Blender
Blender(ブレンダー)はオープンソースの統合型3DCG製作、2Dアニメーション製作、VFX向けデジタル合成、動画編集ソフトウェアである。
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![]() Blender 3.3.0 LTS | |
開発元 | Blender Foundation |
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初版 | 1998年1月1日[1] |
最新版 |
4.1.1[2] ![]() |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C、C++、Python |
対応OS | Windows、macOS、Linux、FreeBSD |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | 統合型3DCGソフトウェア、2Dアニメーション制作ソフトウェア、スカルプトモデリングソフトウェア、VFX向けデジタル合成ソフトウェア、動画編集ソフトウェア |
ライセンス | GNU General Public License v3 or later[注 1][3] |
公式サイト |
blender |
特徴
編集Blenderは一般的な3DCGソフトウェアと比較すると軽量かつ多機能ながらライセンス料が無料なことから、アマチュア層にも普及している[5]。
操作面ではバージョン2.7x系までは「オブジェクト(個々の3Dモデル)は右クリックで選択」が基本という、他の大半のソフトウェアと異なる点が特徴の一つであったが、バージョン2.8x以降は「左クリックで選択・右クリックでサブメニュー」という、一般的なソフトウェアの操作が標準になっている[注 6]。
コラボレーション
編集対応ハードウェア及び推奨環境
編集部品 | 最小動作環境[12] | 推奨動作環境[12] |
---|---|---|
CPU | 64ビット 4コア(SSE4.2対応) | 64ビット 8コア |
DRAM | 8 GB | 32 GB |
GPU | VRAM 2GB、OpenGL 4.3以上またはMetal 2.2以上 | VRAM 8GB |
ディスプレイ | Full HD(1920px×1080px)以上 | |
ポインティングデバイス | マウス、トラックパッド又はペンタブレット | 3ボタンマウス又はペンタブレット |
VR
編集2.83以降にはVR表示に対応するVR Scene Inspectionアドオンが搭載されている[16]。この機能にはOpenXR対応のヘッドマウントディスプレイ (HMD) デバイス (OpenXR#対応ハードウェア参照) が必要となる[17]。
3.0以降は入力デバイスによるナビゲーションにも対応したものの、2021年12月現在、オブジェクト操作にはxr-controller-supportブランチが必要となる。
スタジオにおける導入状況
編集機能
編集下書き、ストーリーボード及び手描きアニメーション
編集画像入力・画像トレス・ライン抽出
編集作画・彩色
編集動画・撮影
編集Grease Pencilは前後の参照フレームを表示するためのOnion Skinning機能を有している。また、フレーム補間(interpolation)機能も有しており、セルアニメにおける中割り(動画工程)を自動で行うことが可能となっている[4]。
Grease Pencil オブジェクトはメッシュやライトなどのように単独のオブジェクトであるため、3D空間に配置され移動や撮影が可能である。また視覚エフェクト(Visual Effect)機能も有しており、透過光(グロー)などの撮影処理がリアルタイムに可能となっている。
ベクター出力
編集モデリング
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ツール毎に独自の操作ウィジェットを持つポリゴンモデリング機能、カーブモデリング機能、非破壊で様々な効果を加えるモディファイア機能、高度なスカルプトモデリング機能などを備えている。ポリゴンモデリングでは複数オブジェクトの同時編集に対応している。
またモデリング用として、様々な有償・無償アドオンが存在する。
名称 | 効果 |
---|---|
押し出し | フリー、または軸に沿って面や点などを押し出す。 |
面を差し込む | 選択した面に新しい面を挿入する。 |
ベベル | 選択物を一定の角度でカットし、斜面や溝を作成する。 |
ループカット | オブジェクトに一周辺を入れる。 |
ナイフ | メッシュに切り込みを入れる。 |
ポリビルド | 頂点の編集や面の作成などができる。 |
スピン | 円を描くように選択した頂点を押し出す。 |
スムーズ | 選択した頂点の角度を滑らかにする。 |
辺をスライド | 辺をスライドする。 |
縮小/膨張 | 選択した点を法線に沿って拡大縮小する。 |
せん断 | 画面の水平方向に選択物をせん断する。 |
領域リップ | ポリゴンを引き裂き、移動する。 |
