RLC: RLC circuit (R)  (L)  (C) LCR調調

RLC使AMFMRLC使C調

RLC2

構成

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RLCLCRLC4

LC

LC

LC

LC

2LCLCLCLC

直列回路と並列回路の類似点と差異

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直列構成と並列構成の帯域幅の式は互いの逆の関係にある。このことは、回路設計でどちらを使うべきかを判断するのに便利である。しかし、回路解析においては、共振周波数Q値をシステムの特性として使うことが多い。

基本パラメータ

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RLC回路の動作を記述する基本的な2つのパラメータが存在する。それは、共振周波数と減衰(または減衰係数)である。これら2つから導出できる派生パラメータについても後述する。本項目では複素数虚数単位について、iではなくjを用いる。

共振周波数

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RLC


 





 


LC ZLC


 


   


 
 


    使


 
 

減衰

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 α RLC


 


RLC


 

減衰係数

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RLC ζ  ω0  α 


 


RLC


 



発振回路での減衰の最小化

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発振回路に応用する場合、減衰(あるいは減衰係数)が小さければ小さいほど好ましい。実際、直列RLC回路の発振回路ではなるべく R を小さくし、並列RLC回路では R をなるべく大きくする。どちらの場合もRLC回路は理想的なLC回路のよい近似となる。

一方バンドパスフィルタに応用する場合、減衰係数の値をうまく選択することでフィルタの通過帯域幅を設定できる。帯域幅を広くするには減衰係数を大きくすればよい(逆も同様)。これは実際の回路では R と L の値を調整することでなされる。

派生パラメータ

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派生パラメータとしては、帯域幅Q値減衰共振周波数などがある。

帯域幅

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RLCR使


 





 


2

減衰共振

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減衰共振周波数 (damped resonance frequency) は、共振周波数と減衰係数から導出される。不足減衰 (underdamping) の場合、すなわち

 

または等価的に

 

である場合、減衰共振を次のように定義できる。

 

発振回路では、

 

または

 

が成り立つ。従って、次のように近似できる。

 

回路解析

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直列RLC回路と電圧源

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この場合、全電子部品が電圧源と直列に接続される。

 
RLC直列回路

直列RLC回路の記号:


v, R, L, C q


 


 v(t) 


 





 





 


L2


 


2


    


使


 





 

周波数領域

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RLC使 V(s)    


 


I(s)  I(s) 


 





 

複素アドミッタンス
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 Y(s) 


 


 α  ωo 使


 


 Y(s)  (Zero State Response) 
極と零点
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Y(s)    s


            


Y(s)    s


 


Y(s)       
正弦波定常状態
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 ω 


 


R = 1 C = 1 L = 1 V = 1.0  i   (rad/s)
正弦波定常状態解析 

  


 

並列RLC回路

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RLC並列回路

並列RLC回路の記号:





 





 


    R= 1 C = 1 L = 1 V = 1.0 ω 
 

   

RLC

関連項目

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外部リンク

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