんこうしゃとっかだいたい)は、師団直轄の高射特科部隊で隊長は2等陸佐。第7師団を除き8個大隊が編成されている。

師団高射特科部隊の配置

 北部方面隊

 東北方面隊

 東部方面隊

 中部方面隊

 西部方面隊

旅団直轄の高射特科部隊
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各旅団隷下には高射特科連隊1個、高射特科隊4個、高射特科中隊1個が旅団長直轄部隊として編成されている。

旅団高射特科連隊

旅団高射特科連隊(りょだんこうしゃとっかれんたい)は、旅団直轄の高射特科部隊で隊長は1等陸佐。第15旅団のみ編成されている。

詳細は第15高射特科連隊を参照。

旅団高射特科隊

旅団高射特科隊(りょだんこうしゃとっかたい)は、旅団直轄の高射特科部隊で隊長は2等陸佐。

 北部方面隊

 東部方面隊

 中部方面隊

旅団高射特科中隊

旅団高射特科中隊(りょだんこうしゃとっかちゅうたい)は、旅団直轄の高射特科部隊で隊長は3等陸佐。師団から旅団への改編時に高射特科大隊から高射特科中隊へ縮小編成された。第15旅団を除く5個中隊が編成されたが、その後の旅団改編時に新装備の導入して高射特科隊へ逐次改編され第13高射特科中隊のみが編成されている。

 中部方面隊

即応機動連隊本部管理中隊の高射小隊
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即応機動連隊の本部管理中隊には、近距離地対空誘導弾を装備する高射小隊が編成されている。

 北部方面隊

 東北方面隊

 中部方面隊

 西部方面隊

高射教導隊
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詳細は高射教導隊 (陸上自衛隊)を参照。

高射特科部隊の装備

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地対空誘導弾
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対空レーダー
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指揮装置
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航空自衛隊

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運用術

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対地攻撃を担っている野戦砲兵の任務の1つは、戦闘前面で直接照準射撃を行う近接戦闘部隊を、間接照準射撃によって後方から掩護攻撃することである。また、これとは別に砲の長射程化とロケット・ミサイルなどの発達により、砲兵と砲兵の火力戦闘、いわゆる対砲兵戦が前線の近接戦闘部隊の援護に先だって行われる事も多い。初期の対砲兵戦に勝利出来れば、以後の近接戦闘においても有利な戦闘が期待できる。

戦技

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主な砲兵の作業として「観測」、「射撃」、「移動」がある[5]

観測

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湿湿湿使使使



5-6













[5]

射撃

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野戦砲兵部隊の砲撃は綿密な射撃計画に基づいた「計画射撃」を行うことが多いが、戦闘正面の部隊からの射撃要請によって開始する「要請射撃」、また、野戦砲兵部隊の前進観測者が後方の野戦砲兵部隊に目標座標を伝達して行う「臨機目標射撃」もある。その射撃の方法には大きく分けて弾幕射撃と集中射撃がある。

弾幕射撃
特定の地点を狙うのではなく、敵のあらゆる行動を妨害、無力化することを目的とし、戦線に対して横一列に並んだ砲撃を加える射撃である。この弾幕射撃を戦闘部隊の前進と速度を合わせて前方に狙いを変えていけば、前進弾幕を行うことができる。前進弾幕を的確に行えば前進する部隊は敵の反撃を受けることなく前進することが可能である。
集中射撃
特定の目標に対する射撃であり、一点に砲撃が集中される。

移動

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211[5]

自衛戦闘

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間接射撃を専門とする砲兵部隊は、敵と接近戦闘する状況は出来るだけ避けなければならないが、不可避な場合には最低限度の自衛が行えるように接近戦闘用の兵器として、間接射撃用火砲に直接照準用の照準具が備わっていたり、兵士の個人武装として機関銃ライフルピストルといった小口径火器も配備されている場合が多い。

戦術

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30%10%

330%


































脚注

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注釈

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(一)^ 

(二)^ 簿

(三)^ 130653305541

(四)^ 131

(五)^ 

出典

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(一)^  (2002) p.230

(二)^    20069101 ISBN 4384040954

(三)^ 2 3zakzak by 2023102720231031

(四)^ 47155mm70. 1992 2 . . 202025

(五)^ abc    2004120 ISBN 4534036957

参考文献

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  • マクニール, ウィリアム 著、高橋均 訳『戦争の世界史』(初版)刀水書房。ISBN 978-4887082717 

関連項目

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