スカルプトツール
編集スカルプトモードが搭載されており、形状をスカルプトして有機的な形状を作成できる。タブレット入力に対応しており、筆圧に応じたスカルプトが可能となる(傾きには未対応)。スカルプトモデリング用のテンプレートも搭載されている。
直感的に布の物理演算を行うことができるSculpt Cloth機能もある[17]。2.91でプラスチックのような可塑性に対応した。
リトポロジ
編集スカルプトしたジオメトリをアニメーションで使いやすくするリトポロジでは、手動リトポロジに必要なメッシュ編集機能(ポリビルドなど)とオートリトポロジ機能が搭載されている。
高度な手動リトポロジにはRetopoflowアドオンなどが必要となる。2022年現在、Blenderでは専用のリトポロジモードが開発中となっている (D14035)。
プロシージャルモデリング
編集モディファイア機能が搭載されており、オブジェクトに対する様々な非破壊的変形が可能となっている。特にその中の一つGeometry Nodesモディファイアはノードベースのプロシージャルモデリングを行うことが可能である。2.93以降はプロシージャルモデリングに特化したGeometry Nodesワークスペースが搭載されており、SpreadsheetによるGeometry Nodesのデバッグが可能となっている。
4.0以降はGeometry Nodesによる破壊的な編集ツールの作成も可能となっている (Node-based Tools)。
また外部アドオンにはノードベースでプロシージャルモデリング/アニメーションが可能なSverchokアドオン、Sorcarアドオン、Animation Nodesアドオンもある。
ヘアツール
編集3.3以降、ヘアはCurvesオブジェクトとして実装されている。Curvesオブジェクトは編集モード及びスカルプトモードによって破壊編集が、Geometry Nodesによって非破壊編集が可能となっている。3.5以降はヘア向けに様々なノードアセットが付属している。
また旧来のヘアパーティクルも実装されており、そちらはパーティクルシステムモディファイアの入ったオブジェクトのパーティクル編集モードによって編集が可能となっている。
ヘアのリアルタイムレンダリング(ビューポート表示)にも対応しているが、リアルタイムのEEVEEはまだヘアシェーダ未対応となっている[36]。
UV展開・編集
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シェーディング及びルックデブ
編集リアルタイムレンダラーのEEVEEやインタラクティブレンダリング可能なパストレースレンダラーのCyclesが搭載されており高速なルックデブが可能となっている。
シェーダーでは各種物理ベースシェーダーのほか、ノードベースでのシェーダー作成や、Open Shading Languageによるテキストベースのシェーダー作成も可能となっている。
テクスチャリング及び3Dペインティング
編集基本的な3Dペイント機能が搭載されている。2022年現在、高度なテクスチャリング機能の開発が計画されている[38]。
3Dレイアウト及び入出力
編集Blender には独自のファイルブラウザ及び各種インポーター/エクスポーターが搭載されている。Blender 3.0以降はアセットシステム及びアセットブラウザも搭載されている。アセットブラウザではアセットのドラッグ&ドロップが可能。
ネイティブ形式の入出力
編集拡張子 | .blend |
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開発者 | Blender Foundation |
種別 | 3Dシーン形式 |
非ネイティブ形式の入出力
編集対応するテクスチャ画像形式および動画形式
編集テクスチャ画像ではOpenEXR形式、DDS形式、Photoshop PSD形式を始めとする様々な画像形式の読み込みに対応している。
また動画や音声ではFFmpegのライブラリを使用しているため、様々なフォーマットやコーデックの動画や音声の読み込みが可能となっている。
スキャッタリング
編集Blenderではヘアパーティクル機能を使うことでオブジェクトのスキャッタリングが可能となっている[44]。また2.92以降はGeometry Nodesが搭載され、それによってノードベースのオブジェクトのスキャッタリングも可能となった[45]。
ライティング
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2022年現在ライティングワークスペースは搭載されていないものの、実写合成向けでは階層化可能なオブジェクトのコレクションでレンダリングの制御が可能となっており[注 9]、アウトライナー上で可視性、マスキング(ホールドアウト)、直接光除去(間接光のみ)の制御が可能となっている。
3.2以降、オブジェクトとそれを照らすライトを紐付けるLight Groupsに対応し、4.0以降、Light Linking及びShadow Linkingに対応した。
アニメーション
編集キネティック・タイポグラフィ
