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本拠地は遥か彼方の外宇宙あるいは異次元にある。太陽系では未知の惑星[[ユゴス]]︵[[冥王星]]あるいは、別の惑星︶を前哨拠点としている。人間や鉱物資源を採取するために度々地球を訪れている。初めて地球を訪れたのは人類誕生以前[[ジュラ紀]]のことで、この時、先住種族である﹁[[古のもの]]﹂を北半球から駆逐している<ref>﹃ラヴクラフト全集4﹄︵大瀧啓裕訳、 |
本拠地は遥か彼方の外宇宙あるいは異次元にある。太陽系では未知の惑星[[ユゴス]]︵[[冥王星]]あるいは、別の惑星︶を前哨拠点としている。人間や鉱物資源を採取するために度々地球を訪れている。初めて地球を訪れたのは人類誕生以前[[ジュラ紀]]のことで、この時、先住種族である﹁[[古のもの]]﹂を北半球から駆逐している<ref>﹃ラヴクラフト全集4﹄︵大瀧啓裕訳、東京創元社、1985年︶収録﹁[[狂気の山脈にて]]﹂248 - 249頁。</ref>。現在の地球上では、南北米大陸やヒマラヤ、ネパールなどで活動している。
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姿を隠し人間と距離を置いているが、それでも幾つかの目撃例がある。[[ヒマラヤ山脈|ヒマラヤ]]の[[イエティ|雪男]]の正体はミ=ゴだともいわれている。また1927年11月3日の[[アメリカ合衆国]][[バーモント州]]の記録的な大洪水の際には、氾濫する河川の中に奇妙な生物の死骸が浮かんでいるのが目撃されている。この地方の山岳部には、それ以前から奇妙な足跡や気味の悪い声についての噂があり、ミ=ゴに関するものと思われる古い伝承も残っている。ペナクック族︵Pennacook︶によれば、[[おおぐま座|大熊座]]の方角から彼らがやって来て山から鉱物を採取していったという。
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姿を隠し人間と距離を置いているが、それでも幾つかの目撃例がある。[[ヒマラヤ山脈|ヒマラヤ]]の[[イエティ|雪男]]の正体はミ=ゴだともいわれている。また1927年11月3日の[[アメリカ合衆国]][[バーモント州]]の記録的な大洪水の際には、氾濫する河川の中に奇妙な生物の死骸が浮かんでいるのが目撃されている。この地方の山岳部には、それ以前から奇妙な足跡や気味の悪い声についての噂があり、ミ=ゴに関するものと思われる古い伝承も残っている。ペナクック族︵Pennacook︶によれば、[[おおぐま座|大熊座]]の方角から彼らがやって来て山から鉱物を採取していったという。
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『闇に囁くもの』では、[[ナイアーラトテップ|ニャルラトホテプ]]とシュブ=ニグラスを信仰している描写があり、この点がクトゥルフ神話との関連性として挙げられる。 |
『闇に囁くもの』では、[[ナイアーラトテップ|ニャルラトホテプ]]とシュブ=ニグラスを信仰している描写があり、この点がクトゥルフ神話との関連性として挙げられる。 |
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科学や医学が非常に発達しており、外科手術は頻繁に行われる。通常、テレパシーを使用するため発声器官はあまり発達していないが、他の種族との会話に対応するための手術も存在する。また生きたまま人間の脳を摘出し、特殊な円筒に入れて持ち運ぶということも行う。この時、体は処理が施され、脳が戻るまで老化することもなく生き続ける。円筒を専用の装置に接続すれば、人工的に視覚・聴覚を再現し、会話も可能である。ミ=ゴはこの円筒を自らの最も気に入った個体、あるいは最も軽蔑する相手に対して使用されるとされている<ref>﹃ |
科学や医学が非常に発達しており、外科手術は頻繁に行われる。通常、テレパシーを使用するため発声器官はあまり発達していないが、他の種族との会話に対応するための手術も存在する。また生きたまま人間の脳を摘出し、特殊な円筒に入れて持ち運ぶということも行う。この時、体は処理が施され、脳が戻るまで老化することもなく生き続ける。円筒を専用の装置に接続すれば、人工的に視覚・聴覚を再現し、会話も可能である。ミ=ゴはこの円筒を自らの最も気に入った個体、あるいは最も軽蔑する相手に対して使用されるとされている<ref>新紀元社﹃エンサイクロペディア・クトゥルフ﹄254 - 255頁。</ref>。
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[[テーブルトークRPG|TTRPG]] |
