アーミッシュ

キリスト教プロテスタントのメノー派の一派

: Amish[1]: Amische[2]西[3] 202035[2]
アーミッシュ
An Amish family in a horse-drawn square buggy passes a farmhouse, barn and granary; more farms and forest in the distance.
伝統的なアーミッシュ馬車に乗るアーミッシュの家族(ペンシルベニア州ランカスター郡
総信者数
318,000+
(2017年、オールド・オーダー・アーミッシュ)[1]
創設者
ヤコブ・アマン英語版
信者の多い地域
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 (特にペンシルベニア州オハイオ州インディアナ州)
カナダの旗 カナダ (特にオンタリオ州)
宗派
アナバプテスト
経典
聖書
言語
ペンシルベニアドイツ語ベルンドイツ語英語版低アレマンドイツ語英語版アルザス語アーミッシュ・ハイドイツ語 (en、英語
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歴史

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発祥

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西[3][4]

教義

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規律

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[4] [5] [5]

使

[6]













[7][5]

[7]








信仰

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2004

[8]819728[6]

生活

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使[6]



使使[6][9]

[10]



1618[11]Devil's Playground20049[12]

言語

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西

使

芸術

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Sainte-Marie-aux-Mines

[8]

[13][14]115[15]

農業

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アーミッシュでは独自の農業を行いほぼ完全な自給自足の生活を送っている。農業は農薬や化学肥料を全く使わずアーミッシュの農作物は市場では高値で売られ一部の高級ホテルや高級レストランで重宝されている。

分布・人口・出生率

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2015年時点でオハイオ州、インディアナ州、ペンシルヴァニア州の3州にはアーミッシュ人口の3分の2(63%)、つまり約20万人が住んでいる[16]

アーミッシュは世界で最も急速に成長している集団の1つであり、家族あたり平均6.8人の子供を生む [17]

その他

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映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」

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1985 


性的虐待

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ジャーナリストのサラ・マクルーアは2020年、記事「The Amish Keep to Themselves. And They’re Hiding a Horrifying Secret」(閉ざされたアーミッシュ社会、彼らが隠してきた「恐るべき秘密」)の中で、アーミッシュの女児が近親相姦や性的虐待の被害者となった実例をあげ、「アーミッシュのコミュニティにおける性的虐待が、世代を超えて保たれてきた公然の秘密であるということだ」「加害者はすべて、被害者自身の家族であり、隣人であり、教会の指導者たちだった」「過去20年の間、アメリカの7つの州にあるアーミッシュのコミュニティで、子供が被害者となった性的暴行事件は報告されているだけで52件。恐ろしいことに、この数字は氷山の一角にすぎないのだ」[18]と指摘した。

技術災害

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アーミッシュが多く居住するランカスターはスリーマイル島から南東に40キロメートルほどに位置しており、スリーマイル島原子力発電所事故(結果的には健康被害はなかったとされる事故)のような技術災害が、技術自体を好む好まずに関係なく社会全体に影響することの代表例として知られている。

銃撃事件

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20061013(West Nickel Mines School shooting)

画像

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アーミッシュを題材とする作品

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映画

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ドラマ

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漫画

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書籍

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  • 『ペンシルバニア・ダッチ・カントリー〜アーミッシュの贈り物』 ジョセフ・リー・ダンクル 著、 主婦の友社、1995年
  • 『アーミッシュの赦し―なぜ彼らはすぐに犯人とその家族を赦したのか』 ドナルド B.クレイビル著、亜紀書房、2008年
  • 『アーミッシュの謎―宗教・社会・生活』 ドナルド B.クレイビル著、 論創社 、1996年
  • 『アーミッシュに生まれてよかった』ミルドレッド・ジョーダン 著、評論社、1992年
  • 『Crossing Over: One Woman's Escape from Amish Life』Ruth Irene Garrett、Rick Farrant著、HarperOne、2003年
  • 『アーミッシュ―もう一つのアメリカ』菅原 千代志 著、 丸善ブックス、1997年
  • 『アーミッシュの食卓』菅原 千代志 著、 丸善ブックス、1999年
  • 『アーミッシュ・キルトと畑の猫』菅原 千代志 著、 丸善ブックス、2001年
  • 『アーミッシュへの旅 私たちのなくした世界』菅原 千代志 著、 ピラールプレス2010年
  • 『法廷の中のアーミッシュ 国家は法で闘い、アーミッシュは聖書で闘う』大河原眞美著、明石書店2014年
  • 『アメリカ史のなかのアーミッシュ』大河原眞美著、明石書店2018年

音楽

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脚註

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註釈

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(一)^ : [ˈɑːmɪʃ][ˈæmɪʃ]

(二)^ 

(三)^ 

(四)^ : Ordnung

(五)^ 1
: Mennonite Education Home. Mennonite Education Agency. 20211013.

出典

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(一)^ Amish Population Profile, 2017. Elizabethtown College, the Young Center for Anabaptist and Pietist Studies. 2017823

(二)^ Amish Population Profile, 2020 (). Amish Studies (2020814). 202215

(三)^  161

(四)^  pp. 84-87

(五)^ abEmma Gingerich Runaway Amish Girl: The Great Escape

(六)^ abcd 162

(七)^ ab p. 114

(八)^ ab 164

(九)^  112

(十)^  199-201

(11)^  p. 190

(12)^ chapter 1  11宿2009119200911912ISBN 978-4778311520 

(13)^  177

(14)^  130

(15)^  176

(16)^  |  Down to Earth | . dte-amish.com. 2023925

(17)^ Ericksen, Julia A; Ericksen, Eugene P; Hostetler, John A; Huntington, Gertrude E (July 1979). Fertility Patterns and Trends among the Old Order Amish. Population Studies 33(2): 25576. doi:10.2307/2173531. ISSN 0032-4728. JSTOR 2173531. OCLC 39648293. PMID 11630609. 

(18)^ 2020/01/17

参考文献

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  • 町田宗鳳『人類は「宗教」に勝てるか…一神教文明の終焉』(初版)日本放送出版協会NHKブックス〉(原著2007年5月30日)。ISBN 9784140910856 
  • 池田智『アーミッシュの人びと…「従順」と「簡素」の文化』(初版)サイマル出版会(原著1995年10月)。ISBN 9784377310559 
  • ジョセフ・リー・ダンクル『アーミッシュの贈り物』(主婦の友社 1995年)
  • 菅原千代志『アーミッシュの食卓』(丸善ブックス 1999年)
  • 堤純子『アーミッシュ』(未知谷 2010年)
  • 堤純子『アーミッシュホームにようこそ』(未知谷 2012年)
  • 堤純子『アーミッシュ料理』(未知谷 2013年)

関連項目

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