第3世代移動通信システム
概要
編集標準化の経緯
編集IMT-2000規格
編集規格名 | 複信方式 | 多元接続方式 | 特徴 | 主な使用地域 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ITU | 別名 | 高速データ通信 | |||||
IMT-DS | W-CDMA | UTRA-FDD | HSDPA / HSUPA | FDD | CDMA | 基地局間同期が不要(Release4で同期をオプション化) | 欧州・日本・北米・南米・東南アジア・中国・韓国・中東・オセアニア |
IMT-MC | CDMA2000 / CDMA2000 1x (1xRTT) |
CDMA2000 1x EV-DO (Rel.0 / Rev.A) | 基地局間同期が必要 | 北米・南米・日本・韓国・中国・台湾・香港・東南アジア・イスラエル | |||
IMT-TC | UTRA-TDD | TD-SCDMA | TDD | 移動局間同期が必要 | 中国 | ||
TD-CDMA | HSDPA | 基地局・移動局間の同期が不要 | 欧州 | ||||
IMT-FT | DECT | TDMA | デジタルコードレス電話 | 欧州 | |||
IMT-SC | UWC-136、EDGE、GSM384 | EDGE Phase 2 / EDGE Evolution | FDD | GSMの上位互換、D-AMPSの代替 | 米国・アジア・欧州 | ||
IMT-2000 OFDMA TDD WMAN | WiMAX | TDD | OFDMA | IEEE 802.16内WiMAX Forumプロファイル | 米国・アジア・欧州 |
3Gの展開
編集日本の状況
編集ユーザー数
編集日本の周波数割り当て
編集番号 | 上り (MHz) | 下り (MHz) | 帯域幅 (MHz) | エリア | 用途 | キャリア |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 718 - 728 | 773 - 783 | 10×2 = 20 | 日本全国 | LTE(Band 28)
(LTEとのデュアル運用) |
KDDI・沖縄セルラー(au) (au 4G LTE, au 5G ) |
728 - 738 | 783 - 793 | 10×2 = 20 | 日本全国 | LTE(Bnad 28)
(LTEとのデュアル運用) |
NTTドコモ (Xi, docomo 5G) | |
738 - 748 | 793 - 803 | 10×2 = 20 | 日本全国 | LTE(Band 28)
(LTEとのデュアル運用) |
ソフトバンク(SoftBank 4G LTE, SoftBank 5G) (旧・イー・アクセス割当) | |
2 | 815 - 830 | 860 - 875 | 15×2 = 30 | 日本全国 |
LTE(Band 18) |
KDDI・沖縄セルラー (au) (au 4G LTE) |
3 | 830 - 845 | 875 - 890 | 15×2 = 30 | 日本全国 | IMT-DS W-CDMA HSDPA(Band 19)[注釈 2][注釈 3] (LTEとのデュアル利用)838-843MHz |
NTTドコモ (FOMAプラスエリア,Xi) |
4 | 900 - 905 | 945 - 950 | 5×2 = 10 | 日本全国 | IMT-DS W-CDMA HSDPA HSPA+(Band 8) | ソフトバンク (プラチナバンド)[注釈 4] |
905 - 915 | 950 - 960 | 10×2 = 20 | 日本全国 | LTE(Band 8) | ソフトバンク[注釈 5] (SoftBank 4G LTE) | |
5 | 1427.9 - 1437.9 | 1475.9 - 1485.9 | 10×2 = 20 | 日本全国 | LTE(Band 11) | ソフトバンク (SoftBank 4G LTE) |
1437.9 - 1447.9 | 1485.9 - 1495.9 | 10×2 = 20 | 日本全国 | LTE(Band 11) | KDDI・沖縄セルラー (au) (au 4G LTE) | |
6 | 1447.9 - 1462.9 | 1495.9 - 1510.9 | 15×2 = 30 | 日本全国 | LTE(Band 21) | NTTドコモ[注釈 6] (Xi) |
7 | 1710 - 1730 | 1805 - 1825 | 20×2 = 40 | 日本全国 | LTE(Band 3) | KDDI・沖縄セルラー (au) (au 4G LTE) |
1730 - 1750 | 1825 - 1845 | 20×2 = 40 | 日本全国 | LTE(Band 3) | 楽天モバイル | |
1750 - 1765 | 1845 - 1860 | 15×2 = 30 | 日本全国 | LTE+5G(Band 3,n3)
(DSS運用) |
ソフトバンク (SoftBank 4G LTE, SoftBank 5G) (旧イー・アクセス割り当て) | |
1765 - 1785 | 1860 - 1880 | 20×2 = 40 | 東名阪 | LTE(Band 3) | NTTドコモ[注釈 7] (Xi) | |