編集3.0以降、ジオメトリノードに文字列操作ノードや、文字列からカーブへの変換ノードが用意されている。
シミュレーション
編集シミュレーションにはBulletベースの剛体シミュレーション[47]、独自の布・軟体・ヘアシミュレーション、Mantaflowベースの流体シミュレーション (液体・気体)[48]などが搭載されている。
レンダリング
編集レンダリングエンジンの項で詳述
ポストエフェクト及びコンポジティング
編集ノードベースのコンポジット機能を搭載しており、様々な画像処理が可能となっている。ディープコンポジティングには対応していないが、Cryptomatteには対応している。
OpenCLによるGPU処理によってニアリアルタイムなコンポジットが既に可能となっているが、2022年現在ビューポートでコンポジット結果をリアルタイム表示する機能も開発中となっている。
また、2D/3Dモーショントラッキング、ロトスコープなどのVFXに必要となる機能及びVFXテンプレートも搭載されている。
スクリプティング及びアドオン作成
編集動画編集
編集動画編集用の Video Sequence Editor (VSE) 機能およびVideo Editingテンプレートが搭載されている。プロキシ編集に対応している。また3.0以降はタイムラインの動画サムネイル表示や変形ツールが搭載されている。
動画編集を強化するアドオンのBlender Power Sequencerも付属している。様々なタイムライン形式を読み込むためにはオープンソースのVSE IOアドオンが必要となる[54]。
3Dプリント
編集3Dプリントに向けて編集モードのMesh Analysisオーバーレイ[55]や3D-Print Toolboxアドオン[56]などのメッシュ解析・クリーンアップ機能が搭載されている。ただし直接3D印刷を行うことは出来ない。
レンダリングエンジン
編集Workbenchはビューポート向けの作業用レンダラーであり、Eeveeは高度なリアルタイムレンダラーとなっている。CyclesはGPU(及びそれに搭載するレイトレーシングアクセラレータ)対応のパストレーシングレンダラーであり、オフラインレンダリング向けとなっている。これらレンダラーはビューポート上のプレビュー表示でも使うことが出来る。
CyclesとEeveeの間にはレンダリング手法が異なることもあり、マテリアルなどの非互換性が多少存在する[57][36][58]。
機能 | Workbench | EEVEE | Cycles | |
---|---|---|---|---|
基本アルゴリズム | ラスタライズ | ラスタライズ[58] | パストレーシング[58] | |
レンダリングモデル | 非物理的 | 物理的 | ||
速度 | リアルタイム | リアルタイム / ニアリアルタイム | インタラクティブ / オフライン | |
CPUレンダリング対応 | 不可能ではない[注 11] | Yes | ||
GPUレンダリング対応 | Windows / Linux | OpenGL経由 (Vulkan対応予定) | CUDA (NVIDIA)/HIP (AMD)[59]/SYCL (Intel)対応[注 12] | |
macOS | Metal経由[注 13] | Metal対応 (macOS 12以降)[60] | ||
CPU+GPUハイブリッドレンダリング対応 | No | No | Yes | |
レイトレーシングアクセラレータ対応[注 14] | Windows / Linux | No | No | OptiX (NVIDIA)、HIP-RT (AMD)、oneAPI (Intel) |
macOS | No | No | Metal RT対応 (macOS 12以降) | |
環境遮蔽 (AO) | No | スクリーン空間[58] (GTAO[61]) | 3D空間[58] | |
大域照明 | No | ライトプローブ[58] | 単方向パストレーシング / パスガイディング(CPUレンダリングのみ[62])[注 15] | |
反射 / 屈折 | No | スクリーン空間反射 (SSR) / 反射プローブ[57][58] | ||
影 | シャドウボリューム | Cascaded Shadow Map / Contact Shadows | ||
表面下散乱 | No | Separable Subsurface Scattering (スクリーン空間[57]) | パストレースSSS (Random Walk方式) / 拡散モデル | |
異方性反射 | No | No[36] | Yes | |
ヘア / ファー | No | ヘアシェーダ未対応[36] | Chiangモデル[63] / Huangモデル(4.0以降) | |
ボリュームの多重散乱 | No | No[57] | Yes | |
カスタムシェーダー | No | No | Open Shading Language | |
ディスプレイスメント(変位) | No | No[36] | Yes | |
コースティクス | No | No | Yes (MNEEにも対応) | |
