味噌

大豆や米、麦等の穀物に、塩と麹を加えて発酵させて作る発酵食品
白味噌から転送)

[1]調
味噌

麹味噌(左)、赤味噌(中央)、合せ味噌(右)

関連食文化 日本料理
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概要

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調

調

調

[2][3]20

原料

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 -使使


成分

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味噌の栄養価の参考値



米みそ 甘みそ[4]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 908 kJ (217 kcal)

炭水化物

37.9 g

食物繊維 5.6 g

脂肪

3.0 g

飽和脂肪酸 0.49 g
一価不飽和 0.52 g
多価不飽和 1.84 g

タンパク質

9.7 g

ビタミン
チアミン (B1)

(4%)

0.05 mg
リボフラビン (B2)

(8%)

0.10 mg
ナイアシン (B3)

(10%)

1.5 mg
ビタミンB6

(3%)

0.04 mg
葉酸 (B9)

(5%)

21 µg
ビタミンB12

(4%)

0.1 µg
ビタミンE

(2%)

0.3 mg
ビタミンK

(8%)

8 µg
ミネラル
ナトリウム

(160%)

2400 mg
カリウム

(7%)

340 mg
カルシウム

(8%)

80 mg
マグネシウム

(9%)

32 mg
リン

(19%)

130 mg
鉄分

(26%)

3.4 mg
亜鉛

(9%)

0.9 mg

(11%)

0.22 mg
セレン

(3%)

2 µg
他の成分
水分 42.6 g
水溶性食物繊維 0.3 g
不溶性食物繊維 5.3 g
ビオチン(B7 5.4 µg

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[5]。別名: 西京みそ、関西白みそ等
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

味噌には以下のような成分が含まれる[6]

歴史

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味噌蔵の木桶(愛知県岡崎市まるや八丁味噌
 
現在市販されている味噌はプラスチック製の容器に機械で詰められて売られていることが多い(写真は白みそ)

起源

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[7]


使[8]



701[7]


[9]()[7]

奈良時代以降

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701700 [10]9341264-1287調調使調調

室町時代

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[11]1

江戸時代

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各地の風土・気候を反映し、材料比率を変えたり熟成方法などが異なる多様な味噌が製造された。

明治時代

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1-33

 - 

 - 

 - 

使使[1] 

調[12]

使使鹿使

大正時代

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1926年(大正15年)に「最新醤油味噌醸造法」栂野明二郎 著 醸造評論社 が発行されている。本書は、国立国会図書館のデジタルライブラリで閲覧可能である。当時の醤油味噌の製造方法がわかる[13]

昭和時代

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[12]194419 ()20

194221767182116/西3.3/[14] 1941[15]

3040[16]20[16]

197040姿使23%調

197954[17]12[18]172222

現代

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[][]200012調2015272000122[19]20001241[20]

2009218[21]

MisoMiso Soup[22]

味噌の種類

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2022 (JAS 00224331659) [23]

 - 
 - 

 - 

 - 

調 - 使


 
赤味噌の一つ・江戸甘味噌(左)と淡色系の信州味噌(右)

赤味噌と白味噌

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使[24]


米味噌・豆味噌・麦味噌の特徴と地域

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味噌の種類の一つ・八丁味噌

使西西11

11%西西使[25]

西西

全国の味噌

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日本各地で味噌は作られているが、各地方で材料・風味・色にそれぞれ特徴があり、地方色の強い食材でもある。

米みそ

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大豆と米を発酵・熟成させたもの。北海道から本州、四国など広い地域で造られている。

主な米味噌

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麦みそ

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2007[26]

西使[27]2022105使[27]1212191664[28]使[29]Twitter稿[27][27]

主な麦味噌

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豆みそ

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大豆のみを発酵・熟成させたもの。愛知県で主に造られている。

主な豆味噌

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蘇鉄みそ

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奄美大島のソテツのなり味噌

大豆と玄米とソテツの実(方言で、なり)のデンプンを発酵・熟成させたもの。南西諸島特産。

調合みそ

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調使

もろみみそ

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金山寺味噌


味噌の健康影響

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味噌は健康に悪いという意見もあるが、少なくともハーバード大学医学部の考え方に反している[31]。常に健康と他の議題項目についての本当に信頼できる情報源をチェックするべきである[32]

善玉菌

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近年、ハーバード大学医学部では善玉菌の摂取を熱心に推奨しており、味噌は漬物や昆布茶とともに日本の伝統的な健康食品として紹介された。ハーバード大学医学部の考え方は、できるだけ多くの善玉菌を摂取する必要があるということである。したがって、味噌を食事の一部にすることは非常に良いと考えられている[31]

