東北方言

日本の東北地方の方言のひとつ

6[1]沿
北奥羽方言(濃青)、南奥羽方言(青)、東関東方言(水)の分布

概要

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()

音声・音韻

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[ï][ɯ̈][2][3][3]寿[sïsï][sɯ̈sɯ̈][2][sɯ̈ːdzɯ̈][4][3]

[ɛ˔][e][ɛ][e]/i/[e][e˔][5]

[6]

[mado][7][ma ̃do][8]

沿[9]沿沿

[kçï][cçï]()[ci]()

[10]

[ai][ɛː][æː][ɛ][æ][eː][i][e][ɛ]([æ])[a][o][u]6[11]

アクセント

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(一)

(二)[1]

(三)


南奥羽方言は大部分の地域が無アクセントで、単語ごとのアクセントが定まっていない。無アクセントは茨城県・栃木県にまで広がっている。

文法

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[12]

西-[13]-[14]

使

[15][16]使[17]

下位方言

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沿

北海道海岸部方言

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和人の定着が早かった道南渡島半島を中心とする地域)や北前船で結ばれていた歴史を持つ沿岸部で話される言葉。いわゆる浜言葉。北奥羽方言に近い。

  • 松前方言
  • 道南方言

北奥羽方言

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西

沿沿


鹿









沿西










西




南奥羽方言

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)


 (






沿















東関東方言

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音韻体系やアクセントが南奥羽方言とほとんど共通しているため、東北方言(南奥羽方言)に含める学者も多い。

東北方言および関東方言の音韻の比較表

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北奥羽方言 南奥羽方言 東関東方言 西関東方言
イ段とウ段の中舌性 ×
エ段の狭さ  ×
イとエの混同 ×
語中のカ行・タ行の有声化 ×
語中の濁音の入り渡り鼻音 × ×
シ・ス、チ・ツ、ジ・ズの統合 ○(/i/) ○(/u/)  × ×
シラビーム方言性 × × ×
無アクセント × ×

関連項目

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 - 

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 - 



 - 使

 - 



! - [2]

脚注

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注釈

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  1. ^ 二拍名詞第四類・第五類のうち二拍目の母音がa、e、oのもの。
  2. ^ 代表的なのは一人称は「オラ」や語尾に「ダベ」をつけることなど

出典

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(一)^ 1953

(二)^ ab4159-161

(三)^ abc178-81

(四)^  3 33

(五)^ 181-84

(六)^ 184-85

(七)^ 188-89

(八)^  3 200229-30

(九)^ 178-8488-89

(十)^  3 200236

(11)^  3 200223-24

(12)^ 4158

(13)^ 4170

(14)^ 1138

(15)^ 1143

(16)^ 4153-154

(17)^ 4170234-235

参考文献

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  • 大野晋柴田武編『岩波講座 日本語11方言』岩波書店、1977年、57頁-73頁(東条操、都竹通年雄らの方言区画について)
  • 飯豊毅一日野資純佐藤亮一編『講座方言学 1 方言概説』国書刊行会、1986年
  • 飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一編『講座方言学 4 北海道・東北地方の方言』国書刊行会、1982年
  • 平山輝男「全日本の発音とアクセント」、NHK放送文化研究所編『NHK日本語発音アクセント辞典』日本放送出版協会、1998年
  • 佐藤亮一「現代日本語の発音分布」、飛田良文・佐藤武義編『現代日本語講座 第3巻 発音』明治書院、2002年

外部リンク

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