姶良町

日本の鹿児島県姶良郡にあった町

姶良町(あいらちょう)は、鹿児島県(離島以外の地域)の中部にあったである。姶良郡に属していた。

あいらちょう
姶良町
布引の滝
姶良町旗
姶良町章
1964年昭和39年)6月10日制定
廃止日 2010年3月23日
廃止理由 新設合併
姶良町加治木町蒲生町姶良市
現在の自治体 姶良市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 鹿児島県
姶良郡
市町村コード 46442-2
面積 102.52 km2
総人口 45,115
推計人口、2010年2月1日)
隣接自治体 鹿児島市加治木町蒲生町
霧島市薩摩川内市
町の木 やまざくら
町の花 さざんか
姶良町役場
所在地 899-5432
鹿児島県姶良郡姶良町宮島町25番地
外部リンク 姶良町 - ウェイバックマシン(2006年1月3日アーカイブ分)
座標 北緯31度43分42秒 東経130度37分40秒 / 北緯31.72822度 東経130.62775度 / 31.72822; 130.62775座標: 北緯31度43分42秒 東経130度37分40秒 / 北緯31.72822度 東経130.62775度 / 31.72822; 130.62775

姶良町位置図

― 市 / ― 町・村

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県内の町村で最も人口が多い町であり、九州の町村では福岡県筑紫郡那珂川町(現・那珂川市)に次いで2番目に人口が多かった[いつ?]。2010年3月23日付けで同じ姶良郡の蒲生町加治木町と合併して姶良市となった。

地理

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鹿 (702.9m) 西鹿100m西鹿500m10JR鹿

鹿鹿198863

隣接している市町村

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山岳

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  • 烏帽子岳 (702.9m)
  • 佛石 (679m)
  • 長尾山 (680m)
  • 赤崩(あかぐえ) (579m)
  • 惣林嶽(そうりんだけ) (506m)

河川

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湖沼

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町内の地名

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住所として使われている地名の一覧。

旧山田村

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AIRA



西












旧帖佐町

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西



便



沿鹿

西

西10



196843西沿

西

西

旧重富村

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西





1019755017



西



鹿



鹿

歴史

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先史時代

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旧石器時代遺跡は、姶良町内では発見されていない。縄文時代の遺跡はいくらかあるが、縄文海進により低地の大部分は海の中であったため台地の上に集中している。弥生時代以降になると低地にも遺跡が出現する。

奈良時代

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71364西



使

平安時代

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薩摩国・大隅国へは班田収授法の適用が遅れていたが、800年延暦19年)になってようやく施行された。しかし次第に律令制は崩壊に向かい、貴族や寺社による私有地化が進み、当時の帖佐郷は藤原忠実により1136年保延2年)、大隅正八幡宮(鹿児島神宮)へ寄進された。

鎌倉時代

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12765

12825殿700

室町時代

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1458214593宿



14954退

15292

155423使15573

安土桃山時代

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15943786415954

江戸時代

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16005退160611160712

161516644使

1737232717394

1752218107181292


近現代

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1863318692

187143鹿1118736鹿西使鹿鹿1871114鹿189629西188941

1872518758187691878111884171910

18747便19013419261910431914319165鹿

194217411945207278586

西194722便195227101019553011鹿鹿19551112西

退

19603520退195126

1967421973481213501984595193519886319935鹿5810

2700030鹿19785311273199351021419886319913

3200342005[1]2007200810[2]20093201033[3]2010323

行政

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合併前の帖佐町役場、重富村役場、山田村役場はそれぞれ姶良町役場の支所となり、姶良町役場は帖佐駅や国道10号に近い位置に新規に建設された。この姶良町役場は、新しい姶良市の本庁舎となっている。

  • 歴代町長
    • 水流 清高 (1955年1月-1963年1月、初代-2代)
    • 池田 盛孝 (1963年1月-1971年1月、3代-4代)
    • 水流 清高 (1971年1月-1975年1月、5代)
    • 岩根 清春 (1975年1月-1983年1月、6代-7代)
    • 西野 繁 (1983年1月-1991年1月、8代-9代)
    • 櫟山 和實 (1991年1月-1999年1月、10代-11代)
    • 福元 久夫 (1999年1月-2006年3月、12代-13代)
    • 城光寺 俊和 (2006年4月-2010年3月、14代、最終代)

地域

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人口

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過去の人口は以下の通り(出典は国勢調査

人口
1980年 32,085人
1985年 35,278人
1990年 37,154人
1995年 40,652人
2000年 42,969人
2005年 44,671人

教育

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中学校

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1955年の合併元の各町村が設立した中学校が現在も引き継がれている。ただし、山田村立であった北山中学校は過疎による生徒数減少で1988年に山田中学校に統合されて閉校となった。合併前から重富村の一部が帖佐中学校に通い、また合併時に旧町村界を越えて校区の再編が行われており、現在の各学校校区は旧町村とは一致しない。山田中学校には辺川地区に鎮守分校があったが、飛地解消で辺川地区が加治木町に編入されたため、加治木中学校の分校となり、????年に??に統合され廃校になった。