魚眼 / パノラマレンズ | No | No[57] | Yes | |
被写界深度 (DOF) | Bokeh DOF[64] | Diaphragm DOF[65] | 正確[58] | |
モーションブラー | No | Accumulation Motion Blur / Post-Process Blur[66] | 3Dモーションブラー | |
アンチエイリアス | SMAA / TAA | 時間的アンチエイリアス (TAA)[67] | ピクセルフィルター | |
AOV出力 | No | 2.92以降 | Yes | |
Cryptomatte出力 | No | 2.92以降 | Yes |
なお、過去のレンダラーにはスキャンライン/レイトレーシングハイブリッドレンダラーのBlender Internalが存在した。Blender Internalはバージョン2.8で削除された。
Cycles
編集開発元 | Blender Foundation |
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最新版 |
3.4.0 / 2022年12月7日 |
リポジトリ |
developer.blender.org/diffusion/C/ (独立版) developer.blender.org/diffusion/B/browse/master/intern/cycles/ (内蔵版) |
プログラミング 言語 | C++[注 16]、CUDA、HIP[注 17] |
対応OS | Windows、macOS、Linux、FreeBSD |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | 3Dレンダラー |
ライセンス | Apache License 2.0 |
公式サイト |
developer |
Eevee
編集リアルタイムPBRレンダラー。バージョン2.8から付属。
Workbench
編集ビューポート用のレンダリングエンジン
ゲームエンジン (UPBGE)
編集開発元 | UPBGE team |
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最新版 |
0.30 / 2021年12月4日 |
リポジトリ |
github |
プログラミング 言語 | C、C++、Python |
対応OS | Windows、macOS、Linux、FreeBSD |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | ゲームエンジン、ゲームエディター |
ライセンス | GPL 3.0 |
公式サイト |
upbge |
ベンチマーク
編集開発元 | Blender Foundation |
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初版 | 2018年8月10日[72][73] |
最新版 |
3.4 / 2022年12月7日[74] |
リポジトリ | git.blender.org/gitweb/gitweb.cgi/blender-open-data.git |
プログラミング 言語 | C、C++、Python |
対応OS | Windows、macOS、Linux |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | ベンチマーク |
ライセンス | GNU General Public License (テストシーンはCC0)[72] |
公式サイト |
opendata |
BlenderのCyclesレンダラー用のベンチマークツールとしてBlender Benchmarkが用意されており、これによりシーンのレンダリングにかかる時間を計測することができる。計測データのアップロードにも対応しており、アップロードされたデータはBlender公式のOpen Dataサイトで閲覧可能となっている[72]。
3.0時点でベンチマークに使われる標準シーンは以下の3つとなっている[74]:
- Classroom(教室)
- Junkshop(ジャンク屋)
- Monster(モンスター)
Python環境 / API
編集import bpy
print(bpy.app.version_string) # Blenderのバージョンを表示
開いているファイルの全データにはbpy.data経由でアクセスし、操作中のデータにはbpy.context経由でアクセスする。データの変更はbpy.msgbusで受け取ることが可能。
import bpy
print(bpy.data.objects['Cube'].location) # 'Cube'オブジェクトの位置を表示
print(bpy.context.active_object.rotation_euler) # 選択中のオブジェクトのオイラー角を表示
オペレータの実行はbpy.ops経由で行う。
import bpy
bpy.ops.transform.resize(value=(2, 2, 2)) # 選択中のオブジェクトを二倍に拡大