麹酸による発がん性の有無

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Kojic acid7使Aspergillus13%使

麹のアスペルギルス属としての毒性の欠落

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 ( Aspergillus ) Aspergillus oryzae (Aspergillus flavus) 1960[33]1960A. oryzaeA. sojae[34]

大豆の健康への効果

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100g417kcal12.5g35.3g19.0g28.2g[35][]

(en)(en)(en) [36][37][38]調[39]

#

健康に役立つとの説

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調1981[3]

in vitro[40][]調[41]

美肌効果

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湿[42][42]

塩分の有害性

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1990年代の研究では塩分摂取量と胃癌の発生率には正の相関があること報告された[43]。ただし味噌の塩分による胃がん発生率上昇のリスクは同量の食塩よりも低い。また、通常高血圧を引き起こす塩分だが、味噌は血圧をほぼ上げない可能性が動物実験から示唆されている。味噌の大豆タンパクが血圧下降に作用していると思われる[44][45]

異物混入

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197930調16[46]

味噌を主とする食材・料理

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 - 

 - 

 - 西

 - 


 - 

 - 

 - 

 - 

 - 

 - 

 - 


 - 

 - 

 - [47][48][49]

漿 - 

 - 


 - 

 - 

 - 

 - 調使

 - 

 - 使

 - 使

味噌を使った・味噌にちなむことわざ、慣用句

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 - [50]

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 - 

 - 

 - 

 - 

 - 寿

 - 

 - 

 - 

 - 調

ギャラリー

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味噌の特許

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 - 使

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調 - 

調 - 

 - 

 - 

施設

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組織

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  • 全国味噌工業協同組合連合会
  • 味噌中央研究所
  • みそソムリエ認定協会
  • みそ汁協会

脚注

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注釈

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  1. ^ 「玉味噌ト云フ者有リ煮豆半熟ニシテ庖丁ヲ以テ打砕キ麁細ニシテ之ヲ合サシメ麹少ク塩多ク揉合セテ丸ト為シ打鞠ノ大サナラシム之ヲ裹ムニ稲草ヲ以テシ縄ヲ用ヒテ縛ヒ定メ之ヲ簷間ニ繋ケ年ヲ経テ之ヲ用ユ此亦タ下品ナリ或ハ大豆煮熟スヲ用ヒテ麹塩ヲ交ヘ米糠ヲ合シテ造成ス此レ最モ下品ナリ其ノ下品ナル者経年能ク保ツテ敗セザルヲ以テ好ト為ス也」

出典

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(一)^ Merriam-Webster, Incorporated (20141022). Definition of miso by Merriam-Webster (). Merriam-Webster, Incorporated. 20151029

(二)^ 1695

(三)^ ab1051120101115714-723

(四)^  2015

(五)^  2015

(六)^ Q&A 

(七)^ abc2 

(八)^  

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(11)^ 2016112585-86ISBN 9784121024084 

(12)^ ab 

(13)^  https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1020909

(14)^ 1718 8 17/20p124  1994

(15)^ 17117 8 17/20p124  1994

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(18)^  75 (1980) 4 p.248-250, doi:10.6013/jbrewsocjapan1915.75.248

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(22)^ Miso (PDF) 

(23)^  JAS0022 . . 2022113

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(26)^ < (PDF) 

(27)^ abcdOK. . 2022115

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(29)^ ! . . (2022113). https://mainichi.jp/articles/20221102/k00/00m/040/291000c 2022113 

(30)^ http://yamagomiso.com/kou/

(31)^ abThe good side of bacteria (). Harvard Health (202121). 202261

(32)^ Health Information and Medical Information (). Harvard Health. 202261

(33)^ X35199737-61CRID 1520009410384442240ISSN 03898814NAID 110000218344 

(34)^  HP

(35)^   2010

(36)^ Nagata, C., Takatsuka, N., et al. (2001). Soy Product Intake and Hot Flashes in Japanese Women: Results from a Community-based Prospective Study (pdf). Am. J. Epidemiol. 153 (8): p.p.790-793. doi:10.1093/aje/153.8.790. ISSN 0002-9262. http://aje.oxfordjournals.org/cgi/reprint/153/8/790 2010522. 

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(46)^  1979546121323

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(50)^ MISO σ  20121

(51)^  

関連項目

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外部リンク

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