[[テーブルトークRPG|TTRPG]]﹃Delta Green﹄では科学者、兵士、労働者の3つの階級社会に別れていると設定された。個体としては'''ヌガー=クトゥン'''︵N'gha-Kthun︶という指揮官が存在するらしい<ref name="t">新紀元社﹃エンサイクロペディア・クトゥルフ﹄254 - 255, 293頁。</ref>。基本的に彼らは、5対の手足を持ち、科学者は最初の1対を手として使用する。兵士は必要に応じて翼などを増やすとされる。逆に労働者は翼や手足を減らす外科手術を受ける。
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邪神の崇拝、身体改造を忌避しない点に代表される精神構造が人間と相容れない思想面であるとされている。このため利己的で人間と敵対的な種族として扱われる。 |
邪神の崇拝、身体改造を忌避しない点に代表される精神構造が人間と相容れない思想面であるとされている。このため利己的で人間と敵対的な種族として扱われる。 |
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一方、『アーカムそして星の世界へ』では、『[[ダンウィッチの怪]]』の裏側で[[ヨグ=ソトース]]を召喚しようと目論んだウェイトリー兄弟の野望に対する知恵を人類側に提供する、[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト|死の間際の若い紳士]]から脳髄を抜き取って[[うみへび座|海蛇座]]と[[北極星]]の間を飛ぶコースで宇宙旅行に送り出すなど、ある程度の一線と利害の一致さえあれば人類側に一定の恩恵をもたらす存在としても扱われている。 |
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== 解説 == |
== 解説 == |
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ラブクラフトはチベット語の「Migou」を想像のアイディアにしたとしている。この語は現地で雪男、山岳部に現れる謎の類人猿のような妖怪という意味で使われる。ラブクラフトは『闇に囁くもの』の中でネパールの「Migou」とミ=ゴは、同一の存在であると設定している。ミ=ゴが一般に想像される雪男と全く違う姿でありながら作中でそう呼ばれるのはこのためである<ref>ミ=ゴという名前が”雪男”を意味する、というラブクラフトの言葉遊び{{要出典|date=2018年6月}}</ref>。 |
ラブクラフトはチベット語の「Migou」を想像のアイディアにしたとしている。この語は現地で雪男、山岳部に現れる謎の類人猿のような妖怪という意味で使われる。ラブクラフトは『闇に囁くもの』の中でネパールの「Migou」とミ=ゴは、同一の存在であると設定している。ミ=ゴが一般に想像される雪男と全く違う姿でありながら作中でそう呼ばれるのはこのためである<ref>ミ=ゴという名前が”雪男”を意味する、というラブクラフトの言葉遊び。{{要出典|date=2018年6月}}</ref>。 |
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== 脚注・出典 == |
== 脚注・出典 == |
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== 参考文献 == |
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『ラヴクラフト全集 1』 大西尹明訳、東京創元社、1974年。「闇に囁くもの」 |
* 『ラヴクラフト全集 1』 大西尹明訳、[[東京創元社]]、1974年。[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト]]「闇に囁くもの」収録。 |
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* 『クトゥルー 4』 [[大瀧啓裕]]訳、[[青心社]]、1989年。[[フリッツ・ライバー]]「アーカムそして星の世界へ」収録。 |
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* 『エンサイクロペディア・クトゥルフ』 ダニエル・ハームズ、坂本雅之訳、[[新紀元社]]、2007年。 |
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{{クトゥルフ神話/作中事項}} |
{{クトゥルフ神話/作中事項}} |
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