町立

小学校

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南部平野では人口増加が続いており、既存の学校の過密を緩和するために建昌小学校や重富小学校の校区を分割して姶良小学校や西姶良小学校が設置された。一方北部では人口が減少しているため学校の統廃合が進められており、三叉小学校と船津小学校が合併して三船小学校に、木津志小学校、堂山小学校、成美小学校が合併して北山小学校になっている。また山田小学校に飛野分校が、重富小学校に高牧分校が存在したが、いずれも閉鎖された。飛地だった辺川地区には鎮守小学校があったが、加治木町に編入され加治木町立となり、1971年に加治木町立永原小学校に統合され廃校になった[4]

町立

警察

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加治木町にあった加治木警察署の管内で、姶良町内には姶良交番、重富交番、山田駐在所があった。加治木警察署は合併に合わせて名称を改正し、姶良警察署となった。

消防

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鹿5西3

上水道

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町南部平野地帯には町営の上水道があり、山田水源地、中津野水源地、船津浄水場の3箇所から水が供給されている。別府川からの取水も一時検討されたが、水利権の問題などから断念し、現在は全量を地下水によって給水している。白浜地区、成美地区には独立した簡易水道が存在する。

衛生

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便

西4鹿320074西2550002008122513728.520094[5]尿

産業

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伝統的な農林水産業は次第に衰退している。ベッドタウンであるため工業の進出はあまりないが、居住者向けの商業施設が南部平野を中心に存在する。

第1次産業

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20051,11651,862 [6]

沿3020退

鹿退

第2次産業

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[1] [2]鹿


第3次産業

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10沿



鹿鹿鹿

交通

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最寄り空港は鹿児島空港

鉄道

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姶良町が鹿児島市のベッドタウンとなっており、鹿児島市内の駐車場事情、鹿児島市までの道路事情などにより、通勤・通学に鉄道を利用する人は少なくない。合併により姶良町が成立するまでは、帖佐町に帖佐駅が、重富村に重富駅が所在しており、合併後に姶良町役場の新庁舎を帖佐駅の近くに建設したことから、帖佐駅が中心駅となっている。姶良駅は、姶良町の人口増加を受けてその間に新設された駅であり、町名を名乗っているが中心駅ではない。

バス路線

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一般路線バス

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 -  -  - 199747

鹿10鹿JR

コミュニティバス

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高速バス

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道路

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高速道路

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姶良町南部を東西に横断するように九州自動車道が走っているが、インターチェンジは西端の鹿児島市との境界付近にあり、東隣の加治木インターチェンジを利用した方が便利な場合も多々ある。帖佐バスストップは、姶良町役場の少し北側に所在する。

一般国道

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南部を横断して国道10号が走っている。長らく片側1車線であったが、姶良バイパスが開通して町内はほぼ片側2車線に改良された。しかし重富地区から鹿児島市との境界までは依然として片側1車線であり、崖下の狭い場所を通っていることもあり改良のめどは立っていない。

主要地方道

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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岩剣城
日本で最初に鉄砲が実戦で使用されたと言われている戦国時代の山城
船津温泉
重富温泉
ナトリウム - 塩化物泉
スターランドAIRA
北山に設置された町営の天文台
県民の森
植樹祭跡地を利用した公園
姶良総合運動公園
釜山ロッテ・ジャイアンツのキャンプ地となったことがある、2012年2月23日から3月8日にかけて韓国プロ野球・斗山ベアーズのキャンプ地として利用された
山田の凱旋門
日露戦争を記念して建てられた石造りの凱旋門、現存するものは珍しい
なぎさ公園
重富地区の海岸にある公園、潮干狩りなど
布引滝
思川の支流が吉野台地から落ちてくるところにある滝、幅2m、高さ20m
白銀坂
崖下の国道10号が明治になって開通するまで主要な交通路だった坂道
臥竜梅
寺師地区にある梅の名所

姶良町出身の有名人

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参考文献

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  • 姶良町郷土誌改定編さん委員会『姶良町郷土誌』平成7年10月増補改訂版 1995年
  • 『角川日本地名大辞典 鹿児島県』1983年 角川書店

脚注

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  1. ^ 南日本新聞2007年8月2日
  2. ^ 南日本新聞2008年10月30日
  3. ^ 南日本新聞2009年3月25日
  4. ^ 加治木郷土誌、加治木郷土誌編さん委員会、1992年、p.326
  5. ^ 南日本新聞2008年12月27日17面
  6. ^ 鹿児島県企画部統計課『鹿児島県の農林業』2005年農林業センサス結果

関連項目

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外部リンク

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