オペレータは自前で追加することも可能である。
import bpy
class SimpleOperator(bpy.types.Operator):
"""ツール tip"""
bl_idname = "object.simple_operator" # オペレータ識別子
bl_label = "Simple Object Operator" # オペレータ名
@classmethod
def poll(cls, context):
return context.active_object is not None # アクティブオブジェクトがある時のみ有効
def execute(self, context):
for ob in context.scene.objects: # 現在のシーンのオブジェクトを辿って
print(ob) # それぞれの情報を表示する
return {'FINISHED'}
def register():
bpy.utils.register_class(SimpleOperator) # オペレータクラスを登録
def unregister():
bpy.utils.unregister_class(SimpleOperator) # オペレータクラスの登録を解除
if __name__ == "__main__":
register()
# test call
bpy.ops.object.simple_operator()
コマンドラインでの実行
編集開発元 | Blender Foundation(Tyler Alden Gubalaより移管[78]) |
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初版 | 2.82 / 2020年6月24日[79] |
最新版 |
3.5.0 / 2023年3月30日 |
リポジトリ |
git |
プログラミング 言語 | C、C++、Python |
対応OS | Windows、macOS、Linux |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | Pythonモジュール |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト |
pypi |
Blenderを用いたスクリプトをUI無しで使うことも可能となっている[81]。この場合は以下のコマンドを使う必要がある[81]:
blender [ファイル名.blend] --background --python スクリプト名.py
またBlenderのAPIを通常のPython環境で使うための Blender as a Python Module も存在し[82]、pip経由でのインストール(コマンド:pip install bpy)が可能となっている(3.4で公式化)。このモジュールを使う場合は以下のように通常のPythonからの実行が可能となる:
python スクリプト名.py [引数]
一からシーンを構築してレンダリングするスクリプトの例:
import bpy
bpy.ops.wm.read_factory_settings(use_empty=True) # 真っ新な環境にする
bpy.ops.import_scene.obj(filepath="./test.obj") # OBJファイルインポート
bpy.ops.object.light_add(type='POINT', radius=1, location=(0, 0, 2)) # ライト1追加
bpy.ops.object.light_add(type='POINT', radius=1, location=(-2, 0, 0)) # ライト2追加
bpy.ops.object.light_add(type='POINT', radius=1, location=(2, 0, 0)) # ライト3追加
bpy.ops.object.camera_add(location=(0, -10, 0), rotation=(1.6, 0, 0)) # カメラ追加
bpy.context.scene.camera = bpy.context.active_object # シーンカメラ設定
bpy.ops.render.render() # レンダリング
bpy.data.images['Render Result'].save_render("./test.png") # 保存
バージョン履歴
編集この節の加筆が望まれています。 |
バージョン2.5系列ではほぼ全機能の近代化改修、ブラッシュアップが行われ、2011年4月に初の安定版2.5.7がリリースされた[84]。
バージョン2.6系列では、2.61においてカメラトラッキング等、他のハイエンドツールにも匹敵する機能を追加した
UI
編集2.4x以前はAmigaの面影を残した略語多用のインターフェースとなっていたが、開発版の2.5xでUIが一新されて近代化されていき、安定版の2.6で一応の完成を見たものの、ショートカット主体の操作などはそのままとなっていた。