1765 - 1785 | 1860 - 1880 | 20×2 = 40 | 東名阪外 | 5G(n3) | 楽天モバイル(運用予定)[13] | |
8 | 1920 - 1940 | 2110 - 2130 | 20×2 = 40 | 日本全国 | LTE(Band 1) | KDDI・沖縄セルラー(au) (au 4G LTE) |
1940 - 1960 | 2130 - 2150 | 20×2 = 40 | 日本全国 | IMT-DS W-CDMA HSDPA(バンド1) (LTEとのデュアル利用) |
NTTドコモ (FOMA, Xi) | |
1960 - 1980 | 2150 - 2170 | 20×2 = 40 | 日本全国 | IMT-DS W-CDMA HSDPA HSPA+(バンド1) (LTEとのデュアル利用) |
ソフトバンク (SoftBank 3G, SoftBank 4G LTE) |
番号 | MHz | 帯域幅 (MHz) | エリア | 用途 | キャリア |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2010 - 2025 | 15 | 日本全国 | IMT-TC UTRA-TDD TD-SCDMA TD-CDMA HSDPA TD-LTE(Bands 34) | 未割り当て |
2 | 3440 - 3520 | 80 | 日本全国 | TD-LTE(Band 42)
(LTEとのデュアル運用) |
NTTドコモ |
3520 - 3560 | 40 | 日本全国 | TD-LTE(Band 42)
(LTEとのデュアル運用) |
KDDI・沖縄セルラー(au) | |
3560 - 3600 | 40 | 日本全国 | TD-LTE(Band 42) | ソフトバンク | |
3400 - 3440 | 40 | 日本全国 | TD-LTE(Band 42)
(LTEとのデュアル運用) |
ソフトバンク |
略年表
編集日本以外の状況
編集アメリカ合衆国
編集AT&T Mobility
編集T-Mobile
編集T-Mobileは2008年から3GサービスをW-CDMA方式(バンド4、AWS)で提供している。カバー地域の地図{(英語)。また、旧スプリントのcdma2000もサービスされている。
Verizon Wireless
編集ベライゾン・ワイヤレスは2005年から3GサービスをCDMA2000方式で提供している。カバー地域の地図(英語)。3Gのサービスは、2022年12月31日で終了予定[25]。
中国
編集中国では2009年1月、3社に3Gの営業免許が与えられて[26]、同年より本格的な運用が開始された。
China Mobile
編集中国移動通信がTD-SCDMA方式により、2008年に北京オリンピックを控えて、5月から8都市でテストを行ない、2009年から正式営業が行われている。GSM方式も並行して継続する。
China Unicom
編集China Telecom
編集ロシア
編集ロシアは、第2世代はGSM規格で第3世代はW-CDMA規格をおもに使っているEU諸国に近く人的な交流も多いこともあり、三大携帯電話サービス会社であるモバイル・テレシステムズ、ヴィンペル・コム(提供サービス名称はビーライン)、メガフォンはこれらの規格を使っている。しかし、まだ全国サービスに達していないデルタ・テレコムがCDMA2000規格を使っている[27]。
首都のモスクワについては、ロシア連邦通信・情報技術・マスコミュニケーション監督局が2009年12月、上記携帯通信3社に3Gの認可を与えたばかりで、2010年年初から3Gサービスが開始される予定[28]。
MegaFon
編集メガフォン (MegaFon) 社は連邦マスコミ・通信・知的財産保護監督庁(ロススビャジオフランクリトゥラ)から認可を得て、サンクトペテルブルク市でW-CDMA規格の3Gサービス(データサービスのみ)を2007年10月に商用運用開始した[29]。
MTS
編集モバイル・テレシステムス(Mobile TeleSystems、略称 : MTS)社はウリヤノフスク市の中心部で2009年12月にW-CDMA規格の3Gのサービスを開始して、2010年末までに全市へ拡大する[30]。
Vimpel Com
編集ヴィンペル・コム (VimpelCom) 社がビーライン (BeeLine) のW-CDMA規格の3Gサービスを2009年12月にカルムイク共和国の首都エリスタ市で開始し、2010年末までに共和国全体へ普及を目指す[31]。
Delta Telecom
編集デルタ・テレコム(Delta Telecom、携帯サービス名はSkyLink) がロシアで唯一CDMA2000規格の3Gサービスを2002年から開始している[32]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集関連項目
編集- 移動体通信 : 方式間の比較
- 無線アクセス : 高速データ通信方式間の比較
- IMT-Advanced : 第4世代移動通信システムの国際規格案
- IPマルチメディアサブシステム
- 3GPP
- 3GPP2
- W-CDMA
- TD-CDMA
- モバイルブロードバンド
- スマートフォン
- テザリング
- 第4世代移動通信システム