その後、2.8でウィジェットやワークスペースが導入されたほか左クリックでの選択が標準となり、2.81で円形メニューが導入された。
内部 / API
編集レンダラー
編集ゲームエンジン
編集2004年の2.33より、物理ライブラリのライセンス問題でオープンソース化後に取り外されていたゲームエンジンが再統合された。2.8ではゲームエンジン機能が一旦削除され、その機能は外部プロジェクトのUPBGEが維持することとなった(#ゲームエンジン (UPBGE) 参照)。
国際化と地域化
編集歴史
編集ブレンダー開発基金
編集企業メンバーシップ
編集企業メンバーはblenderチームの戦略会議に出席したり、ロードマップ、優先度の決定に参画することができる[110]。
メンバーシップ | 費用(ユーロ) | 特典 |
---|---|---|
Bronze | 6,000 | 開発者1人月 |
Silver | 12,000 | 開発者2人月 |
Gold | 30,000 | 開発者6人月 |
Patron | 120,000 | 開発者12人月以上 |
Patron | Corporate Gold | Corporate Silver |
---|---|---|
|
|
Blender Cloud
編集URL |
cloud |
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タイプ | 共有・管理 |
現在の状態 | 活発 |
- トレーニング動画の閲覧
- オープンプロジェクトの制作風景の映像や資料の閲覧
- オープンプロジェクトで使用されたアセット、.blendファイルの入手
- HDR画像、パブリックドメインのテクスチャー素材のダウンロード
- Private Projects (10GBのストレージ)
- Blender Sync (Blenderの設定のクラウド上での同期、無料)
- Attract (映像、ゲーム製作用のプロジェクト管理ソフト)
- Flamenco (レンダーファームの管理ソフト)
派生版
編集Bforartists
編集BforartistsはUIの改良に焦点を当てたBlenderの派生版である[113]。多数のアイコンの追加などが行われている[113]。
UPBGE
編集関連ソフトウェア
編集Attract
編集開発元 | Blender Animation Studio |
---|---|
リポジトリ |
git |
プログラミング 言語 | Python、JavaScript、Sass |
対応OS | Linux |
種別 | プロダクション/タスク管理 |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト |
attract |
Flamenco
編集開発元 | Blender Institute |
---|---|
最新版 |
3.0 / 2022年9月12日 |
リポジトリ |
git |
プログラミング 言語 | Go、Python、JavaScript |
対応OS | Windows、Linux、macOS |
種別 | レンダーファーム管理 |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト |
flamenco |
BEER / Malt
編集開発元 | BNPR |
---|---|
リポジトリ |
github |
プログラミング 言語 | Python |
種別 | 非写実的レンダラー |
ライセンス | MITライセンス |
公式サイト |
www |
開発元 | BNPR |
---|---|
最新評価版 |
v1.0.0-beta.3 / 2022年9月8日 |
リポジトリ |
github |
プログラミング 言語 | Python、C++、C言語 |
対応OS | Windows、Linux |
プラットフォーム | Blender |
種別 | 非写実的レンダラー |
ライセンス | MITライセンス |
公式サイト |
malt3d |
参考画像
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- Blender Foundation
- Blender Artists Community(ほぼ公式のコミュニティサイト)
- BlenderNation(ほぼ公式ニュースサイト)
- Dev Talk (Blender 開発者の公式プラットフォーム)
- Blender.jp
- Blender - YouTubeチャンネル
- Blender (@blender) - X(旧Twitter)
- Blender (@blender.official) - Instagram
- Blender (yourown3dsoftware) - Facebook
- Blender - LinkedIn
- Blender Developers - YouTubeチャンネル
- Blender Developers (@BlenderDev) - X(旧Twitter)